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道徳なき経済は、罪悪である しかし 経済なき道徳は、寝言である』

 経営志向の財務プロフェッショナル達が切磋琢磨する場として発足された“MFP Conference”の第一回の会合が、去る2008年3月8日(土)丸ビルコンファレンススクエアにて開催された。監査法人や外資系企業などで財務のプロとして活躍している方々が多く参加し、法人では大手コンサルティングファームや人材紹介会社などが招待企業として参加した。

 第一回目となる今回のセミナーは“会計のプロは なぜ経営者になれないのか”という非常にセンセーショナルなテーマ。講師は、数々の企業でCFOとして活躍された経験を持ち、現在はグロービスマネジメントスクールで教鞭を執っている尾関好良氏(米国公認会計士)。長年のアメリカ生活で培われたパワフル且つピュアなキャラクターが全面に出た非常にアグレッシブな講義が展開された。

公開日:2008年4月24日
(インタビュー実施時の御所属・役職名にて
記載させて頂いております)

『会計のプロが 経営者に成長するためには』

【講師】
尾関好良 Ozeki Yoshiro 米国サンフランシスコ州立大学経営学部卒業後、アメリカ国内で、アーサーアンダーセン、 バンク・オブ・アメリカ等に勤務。後に日本に帰国し、ワーナー エンターテイメント ジャパン株式会社のCFO、日本シリコングラフィックス等IT企業の CFO、 コロムビアミュージックエンタテインメント株式会社 取締役、専務執行役兼CFOを勤める。現在は株式会社インテグリティ代表としてアドバイザリーサービスを行う傍ら、グロービスマネジメントスクールにて教鞭を執る。米国公認会計士

【セミナー内容】
会計のプロが経営者になるために、1)大事にしなければいけないもの、2)わかっていなければいけないこと、3)持っていなければいけない能力、4)財務系の経営者としてあるべき姿、の順で話が展開された。会場を動き回り、アメリカスタイルの大きな身振り手振りが入った講義スタイルで、参加者達を若干圧倒しながらセミナーがスタートした。

まずは「大事にしなければならないこと」として、尾関氏がご自身でも最も大事にしているというインテグリティーの話から。財務や会計に携わっている人には、必ずインテグリティーが必要であり、会社にも自分にウソをつかず、いつも正義を貫き通す強さが必要である。また、インテグリティーを維持できる環境を自分で作る方法として、組織と適度な距離感を持つことが大切。更に、主張し変革を実行する勇気、実行した場合に失敗するリスクをきちんと取って進んでいく姿勢が大事である。

次にコアコンピタンス。『これだけは誰にも負けない』というものを持つことがいかに大切かということ。会計でもマーケティングでも何でもいいので“誰にも負けない”というものを持つと、その自信が経営者としての自信に繋がっていく。従って経営者になるには、まずは自分のコアコンピタンスをしっかり持つことが大事となる。

次にオーナーシップ。会社で起こっている問題を自分の問題として考えることが大事。またそう考えることで自分の行動に大きな違いが出てくる。

最後にアカウンタビリティー。アカウンタビリティーは単に説明する責任ではなく、“自分の行動に責任を取ること”であることが強調された。責任のとり方を履き違えている最近の不祥事を例に挙げ、経営者として“責任を取る”という覚悟が大切だということを説明した。

次に「わかっていなければならないこと」数点について説明された。まずはBSCなどの様々な会計ツールを日々使っているのは何のためか。経営の意思決定を行い、PDCAを回し、社員達が頑張る動機づけを行うためなのだという事を説明。全ては企業価値を上げるために重要なツールであることを再確認した。

次に経営戦略とは何か?という根本的な概念に関して、『目的地がわからないと、切符は買えない』という例を出し、経営戦略とはビジョンと現実のギャップを埋めるために必要な具体的なアクションプランであることを説明した。

次に、その経営戦略を社内に浸透させるための、マス・コミュニケーション能力の大切さを説明した。ビジョンや戦略を社員に“見える化”させることができなければ、経営者としての役目を果たせないと説いた。

最後に、その経営戦略が浸透した時、初めて社員達のエネルギーが同じ方向を向くようになり、戦略の実現へと向かうことができることを説明した。

経営とは、真っ暗闇の中を進んでいくようなものであり、リーダーはその暗闇の中で、“こっちだ!”と言わなくてはいけない。方向性が見えない中でも流れを読む構想力が必要となる。

構想は、文章にまとめることで整理されることが多いので、文章に書いてみるということはとても大切である。また、文章にしないと構想したビジョンを浸透させることができない。

経営者は、真っ暗闇の中からちょっとした光を見つけ、その方向に進むという決断をしなければいけない。直感を使って、今ある情報のみで即時に決められる決断力を持ち合わせていないといけない。

経営者は、自分の経験から生まれる直感をフル活用して、次のステップを瞬時に見極める判断力を身につけないといけない。たとえその判断が朝令暮改であっても、かまわない。経営とは修正の連続と考えよう。

経営者とは、質問や疑問をぶつけるのではなく、常に解決策を提示するべきである。解決できないようでは経営者ではない。

決算はあくまでも経営の結果。従って、財務系の経営者は結果が出る前に予測して利益を上げるよう知恵を絞るべきである。決算日までは“売上や利益をあげる立場”としての発想をして行動する。決算日以降は、“売上や利益をあげる立場”ではなく、“正しい財務諸表を作成する立場”となって、立てるべきでない売上はどんなに社内外からのプレッシャーがかかっても頑として立てないという姿勢を貫くべき。財務系の経営者は、決算日の前と後で、別々の姿勢で業務に望むべきである、と言う内容が語られた。

最後は、以下の名言でセミナーを締めくくった。

『道徳なき経済は、罪悪である しかし 経済なき道徳は 寝言である。』

財務系経営者は、道徳観を欠いては絶対にいけない。

しかし、道徳観だけでは経営者とはいえない。

しっかりと利益を上げることも、経営者としてとても大切なことである。

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『会計のプロが 経営者に成長するためには』 【講師】 尾関好良 Ozeki Yoshiro 米国サンフランシスコ州立大学経営学部卒業後、アメリカ国内で、アーサーアンダーセン、 バンク・オブ・アメリカ等に勤務。後に日本に帰...

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