INTERVIEW
企業インタビュー

 企業インタビュー
ロイヤルカナン ジャポン合同会社 山本 俊之

成長する企業のビジネス戦略 vol.59

ロイヤルカナン ジャポン合同会社

社長

山本 俊之

神戸大学卒業後、1986年P&G Far East Incに入社。一貫してマーケティングに携わる。終盤の2年はアメリカ・シンシナティ本社の配属となり、ファブリック&ホームケア領域のグローバル・ストラテジック・プランニングに参画。2002年、ウォルト・ディズニー・ジャパンに入社してホームエンタテインメント部門のマーケティングディレクターに就く。日本コカ・コーラのマーケティングディレクターを経て、2008年にロイヤルカナンに入社して現職。

インタビュー見出し

創業以来「Dog & Cat First (すべては犬と猫のために)」、獣医師など多様な人材が活躍するロイヤルカナン ジャポンとは

・マーケティングからさまざまな経験を積み社長職に・犬と猫の“真の健康”を実現するために・自発性があり、且つオープンマインドな方と一緒に働きたい

公開日:2021年2月26日
(インタビュー実施時の御所属・役職名にて
記載させて頂いております)

マーケティングからさまざまな経験を積み社長職に

ロイヤルカナンに入社するまでのご経歴を教えてください。

biz059_02大阪生まれ大阪育ち。神戸大学で経済・経営を学び、新卒で当時大阪に本社があったP&G Far East Inc.に入社しました。就職活動時にはさまざまな会社を回りましたが、人事や会社の皆さんの私個人を深く理解しようとする姿勢、若くして責任を与えられることに魅力を感じ、P&G入社を決めました。マーケティングや企画の仕事に携われることがわかっていたことも決め手のひとつでした。P&Gには15年ほど務め、一貫してマーケティングに携わりました。最初の2年は紙おむつパンパースの担当で、その後洗剤・柔軟剤を長く担当しました。当時のP&Gは今ほど組織が整っていたわけではなかったので、マーケターではあったものの部署や職務を越えて本当にいろんな仕事に関わりました。他部署との調整をしながらプロジェクトをリードしていくのは大変でしたが、振り返るとP&Gで揉まれたことが良い経験になっています。P&Gでは、自発性や戦略的思考、相手に論理的に伝える力などが身についたと感じています。

終盤の2年はアメリカ・シンシナティ本社に赴任し、ファブリック&ホームケア領域のストラテジック・プランニング・チームに参画しました。チームでは、洗濯機メーカーなどとのコラボレーションを新規に進める担当だったのですが、私も含めて、職種・国籍・考え方などがまったく違う3人によるグループだったこともあり、一体感を醸成しきることができず苦い思いを味わいました。悔しい経験でしたが、新しい環境に飛び込んで何かをなすには、大きなエネルギーが必要なことがよくわかりました。その後の糧となっています。

40歳になる前にウォルト・ディズニー・ジャパンに転職しました。前半はホームエンタテインメント(DVD)のマーケティングを、後半はライセンスビジネスのマーケティングと量販・専門店チェーンのセールスを担当し、注力キャラクターの認知・浸透プランの開発やキャラクター商品の店頭編集を進めました。ディズニーでは、P&Gとは違う「付加価値の生み出し方」を学びました。P&Gは明確な目的に向けて戦略的・論理的なアプローチを取りますが、ディズニーでは、「何か面白いことをしよう」といったぼんやりとした目的に向かって、関係者がアイデアを膨らませていきます。煮詰まったときには、「あの人を入れると面白いかも」なんて言って外部から違う見方を持った方を引き入れる。こうしたことを繰り返すことで議論が活性化して、最初は思ってもみなかった付加価値のあるものが生み出されます。「“クリエイティブ”ってこういうことか」と感じられ、新鮮で楽しい3年半でしたね。

次に、日本コカ・コーラに移りました。飲料って、左脳的なP&Gと右脳的なディズニーの中間にあるように感じ、新たなチャレンジをしてみようと思ったのです。3年間で4つの担当・役割を経験して、主に戦略の立て直しを行いました。P&Gともディズニーとも違って、今度は、どうすればボトラー社を含む社内外の多様なステークホルダーを引き込み、ひとつの方向に導いていけるかを考え、悩む日々でしたね。一方で、P&G、ディズニーの経験に加え、コカ・コーラでの経験が加わり、「社長職に挑戦する準備ができた」と思えたのもこの頃でした。その思いが転機となり、2008年にロイヤルカナンに入社に、以来日本法人の社長を務めています。

なぜロイヤルカナンを選んだのですか?

大きく2つの理由があります。1つは、私がこれまで携わってきたマスチャネルではなく、「専門チャネル流通」のビジネスだ、ということです。これからの時代は、獣医師やブリーダー、ペットショップといった犬と猫の専門家を通して優れた製品を販売していくといった地に足の着いたアプローチのほうが、マス広告や販促活動より、消費者の購買行動に影響を与えるのでは?と考えていたのです。

もう1つは、理念や価値観ですね。詳しくは後ほど紹介しますが、本当に「Dog & Cat First (すべては犬と猫のために)」の会社なのです。一貫した理念を持っているブランドで、多くの方に共感していただけるだろうと思いました。

犬と猫の“真の健康”を実現するために

ロイヤルカナンとはどのような会社ですか?

biz059_03ロイヤルカナンは、犬と猫に真の健康をもたらすために、「個々の犬と猫で異なる栄養ニーズにきめ細やかに配慮した最適な栄養バランス」を提供するプレミアムペットフードと食事療法食を展開する会社です。では、“真の健康”とはどういう意味でしょう。それは、「病気でない」ということだけでは決してありません。真に健康な状態の犬と猫は、毛ヅヤ、毛吹きが違います。ウンチのカタチ、量、臭いが違います。身のこなし・動きが違います。表情に自信があふれています。目の輝きが違います。つまりそれは、「一頭一頭に備わった、その子本来の素晴らしさが引き出された状態」のことなのです。

ロイヤルカナンは、南フランスの獣医師、ジャン・カタリーが、1968年に犬の栄養を考えた「イエロースープ」というフードを開発したことから始まりました。当時、獣医師の彼のもとには、皮膚に疾患を抱えたジャーマンシェパードが多く治療に訪れましたが、薬で何度治療してもすぐに再発してします。そこで、彼は、薬の代わりにフードを用いることを考え、犬に本来備わった健康を最大限に引き出す最適な栄養バランスを見つけ出しました。彼が開発したフードが、瞬く間に多くのブリーダー、ペットオーナーに支持を得たことは言うまでもありません。私たちはいまもジャン・カタリーの志を受け継ぎ、「Dog & Cat First (すべては犬と猫のために)」という一貫した理念のもと、品種、年齢、身体のサイズ、ライフスタイル、健康状態により異なる栄養ニーズに応える、個々の犬と猫に最適な栄養バランスのフードを開発し続けています。その結果、現在、国内でも250種類以上の製品を展開しています。

私たちの理念である「Dog & Cat First (すべては犬と猫のために)」を少し具体的に説明しましょう。ご存知のとおり、日本では柴犬が多く飼われています。柴犬専用のフードを開発すれば、日本で売れることは明らかでした。しかし、フランス本社は、柴犬特有の栄養ニーズが明らかにならない限り、専用の商品は決して開発しないと主張します。そこで私たちは、ブリーダーの方々の協力を得て、柴犬を徹底的に観察・調査し、皮膚疾患の多さや太りやすさなどをレポートにまとめました。柴犬特有の栄養ニーズがあるとわかると、むしろ積極的に開発を進めてくれました。どこまでもDog & Cat First、つまり犬と猫が第一で、決して人間の都合・人間の視点に基づいた商品開発をしないのです。

社長としての仕事や経営方針を教えてください。

社長の仕事は、ビジョンを示すこと、そのビジョンに向かって組織を動機づけること、そしてビジョンを実現するプランの実行を任せることの3つだと考えています。「3つのE(envision、energize、empower)」ですね。私は2008年に社長に就任して以来、特にビジョンを示すことを重視し、それを実現するための組織づくりと人づくりに腐心してきました。毎年1月に全社員向けのキックオフ ミーティングを行い、向かうべき方向とビジネス戦略を明確に伝え、社員が一丸となってその方向に進むよう努めてきました。私が就任した当初、ロイヤルカナン ジャポンは組織統合が行われたばかりで、組織としてのまとまりが不足していましたが、いまでは完全にワンチームとなっています。

戦略面では、犬と猫の“真の健康”の実現のために、ペットオーナー、獣医療従事者、ブリーダー、ペットショップに携わる専門家等、ペットに関わるすべての関係者の皆さまが、ペットの健康のために必要な情報や正しい知識を持ち、適切な行動を取ってもらえるような施策を展開することに努めています。犬と猫の“真の健康”は、私たちだけでは実現できませんからね。私たちは、ペットに関わるすべての関係者が、犬と猫の健康のために必要な情報や正しい知識を持ち、ペットが生涯幸せに健康寿命を全うできるよう行動する環境づくりに貢献したいと考えています。そのため、ロイヤルカナンは、獣医療関係者やブリーダー、シェルター、ペットショップに携わる専門家の皆さまの知識向上のため、セミナーやシンポジウムをオフライン・オンラインで開催したり、獣医大学で栄養学の講義を行っています。また、ペットオーナーの皆さまには、栄養に関するEラーニングプログラムを提供したり、当社の公式Facebookなどで、ペットの食事や健康管理に関する情報を発信しています。

コロナ禍であっても、私たちがなすべきことは基本的に変わりません。もちろん、イベントの多くはリアルからオンラインに変更となり、新たな価値を生み出しました。同時にそれだからこそ、リアルの付加価値向上にもチャレンジしています。これからも、ロイヤルカナンは、ペットの健康をペットオーナーの皆さまと一緒に考え、ペットに真の健康をもたらすことで、人とペットのよりよい共生を実現する、ヘルスパートナーでありたいと考えています。

自発性があり、且つオープンマインドな方と一緒に働きたい

社風を教えてください。

biz059_04一言でいうと、「こだわりを大切にして働ける会社」です。先ほどお話ししたように、ロイヤルカナンは本当にDog & Cat First (すべては犬と猫のために)で動く会社で、犬と猫の健康のために働くことができます。同じ目標を持つ方なら、必ずやりがいを感じていただけるはずです。

また、私たちが大切にしていることの1つに、「ストーリーの共有」があります。ロイヤルカナンのフードによって助かった子犬の命、完治した皮膚疾患等、犬や猫の健康に貢献できたエピソード、あるいは社員、ペットオーナー、ブリーダーの方々のロイヤルカナンのフードへの熱い思いに関するエピソードを、社内で広く共有するようにしています。それらによって、ロイヤルカナンの存在意義、自分たちが働いている意味を感じることができるからです。

また、「部署経験の共有」なども積極的に行っています。たとえば、ペットショップの店頭に商品を陳列する「営業体験」や、工場で働く「半日工場体験」などを実施しました。これもロイヤルカナン全体がひとつのチームになるための工夫です。いつもとは違う仕事を経験することで、お客様目線・一緒に働く仲間目線で考えることができるなど、新しい気づきを得てもらえています。

どんな方を求めていますか?

ロイヤルカナンには、性別はもちろん、職歴、国籍の違うさまざまな社員が働いています。ユニークなのは、動物病院向け営業職を中心に、社員のおおよそ25%が獣医師資格を持っていることです。臨床とは違う側面から犬と猫の健康に貢献したい、と考える獣医師が在籍しているんですね。Dog & Cat Firstの考え方への共感という点では全社員が共通していますが、それ以外の点では多様性を重視しています。

私たちの会社は、成長が続いているからといって、現状に満足することはありません。一頭でも多くの犬と猫を真に健康にするには、ビジネスの進め方においても、組織においても自己変革すべきことがたくさんあるからです。それゆえ、新たに入社する方々に第一に求めたいのは「自発性」です。現状に満足することなく、自分なりの考えやこだわりを大事にしながら、変革に積極的に関わり、果敢に目標達成を目指す方を求めています。仕事は主体的に進めないと面白くありませんしね。ただ一方で、チームで動く以上、組織や周囲の考えを柔軟に受け入れる「オープンマインド」も持っていただきたいですね。変革への付加価値は一個人の考えからではなく、周囲との集合知から生まれるのですから。

先ほどもお話ししたとおり、ロイヤルカナンは、「Dog & Cat First (すべては犬と猫のために)」の考えを持つ方がやりがいを持って、組織と同じ考えのもとに働ける稀有な会社です。ぜひ私たちと一緒にチャレンジし、成長していきましょう。

ロイヤルカナン ジャポン合同会社

ロイヤルカナン ジャポンは1991年設立。栄養学に基づいた犬と猫のプレミアムペットフードおよび食事療法食の「ロイヤルカナン」と愛犬の健康とアクティブな毎日をサポートするプレミアムペットフード「ユーカヌバ」を展開しています。

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