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外資系企業の採用プロセス

外資系企業の採用プロセス

外資系企業の採用プロセス

1.外資系企業と日系企業の採用プロセス

外資系企業と日系企業の採用プロセスに関しては、基本的に大きな違いはありませんが、外資系企業ならではの特徴があります。

2.外資系企業の採用プロセスの一般例

以下は外資系企業の採用プロセスの一般的な例です。

1.企業への応募

  • 書類選考には履歴書、職務経歴書、英文レジュメを提出。
  • 選考期間は一週間から10日程度。
  • 選考は人事とハイヤリングマネージャーで実施。

2.企業との面接

  • 面接は2-4回程度。
  • SPIテストやWEB適性テストを実施する会社もある。

3.内定・入社決定

  • 面接に合格するとオファーレター発行。
  • 署名をして提出、入社決定。

この採用プロセスに、外資系企業ならではの特徴のあるプロセスや事例がありますので、少しお知らせしたいと思います。

3.外資系企業の採用プロセス参考事例

電話インタビュー

海外本社、アジア地域のマネージャーやマネージメントとの面接などで実施

  • この電話インタビューをプロセスに組み込む企業が多くなってきました。日本法人に勤務をした場合も、業務でグローバルとメールや電話などのコミュニケーションが必要不可欠。TOEICなどのスコアでは見えない、実際の英語力とコミュニケーション能力を確認しています。
  • 自宅の電話や携帯電話でも対応でき、企業に訪問しなくてもいいというメリットがあります。また通信回線が悪かったり、顔の表情が見えずしっかり想いが伝わっているのかが分かりづらいなどのデメリットもあります。

ビデオインタビュー

海外本社、アジア地域のマネージャーやマネージメントとの面接などで実施

  • 前述の電話インタビューと同じ背景ですが、顔の表情やジェスチャーを交えたコミュニケーションが取りやすいため、ビデオインタビューも増えてきました。
  • 以前は企業の会議室でのビデオ面談、自宅のPCを使ったSkype面談が中心だったのですが、最近はiPhone、iPadなどのアップル製品に搭載されているFaceTime面談、PCに簡単なインストールで対応できるWebDX面談なども行われるようになりました。

プレゼンテーション面接

プロダクトマネージャーやプリセールスなどプレゼンテーションの多いポジションで実施

  • パワーポイントで資料を作り、クライアントやお客様にプレゼンテーションを行う頻度が高いポジションでの選考の時に、このようなプレゼンテーション面談が行われることがあります。
  • 事前に課題を与えられてリサーチから分析、資料作成、そして当日のプレゼンテーションまで実務ベースが即戦力であるのか確認するためです。
  • 方法は様々で、ご自身のPCを持ち込む場合、事前にデータを送る場合、ハードコピーを持っての訪問などケースバイケースです。

ループ面接

グローバルとの連携が強く、採用決定者が複数にまたがる場合に実施

  • IT企業などで新規ビジネスの立ち上げのポジションの採用の時に行われる方法で、「一次面接に合格だから二次面接」ではなく、4-5回すべての面接を終了した後に「合議制」で最終決断を下すという場合があります。
  • 時間と労力を非常に使う方法ですが、入社後にやりとりする方々と事前にコミュニケーションが取れるので入社後にスムーズに業務に入ることが出来るメリットがあります。

ケース面接

外資系戦略コンサルティングファームなどで実施

  • 戦略コンサルティングファームでの面接のプロセスにケーススタディが含まれることは、すでにご存じの方も多いと思います。コンサルタントになっていただく想定で、与えられた資料にある情報を見ながら、課題を見つけ出し、それを解決する方法の思考プロセスを確認するものです。
  • コンサルタントを目指す方は、通常の面接対策に加え、少し早めのケース面接の準備が必要です。

4.外資系企業の採用プロセス注意事項

採用フリーズ、ヘッドカウント取れず

面接の最終段階で極稀に発生する場合あり

  • 外資系企業の中には最終面接合格後、オファーレターを発行するプロセスに「本社の承認」を取る企業があります。日本法人の業績は好調であっても、グローバルの業績が影響したり、年末や年度末などが近づくと採用コストを抑えるために「面接は合格だが、オファーが出ない」というケースが極稀に発生します。
  • 「最終面接に合格」「オファー予定」「オファー方向」と言われて、すぐに喜んで退職の意志表示や他の企業からのオファーを断ったりするのではなく、「オファーレターが発行」されるまで慎重な対応が必要です。

まだまだいろいろな事例があると思います。

ISSコンサルティングのコンサルタントは、ご登録者と採用企業の双方を担当しています。各業界に精通しているだけではなく、各企業に深く入り込み信頼関係の構築を行い、企業動向、ビジネス戦略や組織、カルチャー、求める人材に対するこだわりなどを熟知しています。それぞれの会社、そのプロセスにあったアドバイスをさせていただきます。