実際の読者の声をご紹介

実際に本書をご覧いただいた読者の方からお寄せいただいたコメントをご紹介します。

それぞれの企業のストーリーが素晴らしく引き込まれました。
特に私が『PHILOSOHPY』という点で感銘を受けたのは、創業の「意志」が色濃く引き継がれている企業のPHILOSOPHYでした。全体を通して私の印象に残ったキーワードやポイントは下記です。
大変勉強になりました。

・今では誰もが、無意識にシャネルのスタイルを日常に取り入れている(Chanel)
・『しない』という選択(Chanel)
・最善か無かと言うのは簡単ですが、実際に行うのは生半可ではない(Mercedes Benz)
・最善を尽くすという企業の哲学を通じて仕事をしていくと、やがて自分にも誇りがもてるようになる(Mercedes Benz)
・ブランドへの評価とは、結局は自分自身への評価(Mercedes Benz)
・資本がないとできなかった『売る』という行為の民主化(mercari)
・経営側が言語化すること(mercari)
・本当に必要なら、人はそれを求めるはず(Columbia)
・自然を守る社会的責任(Columbia)
・美の価値感の違いを深く尊重し、最もふさわしい方法を見つける(L’Oreal)
・サービスと利益の互恵を促進(MARS)
・人を認めることで能力を伸ばす・アソシエイト(MARS)
・社員である我々一人ひとりが個人として尊重され、職場環境も健全に守られるべき(Johnson&Johnson)
・エクイティ(公正)とインクルージョン(包含)(Johnson&Johnson)
・大恐慌という厳しい時代を経て、企業が社会に対する責任の重要性に気付いた(Johnson&Johnson)
・企業哲学は、多様性が高まるほど重要(特集 人事対談)

まるでニューヨークの図書館で手に取る「写真集」の様な感覚を覚える書籍に、心が奪われました。その書籍を一読し、各企業には必ず独自性と優位性が伴う「ストーリー」が生きており、どの国・どの場所で働いていようとも、そのストーリーは普遍的に各々に根付いているということがエピソードとしてもよく伝わってきました。

さらに印象深かった点は、そのストーリーを象徴する「Future」が各企業にあること、つまり、「PHILOSPHY」をお客様に肌で感じていただける場、もしくは従業員に体感してもらえる空間があることです。この書籍は、「PHILOSOPHY」 のExperience(体験)が社内外問わず提供できている企業は、いかなるときにでもブレない軸があり強いということを改めて証明するかのごとく、ある種の腑に落ちる「哲学」書とも言えるでしょう。

この本は、さまざまな企業の持つ「PHILOSOPHY」がどのように生まれてきたのか、そして、現在の経営者がどのようにそれを具現化しようと日々取り組んでいるかをわかりやすく記した本だと思いました。この3年間のコロナ禍の混乱にあっても、社員が決してそれを見失うことの無いように語りかけた経営者の足跡や、粛々と進めてきたさまざまな実践的な取り組みが紹介されていました。こういった経営者が語る思いを知ることは、経営実践の参考になるのみならず、新卒で就職を目指す学生、転職活動中の社会人にとっても、自らのなぜ働くのかという価値軸と企業理念を重ね合わせる上でも重要な手がかりを示してもらえる本だと思いました。

特にGEの白熱電球をアップにしたモノクロ写真が印象的でした。まさにこの光を絶やさぬよう、社員が見失わないよう伝えるべくGE社のロゴマーク生まれてきたのでは?との思いを巡らせることができました。

現在は、「VUCAの時代」と言われています。コロナ禍によりこの状況が一層深まる中、「何のために我々の会社が存在するのか?」という問いが、会社とその社員に投げかけられているような気がしています。つまり、あらためて企業としての過去・現在・未来を通しての存在意義の再定義が求められているものと思われます。

この時期タイムリーに、躍進するグローバルカンパニーのPHILOSOPHY「企業哲学」が語られている本書が発刊されたことは、ある意味必然であったように思われました。本書には、「自己実現」に不可欠な企業の人格と個人の人格がマッチングする大きなポイントが多く語られていることも、興味深い点でした。

久しぶりに襟を正して読み、「内省」できた書物に出会えたことを嬉しく思います。感謝いたします。

レジリエントで持続可能な社会の実現を目指し、“変わらずに貫く考え”を基軸に組織の結束を強め、多様性の力を通じた絶え間なき革新に向けたチャレンジを成功に導くうえで、社員一人ひとりが個性を最大限に生かして活躍できる“インクルーシブなカルチャー”の醸成を大切にされている点に共感しました。

そして、様々な業界のリーディングカンパニー10社が、型にはまった旧来の価値観や過去の成功体験に囚われることなく、多様な視点、仕事や人生経験などにおける違いを尊重し合いながら、社員が帰属意識を感じられる環境づくりに尽力し、社会を豊かにするための課題解決に挑み続けるストーリーは、「何のために働くのか」、「どんな未来を目指したいのか」といった仕事や人生の重要な問いについて、新たな視点から考え直すきっかけを与えてくれました。

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