INTERVIEW
企業インタビュー

 企業インタビュー
デル株式会社 田和 健介

人事×経営 〜人事戦略を語る Vol.40

デル株式会社

人材採用部長

田和 健介

関西学院大学卒業後、2002年富士通に入社して人事部に配属される。2007年から米投資銀行グループで人事デューデリジェンスやアンダーライティングを担当。2014年に日本マイクロソフト入社。HRマネージャー/HRビジネスパートナー、人材採用部長として活躍した後、2019年デルに入社して現職。

公開日:2019年10月30日
(インタビュー実施時の御所属・役職名にて
記載させて頂いております)

日本に大きな投資を行う準備がある

デルに入社するまでのご経歴を教えてください。

hr43_04大学では最後の1年間どん欲にさまざまなことにチャレンジしました。NGOボランティアとしてチベットに赴き、炊き出しや子どもの勉強サポートを行うなど、大学のうちにできることは全部やろうという気持ちで色々なことに取り組みました。そのきっかけは、就職活動でした。色々な経験をして重みのある言葉を発する同年代に出会い、刺激を受けましたね。自分が彼らから尊敬されるような存在になるにはと考え尽くした結果、「とにかく経験から学ぼう」と思い行動していました。

就職は富士通に。富士通に決めたのは、IT業界に大きな可能性を感じていたこと、また、関西出身の私にとっては漠然と東京の企業で勝負してみたかったこと、そして富士通の改革精神に惹かれたからです。なかでも当時採用担当の先輩社員の格好良さに憧れ、先輩の所属する人事部を希望し、めでたく配属となりました。

当時の富士通では、人事部配属の新人は、最初の3カ月、全員が新卒採用担当になりました。面接を受けに来た学生を控え室にアテンドする業務など、誰でもできるような仕事から少しずつ任されました。段階を踏みながら、主体的にチャレンジできる場を用意してくれたんです。その後も、異動・出向・登用・昇進を経験する中で、組合交渉・リストラ・年末調整・M&Aなど、あらゆることを実践・経験させてもらいました。この4年半ほどで、身をもって人事のスコープの広さを知り、人事の基礎を固めることができたのは、本当に幸運なことでした。

その業務の1つ、M&Aに興味を持った私は、M&Aの世界でチャレンジしたいという気持ちが強くなり、ベンチャーのファンド企業を経て、米投資銀行グループに移りました。M&Aチームに所属し、「人事デューデリジェンス」を担当。買収候補企業の人件費は最適な状態にあるか。人事上の隠れ債務はないか。キーパフォーマーが誰で、どのような組織にしていけばより価値の高い企業にできるのか。こうしたことを次々に査定し、人事面から見て、買収する価値がある企業かどうかを見極めていきました。私はここで、人事スキルを活かしながら、ビジネスの現場に立ったわけです。難しかったのは、積極的に攻めながらも、現実的にビジネスを成立させる提案をつくること。保守的で安易な提案も、積極的に攻めすぎて実現不可能な提案もよくないのです。上手にビジネスを成立させ、大きな利益を出すのがどれほど難しいかを知ることができた。これは、自分のキャリアにとって大きなことでした。

さらに、リーマンショックが起こって組織が再編縮小していくなかで、私は数字のセンスを買われてアンダーライティング(投資分析)、アセットマネジメントまで任されるようになりました。これらは投資銀行においてはひとつの花形業務であり、ビジネスのフロントエンドです。同時に、見た目の華やかさとは違い、実は泥臭い側面も数多くあります。そんな環境のなかで、本当に自分の専門領域をそこに定めるのか考える時期がありました。そんなとき、当時、日本マイクロソフトにいた元同僚から人事として誘われたんです。私は思いきって転職を決断しました。そこには、いったん少し人事からビジネス領域にキャリアをシフトしたけれど、やはり専門職としての人事を極めたいという想いがありました。

日本マイクロソフトでは、前半は営業部門のHRマネージャーとして、GMとともに中長期戦略の立案に臨みました。私は米投資銀行グループで現場を経験し、営業の大変さや苦労を自身で感じてきました。どれだけ大きな目標を達成しても、期初にはまたゼロから始める。それを繰り返す営業に、私はいつも強い尊敬の念を抱いています。HRでありながら、このような気持ちを抱いていることで、私はGMはじめ現場の社員と打ち解けることができましたのだと思います。後半は人材採用部長として、採用の仕組みづくりに力を入れました。日本マイクロソフトは総じて思慮深い人が多く、周囲から学ぶものが多くありました。採用部門のリクルーターたちもみな素晴らしく、いったん仕組みを作ったら、あっという間に好循環が生まれていきました。そのうち私にしかできないことが段々少なくなってきた気がしました。それでデルに転職してきました。2019年4月のことです。

私はデルでも引き続き、採用部門の責任者を務めています。採用の現実的な最適解を導き出すパートナーとして、社内のあらゆる部署と連携を取り合うチームです。採用人数・期間・求める人物のポジションやスキルレベルなどによって、採用広告・エージェント・社内採用・リファラルリクルーティングなどを上手にミックスしながら、いくつもの採用プロジェクトを並行的に進めています。

なぜデルを選んだのですか?

最大の理由は、デルが日本を極めて重視しているからです。創業者マイケル・デルは、現在グローバルビジネス全体で4つ柱をおいていますが、そのうちの1つが、実は「日本」なんです。他の3つは国ではありません。そのくらい日本市場に注目しており、大きな投資を行う準備があるんです。そのことを知り、ここなら大きなチャレンジができるだろうと考えました。

その上で、グローバル本社が日本市場の特殊性をよく理解し、私たち日本のチームに大きな権限を与えてくれていることも魅力的でした。私たちは、心置きなく、日本の現実に即した戦略を取ることができる。その仕事の進めやすさにも強く惹かれましたね。

既存のデルのイメージを抱く方は入社したらおそらく驚く

デルはどのような会社ですか?

hr43_02私たちは、単なるコンピューターメーカーにとどまりません。デル、Dell EMC、Pivotal、RSA、Secureworks、Virtustream、VMwareという世界をリードするテクノロジーブランドが一堂に結集した会社です。特に2016年、世界最大のストレージ機器メーカー・EMCを買収し、デル テクノロジーズとなったことが私たちを大きく変えました。これは、世界最大規模の企業買収と言われています。もともとのデルは、個人向けビジネスに強いコンピューターメーカーでしたが、これによって、個人向け・エンタープライズ向けの全方位で、多様なソリューションを提供できるソリューションプロバイダへと変貌を遂げました。

正直なところ、従来のデルと現在のデルは、まったく違う会社と言ってもよいくらい違います。既存のデルのイメージ、個人向けPCメーカーのイメージを抱いている方は、入社したらおそらく驚くでしょう。何しろ、デル テクノロジーズとして、エンタープライズのお客様の本質的課題を解決できるポートフォリオをズラリと揃えたテクノロジーカンパニーになっているんですから。

私たちのビジネスの大きな特徴は、「統合戦略」を採用している点です。世界的にはいま、「選択と集中」がビジネスの潮流となっています。自分たちの得意分野に注力する一方で、そうでない分野を手放し、経営の効率化を図る企業が多いんですね。しかし、私たちはあえてその流れに逆らい、エンタープライズのお客様に対して、ワンストップ・エンドトゥーエンドで、各分野で強い影響力をもつテクノロジーブランドで力を合わせて統合的・安定的なソリューションを提供しています。その理由はシンプルで、お客様がワンストップ・エンドトゥーエンドの統合的なサービスを求めているからです。お客様の意向を第一に考えれば、統合戦略がベストというのが、私たちの一貫した哲学です。

たとえば最近は、クラウドソリューションを使ったデジタルトランスフォーメーションが、あらゆる場で進められています。もちろん、私たちもデジタルトランスフォーメーションに力を入れています。しかし、ではオンプレミスがある日突然ゼロになるかといえば、決してそうではありません。アクセス速度やセキュリティなどを考慮して、あえてオンプレミスを選ぶという意思決定も十分にありえる。それどころか、現実的には、クラウドとオンプレミスのハイブリッドにするケースがよく見られるんです。このハイブリッドは、統合戦略を採る私たちが得意とするところ。たとえばこうしたときに、統合戦略が強みを発揮します。

それから、私たちはソフトウェアとインフラ・ハードウェアの両方のビジネスを持っています。これも珍しいことかもしれません。確かに現在はデジタルトランスフォーメーション全盛の時代で、ソフトウェアに注目が集まっています。しかし、テクノロジーによる変革は、決してソフトウェアだけで起こせるものではありません。インフラ・ハードウェアの「足腰」がしっかりしていなければ、デジタル変革も机上の空論でしかないんです。私たちは、インフラ・ハードウェアビジネスも変わらずに継続していきます。これもまた統合戦略の一環です。

日本市場ではどのような戦略を取っているのですか?

hr43_03日本市場に限れば、私たちはまだまだシェアにおいて後塵を拝する立場です。グローバルではシェアNo.1ポジションがいくつもあるんですが、日本ではそうではありません。見方を変えれば、日本市場には大きなビジネスチャンスがある。私たちはいま、それを狙いに行っています。

特に力を入れているのが、デル テクノロジーズとしてのマーケットミックス・プロダクトミックスです。デル テクノロジーズが誕生して日が浅いため、日本には、デルのプロダクトを使っているがEMCプロダクトを導入していないお客様、反対にEMCを導入しているがデルを使っていないお客様が、まだ多くいらっしゃる。すでにお付き合いがあるお客様の中に、ホワイトスペースがかなり潜んでいるわけですね。これが、私たちのビジネスチャンスと捉えています。デルとEMCのプロダクトをミックスしながら、こうしたマーケットにアプローチしていけば、私たちはこのホワイトスペースを早急に埋めることができるでしょう。実際、私たちはいま、このエリアでビジネスを急拡大できていますし、タレントが揃えば拡大スピードは間違いなくさらに増します。

具体的には、私たちは今から2023年にかけて、ビジネスを大幅に拡大することを目標に置いています。そのために現在、人材の採用を進めている真っ最中なんです。いまお話ししたように、既存のお客様が持つホワイトスペースを一刻も早く埋め、ビジネスを少しでも早く拡大したいんですね。それには、社外の優秀なタレントを採用することが最良手だと考えています。

エントリーポジションからハイエンドポジションまで多様なポジションで募集を行っている

デル テクノロジーズはどのような社風ですか?

hr43_05一言で言えば、「現実主義」の会社です。たとえば、先ほども少し触れましたが、グローバル本社が日本市場の特殊性をよく知っています。その現実を踏まえて、日本のビジネスは私たちに任せてくれている。そのため、私たちは大きな権限を持ち、日本の現実に即してビジネスを進めることができるんです。

また、デルとDell EMCは、ビジネス上ではデル テクノロジーズのもとですでに強い協力関係にありますが、一方で組織統合は慎重に進めています。どちらも大組織で文化が違うため、性急に統合してしまうと、ひずみが出てしまう可能性が大きいからです。お客様のことを第一に考えれば、組織統合は現実的な速度で進めていくのが最も良い。それがデルの現実的な判断です。デル、Dell EMC以外のテクノロジーブランドのカルチャーも、独自色を無理に変えることはしていません。そうした意味では、カルチャーに多様性のある会社とも言えるでしょうね。

それから、キャリア上の特徴で言えば、「人材育成」と「キャリアラダー」が挙げられます。私たちは人材育成にコミットする会社で、外資系企業としては珍しいほど、キャリアラダー(キャリアアップを目指すためのキャリア開発プラン)が多様に用意されています。あるポジションで実力を発揮していれば、次のキャリアがいくつも見えてくる会社です。もちろん、マネージャーが一人ひとりのキャリア相談に乗り、アドバイスをすることも怠っていません。

その上で2019年から、キャリアの専門家であるリクルーターが社員のキャリアコンサルティングを行うというプログラムも実施しました。「自分のキャリアラダー、これで合っていますか?」「次のキャリアに進むためには何をしたらよいでしょうか?」といった質問に答えながら、長期・中期・短期の視点に立ったさまざまなアドバイスを行っています。

大規模な採用ということでしたが、どんな方を求めていますか?

未経験者向けのエントリーポジションから経験豊富なハイエンドポジションまで、私たちはいま、本当に多くのポジションで募集を行っています。グローバルな環境でソリューションプロバイダとして活躍したいと思う方なら、フィットする場所が必ずどこかに見つかるはずです。私たちは広く門戸を開いています。これまでの私の話で、興味を持っていただけた方には、ぜひ門を叩いていただきたい。お待ちしています。

デル株式会社

Dell Technologiesは、Dell、Dell EMC、Pivotal、RSA、Secureworks、Virtustream、VMwareという世界をリードするテクノロジーブランドが一堂に結集した会社です。デジタルトランスフォーメーションを推進する原動力を備え、日々、お客様やパートナーとして連携する方々のために確かな成果を生み出しています。

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