INTERVIEW
企業インタビュー

 企業インタビュー
グラクソ・スミスクライン株式会社 vol.2 佐藤 知穂

業界のLeading Company Vol.6

グラクソ・スミスクライン株式会社 vol.2

安全性対策部 部長

佐藤 知穂

グラクソ・スミスクライン(以下、GSK)は科学に根ざしたグローバルヘルスケア企業として、「生きる喜びを、もっと」を使命に、世界中の人々がより充実して心身ともに健康で長生きできるよう、生活の質の向上に尽くすため、世界約150カ国の国と地域でビジネスを展開している。社員数は全世界で約10万人。コアビジネスとして、医療用医薬品、ワクチン、コンシューマーヘルスケア製品の開発・提供に取り組んでいる。

公開日:2017年4月26日
(インタビュー実施時の御所属・役職名にて
記載させて頂いております)

入社以来、安全性関連の業務を中心に

今までのご経験を教えてください。

lc06_02_02もともと理系の勉強が好きだったこともあり、薬剤師になることを目指して、大学は神戸にある薬科大学に進学し、薬学を学びました。就職活動の際は、薬剤師として病院に勤務するという選択もある中、生活に近い化学を研究したいという思いと、もう一つ、人と関わりあいながら多岐にわたる仕事をしてみたいという理由から、GSKの前身である日本ウエルカムに入社したのが1993年のこと。それから2001年まで、大阪で働きました。

新卒として配属された部署は医薬情報部で、いわゆる副作用のような安全性に関わる情報を評価する部署でした。1995年にウエルカム社とグラクソ社が合併してグラクソ・ウエルカムが設立、2001年にはグラクソ・ウエルカムとスミスクライン・ビーチャムが合併し現在のGSKとなりました。その変化の中で私は一貫して安全性評価に関わる仕事に取り組んできました。

グラクソ・ウエルカムとなった当時は、それぞれ大阪と東京に本社を置いていたので、西と東を行き来しながら仕事を進めていました。仕事の内容は同じでも、仕事の進め方は会社によって違うもの。当時のグラクソの皆さんの仕事のスタイルは新鮮で、お互いの良い部分を取り入れることはスキル面でもとても刺激となりました。2001年からは、GSKとして東京にオフィスを構え、それに伴い、大阪から東京へ勤務地の変更も経験しました。

GSKとなってからはいかがでしたか?

東京に来てからも仕事内容は大きく変わりがありませんが、いくつか今につながる印象的な経験をしました。たとえば、2003年に3カ月ほどイギリス本社でのセコンドメントの機会をいただきました。有難いことに当時の部長が、本社をはじめとする海外のGSKでのセコンドメントを推進しており、イギリス本社とのパイプを作っていただき、チャレンジすることができました。こういったセコンドメントのチャンスは現在も引き継がれています。

事前に必要最低限の英語力を身につけてから出発しましたが、最初の1カ月は新しい場所に慣れることに精一杯でした。英語が聞き取れない場面など苦労しましたし、自分が何の役に立つのか自問自答したこともありましたが、英語環境にも慣れた2カ月目になってようやく仕事が楽しめるようになってきました。当時、安全性評価のベースとなる個別症例データの入力形式や入力ルールの共通化をグローバル規模で進めており、そのために本社とGSK Japanの間に立ち、コミュニケーションを円滑にするのがセコンドメント中の私の役割でした。本社と日本のかけ橋になることができているという実感と経験がとても自信となりました。オフの日は、ロンドン周辺の様々なところへ観光に行く機会にも恵まれ、3カ月目にはもっといたいなぁと思えるようになりました。短い期間でしたが、仕事と生活から、今に繋がる多くの学びを得るとても貴重な経験でした。

また、これまでの直属の上司からも、様々な影響を受けました。ある方は業界経験の豊富な方で社内外に「働きかける力」を持っていました。その頃担当していた抗HIV薬は、他の薬剤と併用することが一般的ですから、単剤で安全性を評価するだけでなく、組み合わせの安全性を評価することも重要となります。しかし、当時は共同調査を推進する枠組みがどこにもなく、現場の医師の皆さんはそれぞれの薬のメーカーへ安全性に関する報告をあげなくてはなりませんでした。よく考えれば、とても非効率なことです。そのような背景から、その上司の方は持ち前の「影響力」を武器に直接業界団体などに提案し、複数企業での共同調査を行えるように交渉し実現させるなど、学ぶことが多かったです。

次に一緒に仕事をした上司からは、「マネージャーをやってほしい」と、まったく考えてもみなかったお話をいただきました。マネージャーとしてそうそうたるメンバーが揃っている中、その方々と同じ立場で役割が務まるのだろうかと不安は感じましたが、それでも挑戦してみようと決心し、マネージャーとしての役割をスタートすることとなりました。

責任者としてすぐに判断と決断をすることが大切だと以前より教えられてきたのですが、いざマネージャーとなってみると即座に判断を下すことは容易なことではありませんでした。このときに私を支えてくれたのは部下の皆さんでした。部下とは日々のコミュニケーションをとても大切にしてきました。部下たちが適切なアドバイスをくれ、テキパキと行動してくれたおかげもあり、徐々にマネージャーとしての役割にも慣れ、職務を遂行することができたのだと思います。このような経験から、部下との日々のコミュニケーションの大切さを改めて実感し、今でも大切に考えています。

そして、2017年1月から部長職となり、今に至ります。

患者さんに安全に薬をお使いいただくために

安全性評価の仕事を教えてください。

lc06_02_03現在、私が部長を務める安全対策部は、市販薬の安全対策・安全性評価を行っています。安全対策・安全性評価の基本となる情報は、文献や個別症例からの情報です。海外文献を読んだり、日本の個別症例を調べたりして、その薬の副作用についての情報を集めます。一つひとつの情報を評価した上で、特に新しい副作用情報がないかどうかに注意しながら、全体の評価を行っていきます。

もちろん、単に評価するだけが私たちの役割ではありません。重要なのは、安全性を評価した上で、最終的には「薬の適正使用」を推進し、患者さんが安全に薬を使えるようにすることです。あらゆる薬には副作用がありますし、また、適正量や飲み合わせの禁忌があり、それを守らないと副作用が起こりやすくなります。また、長期間服用する場合は、薬によっては定期的な検査を行う必要があります。こうした副作用に関わる情報を明確にし、医師・薬剤師・看護師の方々に伝えていくことで、防ぐことのできる副作用を事前に防ぐための様々な活動をしていくことも、私たち安全対策部の大きなミッションです。

私たちが特に重視しているのは、「どう伝えるか」です。説明資料やウェブサイトに掲載するか、MRを通じてお知らせするか、学会で解説するか、直接メールをお送りするかで効果は変わっていきます。最近は、新しいメディアを利用することも増えてきています。たとえば「Webセミナー」を利用して、インターネットを通した先生方への薬についてのレクチャーなども行っています。このようにして、できる限り医師・薬剤師・看護師の皆さんに近いところで、可能な限り確実に早期に情報を伝えていくことが、大きな責務です。

今ぜひとも実現したいと考えているのは、私たちが薬の安全性情報を現場の医師・薬剤師・看護師の方などの医療従事者にお伝えをした後、実際に皆さんの処方や服薬指導などの行動パターンがどのように変化したかを知る方法を編み出すことです。私たちは日々、患者さんたちのことを考え、個々の症例を評価し、どうしたらより多くの患者さん一人ひとりが安全に薬を使えるようになるか考えています。ですから、安全性情報が、正しく届いて患者さんたちのためになっているとわかったときはやはり嬉しいもの。現在はその効果を確認することが難しく発信がメインである中、その効果が実感できれば、部下たちのモチベーションも高まります。また、今後より良い伝達方法を考える上でも大いに役立つと考えています。

GSKの安全性評価の特徴を教えてください。

私たちの強みは、イギリス本社との信頼関係が強いことだと考えています。3年ほど前から、グローバル共通の安全性データベースに、私たちが直接インプットできるようになり、個別症例の評価について、日本の私たちに判断を一任してくれています。外資系企業では、このように日本法人がグローバルの安全性データベースに直接提出できる企業は少ないはずです。これは本社が日本の安全性情報の質の高さ、量の多さを深く理解し、私たちの業務の質に信頼を置いてくれているからこそ可能になったことです。

また、日本法人の社内でも安全性は重要な業務だと考えられています。新入社員や若手社員も増えてきており、また、安全性だけでなく医薬品開発の業務経験を持つ社員も増えています。様々な専門性をもったメンバーが集まっていて、それぞれの強みを活かせる環境です。

チャレンジできる環境がある

どのような方がGSKで活躍できますか?

lc06_02_04安全対策部は、やりたいことを自ら企画・提案し、行動を起こしていける方、周囲の様々なメンバーと協力して仕事を進めることができる方を求めています。たとえば最近、複数の若手社員たちの提案から、異動者や新入社員に業務を教えるためのマニュアルを整理しました。単に業務を体系化・マニュアル化するだけでなく、常に業務体系を見直し、マニュアルを更新していくための管理体制も整えました。これは、提案してくれた社員たちが実際に困っていたことであったため、自ら企画・提案し、実行に移してくれた結果です。私としては、周囲の方と協力しながらこうしたことを提案し、主体的に進めることができる方に入社していただけると嬉しいです。

先ほども少しお伝えしましたが、本社や日本法人は私たちの言葉に耳を傾けてくれますから、挑戦したいと思ったことにチャレンジできる可能性が豊富にあると思います。たとえば、「他の国のメンバーと仕事がしたい」といった希望も、その理由がしっかりしたものであれば、実現できる土壌があります。

最後にメッセージをお願いします。

GSKは、働き方や制度など自由度が高い会社です。会社のシニアマネジメントも安全性部門の重要性を認識しており、グローバルと話し合える環境も整っています。そうした環境のなかで、チーム一丸となって、楽しく、一生懸命に働きたい方と一緒に働けたら嬉しいです。私としては、安全対策部を、メンバ―同士で自然と会話が起き、問題を解決し、互いに仕事ぶりを認め合えるチームにしたいと常々思っていますし、実際にそうしたチームになってきています。その一員として加わっていただける方をお待ちしています。

佐藤知穂氏 プロフィール

1993年、日本ウエルカム(現:グラクソ・スミスクライン)入社。以来、一貫して安全性関連業務関わる。2005年にマネージャー、2017年1月より現職。

グラクソ・スミスクライン株式会社 vol.2

入社以来、安全性関連の業務を中心に 今までのご経験を教えてください。 もともと理系の勉強が好きだったこともあり、薬剤師になることを目指して、大学は神戸にある薬科大学に進学し、薬学を学びました。就職活動の際は、薬剤師として...

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