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外資系重工・重電・設備メーカーとその求める人物像
執 筆ISSコンサルティング コンサルタント 堤 真二
日系化学メーカーにて、液晶パネル内の光学フィルムやPDP-TVのITO形成部材の営業等を経て人事部の採用・研修に携わる。現在、ISSコンサルティングにて製造業コンサルタントを担当。
重工・重電・設備メーカーと言えば、日系企業では、三菱重工、日立製作所、東芝といった総合電機メーカーを思い浮かべる方が多いと思います。また、発電設備、電機、生産設備、航空、宇宙、造船、重機、大型輸送機器といった付随的な分野ではそれぞれの専業メーカーも数多く存在します。こういったメーカーは、事業分野も幅広く、一概に一つのグループに集約するのは難しいのですが、幅広い事業分野をもったコングロマリットと呼ばれる大企業が多く、またこれらの企業群には、外資系企業も多く存在し、日本にも根付いた事業活動をしています。
今回は、こうした、重工・重電・設備関連のコングロマリットに注目し、それらの企業群が求める人物像、求人動向についてお話しをさせて頂きます。
まず、「重工・重電系のコングロマリット」と聞いてどんな外資系企業が思い浮かぶでしょうか?
傘下に収める事業の切り口により違ってくるとは思いますが、例えば、アメリカだと、
『ゼネラル・エレクトリック』『ウェスチングハウス』『ハネウェル』『エマソン』といった企業を、そして欧州系ですと『シーメンス』を思い浮かべた方もいらっしゃると思います。
これらの企業は、航空・宇宙事業や、ガスタービン、蒸気タービンなどの電力プラント設備、FA機器やロボットといった生産設備、電気のスイッチやコネクターなどの電気製品、電子部品、PLCなど設備を制御するシステム、はては作業用のマスクなどの消耗品まで扱いっている企業もあります。このように幅広い事業、製品をもっていることから、一般に非常に大規模な企業になります。
開発、生産もグローバル体制で進めており、企業によっては、外資系企業とはいえ、特定の事業については日本に世界の開発・生産拠点を持っているところもあります。
では、これらの企業はどのような人材を今求めているのでしょうか?
昨今の化石燃料からの代替燃料へのシフトや再生可能エネルギー分野の今後のビジネス展開を踏まえて、発電プラント系や、また電気のコンバージョンや配電、制御に関する各種製品群の開発、生産、保守・メンテナンスなどの職種に対する採用の増加が期待されます。
また、自動車関連ではハイブリッド関連のエンジニアの方だけでなく、ハイブリッドに対抗する低排気量のターボチャージャーエンジンなどの分野で、重電・重工メーカーの該当事業部門での採用の動きも活発化しています。自動車業界の回復・発展に呼応するような形で、生産設備、ロボット関連の事業でもビジネス伸長にともなう採用が活発化することも想定されています。
機械系や電気系の学位をもち、設計・開発、生産技術、品質、フィールドサービス、セールスアプリケーションエンジニア等の実務経験をお持ちの方は、現職の業界に関わらず、幅広い事業分野をもったコングロマリット企業でグローバルに活躍頂けるチャンスがあります。
社会インフラの構築に貢献されたいという志をお持ちの方には、多様な可能性がございます。企業の規模だけでなく、製品やビジネスの大きさに、ロマンや興味、関心を持っていただける方もぜひご一考下さい。
公開日:2013年09月02日