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外資系企業への転職〜日系製造業にて製品開発、研究開発部門にお勤めの方へ
執 筆ISSコンサルティング コンサルタント 幡谷 尚宏
大学院卒業(修士)後、日系化学メーカーにて鉄鋼、プラント、自動車向け特殊塗料の研究開発に従事。エンジニアとして5年経験したのち、ISSコンサルティングにて製造業コンサルタントを担当。
外資系企業に転職する、ということに対して、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?文化の違いや、求める人材像等、わからない部分が多いかと思います。
今回は日系から外資系に初めて転職される方から質問されることの多い、
・外資系企業のカルチャーについて
・外資系企業で求められる即戦力とはなにか
という2点についてお話しさせていただきます。
◆外資系企業のカルチャーについて
日系企業と外資系企業とでは、企業カルチャーが大きく違うという印象をお持ちの方が多いと思います。実際、クレーム対応一つをとっても、諸外国と日本では求められるものが異なります。
例えば、海外(特に欧米諸国)では不良が起こった場合にすぐに代替品を提供するスピードをまず求めます。一方、日本では不良が起こった原因を突き止め、技術面でロジカルな説明を行い、今後のトラブルが起きないよう納得いただくことを重要視しています。
日本でビジネスを展開する外資系企業は、このような後者の文化のあるマーケットで勝負をしている構図となります。つまりは、顧客との関係性において、原因解析や説明力に重きを置くのが日本であり、外資系企業ではその特色を理解している日系企業にお勤めの方の力を必要とする場面が多く存在します。今回一例としてクレーム対応を上げましたが、その他あらゆる部分における日本と海外のカルチャーをそれぞれ理解し、その上でご自身で判断、行動できることが、グローバル人材の第一歩となります。
※外資系転職に求められる語学力に関しましてバックナンバーにて掲載しておりますのでそちらもご覧ください。
◆外資系企業で求められる即戦力とはなにか
外資系企業では即戦力となる人材を求めている、という言葉を多く目にします。
では、企業側はどの部分を即戦力として判断するのでしょうか?
一点目は≪経験≫です。
取扱い製品知識や業界特性等、入社後のキャッチアップに時間がかからない面で即戦力と言えるでしょう。例えば自動車部品メーカーで設計開発をされている方が、グローバル環境でプロジェクトマネージメント業務を希望し外資系自動車部品メーカーにご転職されるケースや、化学メーカーにてファインケミカルの製品開発をされていた方が、ご経験を生かし、外資系エンジニアリングプラスチックメーカーでマーケティングから製品開発を取りまとめるプロダクトマネージメントにてご活躍されております。
二点目は≪スキル≫です。
外資系企業製品の技術力は高く、また、日本国内の顧客の要求するレベルも非常に高いため、専門性を含めた幅広い知識が求められます。そこでの判断基準は大学、大学院の専攻です。理系と言われる学部、専攻を卒業していること、またその中で機械工、応用化学、電気電子等、企業では教育することの難しい知識を習得していることは非常に重要であり、武器となります。また、なぜ?を常に突き止めるロジカルな考え方が身についていることも必要な部分です。
三点目は≪人間性≫です
外資系企業が開発部門に求めるものは、マーケットに沿った新製品を生み出す力です。実際に売れる製品を造り出すことが重要視されます。これは、外に出て、顧客の話を聞き、それを形にできる人材のことを指します。研究開発の素養+α、つまりは広く営業から品質保証、生産に至るまでの幅広い業務内容に対し、臆することなくチャレンジできる方が求められております。
もし外資系企業への転職にご興味をいただけましたら、是非そのお気持ちを大事になさってください。転職活動は得るものがたくさんございます。臆することなくチャレンジすれば、可能性は広がります。まずは弊社コンサルタントまでご相談ください。
公開日:2014年01月14日