INTERVIEW
企業インタビュー

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ヴイエムウェア株式会社 三木 泰雄

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ヴイエムウェア株式会社

代表取締役社長

三木 泰雄

1977年、大阪大学工学部通信工学科卒業。卒業後、日本電気株式会社(NEC)に入社。システム販売等を経て、化学、繊維、医薬、食品等の製造業へのコンピュータハードウェア、ソフトウェア及び業務システムの販売を指揮。2005年10月よりヴイエムウェア株式会社代表取締役社長として日本でのビジネスを統括している。

公開日:2010年4月22日
(インタビュー実施時の御所属・役職名にて
記載させて頂いております)

勝ち抜くためには新しい世界を作り続けることが重要

ヴイエムウェアの事業内容と強み、優位性を教えてください。

it_018_01VMware Inc.は1998年にアメリカのパロアルトで設立されたソフトウェア会社で、企業のITインフラを仮想化する各種のソリューションを提供しています。アメリカでは多くの企業のサーバーに導入され、仮想化ソフトのリーディングカンパニーとなっています。その日本法人であるヴイエムウェア株式会社は、VMware製品の販売支援と技術サポート、保守サービスの提供を主業務としています。

VMwareは技術力、企画力に長けた良い人材が集まっているので、変化する市場のニーズに対し常に新しいソリューションを提供し続けています。また市場ニーズにあわせて、提供するソリューションの幅が適切に拡大しています。それが当社の強みであり、魅力ですね。ソフトウェア業界は同じような製品が次々と出てきますから、勝ち抜くためには同じところに留まらず新しい世界を作り続ける、常に他社の一歩先を行き続けることが優位性を維持するうえで非常に重要だと考えています。

クラウドコンピューティングに関しては、どのような戦略をお持ちでしょうか。

今後、クラウドとデスクトップ仮想化向けのソリューションがビジネスの柱になると考えています。ネットワークに接続されたサーバー群やソフトウェア、データリソースを使用し、必要に応じてユーザーにコンピューティングリソースを提供するクラウドコンピューティングにおいては、ハードウェア、OSなどに依存せず、かつリソースの最適化を実現できる仮想化テクノロジーがキーになります。そこを押さえている当社は、本当の意味でのクラウドのリーディングカンパニーなのですが、一般的にはクラウドというと、リソース提供者であるアマゾンやグーグルの名前が挙げられています。エンドユーザーの接点がそこなので仕方がないのですが、もう少しブランドディングに力を入れて、クラウドのコアにいるのがVMwareだということをアピールしていきたいですね。

またデスクトップも、セキュアでかつ拡張性・柔軟性の高いクラウド環境での構築ニーズが出てきています。特に日本はセキュリティに関しシビアであることや、運用コストも大幅に削減出来ることから導入企業が増えてきております。サーバー仮想化で利便性、効率性を実感したユーザーも、デスクトップの仮想化を求めるようになってきていますので、市場ニーズに合わせ適切なソリューションを提供していこうと考えています。

日本市場での成長戦略は?

日本のクラウドや仮想化ソリューション市場はこれから本格的に拡大していきますから、ユーザー/パートナーへの技術情報提供と販売戦略に力を入れてリーディングカンパニーとしての地歩を固めたいと考えています。具体的には、現在も行っているイベントやセミナーと並行し、オンラインを使った仕組みで毎週定期的に技術情報を発信しています。

製品販売面ではパートナー戦略を重視しています。弊社製品はパートナー経由の間接販売を行っており、これからも国内パートナーとの協力関係が最も重要と考えています。また、顧客企業に対してはソリューション導入時のプロフェッショナルサービスと、導入後のサポートの充実に力を入れています。顧客、パートナーと長期的な信頼関係を築くことが当社の成長に繋がると考えています。

隙間があれば自分が埋めようという意識を持って社員が働く会社を目指す

これまでのキャリアをお聞かせください。

it_018_02大阪大学で通信工学を学び、コンピュータに興味があったので日本電気(NEC)に入社しました。最初は大阪で10年ぐらい、化学業界にシステムを販売する仕事に携わりました。ハードとソフトがわかったうえで顧客の業務内容を理解し、求めているソリューションをシステムとして提案するのが基本的な仕事でした。業界知識がなくては務まらないので異動の少ないセクションでしたが、顧客企業の海外展開に合わせてインドネシアやシンガポールなどでのプロジェクトを経験できました。30代後半から4、5年は、アライアンスを組んだアメリカ企業のERPソフトを日本市場に展開する責任者を務めたり、その後営業部門の事業部長として販売だけでなく事業全体に責任を持って部門を統括したり、子会社の役員、海外での拠点づくりなど、いろいろやりましたね。

私が20?30代の頃は会社が二ケタ成長を続けていましたから、とても活気があって仕事も充実していました。やりたいことをやらせてくれましたし、前向きな失敗に対しては周りのみんながサポートする文化がありました。NEC在籍中は海外でのプロジェクトやジョイントベンチャーなど、さまざまな経験を積むことができ、成長することができたと思っています。

ヴイエムウェアに移られたのはどのような理由からですか。

冒険してみようと思った、というのが一番の理由ですね。当時、具体的に転職しようとは考えていませんでしたが、仕事上で長く付き合っていたアメリカ人からヴイエムウェアの社長としてやってみないか、と話を持ち込まれたんです。その頃ちょうど年齢的にも人生の節目を感じていました。話を聞いて、IT業界に身を置いているのに、ずっと同じ会社じゃつまらない。この節目に冒険してみるか、という気持ちになったのです。それにヴイエムウェアという会社の知名度は低いけれど、製品は大きく伸びるだろうと感じていました。やり方次第で日本でも大きなビジネスになるのではないかというチャレンジングな魅力に惹かれヴイエムウェアの社長に就任することを決めたのです。

ヴイエムウェアに入って最初に手掛けられたことは何でしたか。

日本法人の設立が2003年5月ですから、まだ会社の知名度は低いし、事業展開するためのパートナー企業も少なかった。そこでいろいろなマーケティング活動を行いコアとなる顧客企業を開拓・拡充を図りました。顧客開拓にはイベント、セミナーなどを継続的に開催して、コンタクトポイントを増やすことに注力しました。当社が提供する仮想化ソリューションはユーザー企業のTCO(総所有コスト)削減に貢献するので、説明すればその良さを理解してもらえます。しかし、新しいものを導入するとなると、日本企業はどうしても時間がかかります。知名度、認知度をあげる為に相当な頻度でイベントも行いましたが、まずは先行ユーザーの導入事例を作ることに注力しました。

顧客企業を開拓・拡充を図るのと同時に組織づくりにも取り組みました。当初は私の下に17人がフラットにいる形でしたから、その良さをできるだけ損なわないようにファンクションの拡充と、マネジメントのレイヤーづくりを行い、4年間で約100人体制に拡大しました。フラットな組織は情報伝達が速く、私も現場に近い所にいられる。その利点をこれからも持ち続けたいと考えています。

今後、どういう会社にしていきたいとお考えですか。

顧客、パートナーとの信頼を基盤にした長期的な関係を築ける会社にしたいと考えています。日本社会で尊敬される会社であるためには、それが何よりも大切ですから。組織的にはチームワークのよい会社ですね。外資系企業は個人の職務を明確に規定しますが、それではどうしても隙間ができてしまう。たとえ自分の守備範囲外であっても、そういう隙間があれば自分が埋めようという意識を持って社員が働く会社にしたいと考えています。

幸い、いまは会社の知名度が上がり、売上げも順調に伸びていますから、社員も高いモチベーションを持って生き生きと仕事をしている。とてもいい環境だと思います。

人員の拡充も活発なようですが、どのような人材を求めておられますか。

当社はスピード重視ですから、求める役割に合って即戦力になる人材が一番ですね。会社の成長スピードをキープしたいので、仕事に対してアグレッシブに向かっていく人。それに加えて、仲間とのコミュニケーションがとれてチームワークをしっかりできる人がいい。たとえば、いい提案があったときに、その内容をみんなで情報共有して、その実現に協力を惜しまないような働き方ができる人を求めています。

こう言うとスーパーマンばかり求めていると思われそうですが、そんなことはないんですよ(笑)。組織が大きくなってくるとスーパーマンだけでは組織は活性化しません。色々な考え方や個性、そしてポテンシャルを持つ人材がバランス良くいてこそ、組織は成長していくと考えています。ヴイエムウェアはいまIT業界の中で非常にいいポジションにいますから、チャレンジしがいのある仕事ができると思います。この仕事に興味があって、自分の能力、スキルを伸ばしたいと考えている人には是非来ていただきたいですね。

ありがとうございました。

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ヴイエムウェア株式会社

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