『外資系トップの仕事力Ⅱ』出版記念セミナーレポート
外資系トップが語る、ビジネスリーダーとは
一昨年の第1弾から2年。待望の第2弾の刊行が話題となっているのが『外資系トップの仕事力Ⅱ-経営プロフェッショナルはいかに自分を磨いたか』。今回は、10人の外資系トップの体験的キャリア論がまとめられている。11月8日、その出版記念イベントが、編者であるISSコンサルティングの主催で、六本木ヒルズで開催された。プログラムは2部構成。第1部では『外資系トップから未来のビジネスリーダーたちへのメッセージ』として、『外資系トップの仕事力Ⅱ』にも登場している2名の経営者、リーバイ・ストラウス ジャパン代表取締役社長 土居健人氏、ノバルティス ファーマ代表取締役社長 三谷宏幸氏をお招きし、仕事観から経営者の日常、外資系企業の魅力など、経営トップが幅広い内容で持論を展開した。また、第2部では、3社の外資系企業から現場リーダーを招き、『外資系で活躍するリーダーの条件』というテーマでディスカッションが繰り広げられた。会場への入場者は、20代後半から30代を中心としたビジネスパーソンたち。定員の4倍を超える申込者の中から、幸運にも抽選で選ばれた約150名が参加した。第1部、第2部ともに入場者とのインタラクティブQ&Aが用意されていたこともあり、参加者は真剣な表情で壇上を見つめていた。
第一部
- [登壇者]
- リーバイ・ストラウス ジャパン株式会社 代表取締役社長 土居 健人 氏
- ノバルティス ファーマ株式会社 代表取締役社長 三谷 宏幸 氏
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土居 健人 氏
リーバイ・ストラウス ジャパン株式会社 代表取締役社長
セミナー第1部は、『外資系トップの仕事力Ⅱ』に登場する2名の経営者による『外資系トップから未来のビジネスリーダーたちへのメッセージ』。「どんな仕事をして、どんな意識で20代、30代を過ごしていたのか」「なぜ経営トップになれたのか」「経営トップとはどんな仕事なのか」「外資系とは何か」「伸びる部下、伸びない部下の違いとは」「これまで最も苦しかったことはどんなことだったのか」などを中心に、2人の経営者に語ってもらった。若いビジネスパーソンにとっては、なかなか会うことのできない“世界で活躍する経営者”。そこに座っているだけで迫力を感じる2人の姿に、会場のムードは、緊張感に満ちあふれたものとなった。
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三谷 宏幸 氏
ノバルティス ファーマ株式会社 代表取締役社長
自身のどのキャリアが経営者の基礎になったのか、リーダーの要件とはどのようなもので、それをどのように伸ばしていくことが将来、経営者を目指していく上では大切なのか。さらには、経営者としての仕事とはどんなものか、どんな考えのもとで経営は行われていくのかなど、ストレートで鋭い持論が次々と展開されていった。また、若いビジネスパーソンの心に響くメッセージや、外資系ならではの魅力についても語ってもらった。 インタラクティブQ&Aでは、経営者やリーダーとして、どのようにして感情をコントロールしているのか、新興国も出てくる中で日本の若者はいかなる意識でいかなる方法で世界と伍していくべきか、といった質問が挙がった。本で読むのとはまた異なる、目の前で経営トップというものの魅力を実感できる1時間半となった。
第二部
- [登壇者]
- ボシュロム・ジャパン株式会社 マーケティング・セールスプロモーション本部長 安斉 一朗 氏
- アマゾン ジャパン株式会社 バイスプレジデント ハードライン事業本部 統括事業本部長 戸田 奨 氏
- ボストン コンサルティング グループ プロジェクト・リーダー 小出 斉 氏
外資系3社の現場リーダーが、そのキャリア、リーダーの条件、トップとは、を語った。
第2部では、『外資系トップの仕事力Ⅱ』に経営トップが登場している3社、ボシュロム・ジャパン、アマゾン ジャパン、ボストン コンサルティング グループから3人の現場リーダーが登場。『外資系で活躍するリーダーの条件』というテーマでディスカッションが行われた。 まずはそれぞれのリーダーが、どのようなキャリアをこれまで築き、現在どのような仕事に従事しているかを展開。外資系企業の最前線で活躍するリーダーたちの具体的なキャリアの変遷や、現在取り組んでいる第一線での仕事内容は、参加者にとっては大変刺激的なものだったようだ。