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エンジニア(自動車業界)のキャリアパス
執 筆ISSコンサルティング コンサルタント 長澤 勉
自動車メーカーの開発部門にて商用車および乗用車のブレーキ設計開発、 外資系CADソフトウエアベンダーではテクニカルコンサルタントとして顧客向けテクニカルサポートに従事。 エンジニアとして12年経験した後、現在ISSコンサルティングにて製造業を担当。
“エンジニア”が現職を飛び出し、新しいフィールドに次のキャリアステージを見つけるためのヒントとして頂きたく私の経験をもとにお話したいと思います。
私は新卒で商用車メーカーに入社し、専攻(機械工学)と適正から開発部門に配属となりブレーキ設計業務を担当しました。乗用車メーカーのように大きな組織ではなかったため、一人の担当業務範囲が広く、様々な経験をさせて頂きました。
まずは他社技術調査から始まり、仕様決定、レイアウト検討、部品詳細設計(解析業務含む)、部品サプライヤーさんとの技術折衝、生産移行サポート(生産技術部門との調整)、市場品質対応等に携わり、時には実車評価(フィーリング確認)も経験しました。
その後、乗用車メーカーでのブレーキ開発を経験した後、外資系CADソフトウェアベンダーにて、テクニカルコンサルタントとしてお客様先に常駐し、新規機能デモンストレーション、開発支援、トレーニングなどのテクニカルサポートや営業技術支援に携わりました。当社での経験は、自動車サプライヤーにおけるアプリケーションエンジニア業務に近かったと感じておりますが、前職の商用車メーカーでの設計開発、社内外の技術折衝、品質対応といった業務を経験したからこそ対応できたポジションであると思っております。
現在は、これまでのエンジニアとしての経験を活かし、製造業業界担当のキャリアコンサルタントとして企業様、ご登録されている方々のサポートをさせて頂いております。
ここまで、私自身の経験を述べさせていただきましたが、一見、一貫性のないキャリアに見えるかもしれませんが、エンジニアと、エンジニアをベースとしたビジネスを経験して、今日に至っていると考えております。
エンジニアからスタートしたからと言って定年までエンジニアを続けるキャリアパスしかないということはありません。エンジニアの経験を活かせるポジション、また、ビジネスの世界への挑戦は十分に可能です。とはいえ、何が何でも転職を推奨するということではなく、ジョブローテーションや、今までの業務線上でのポジションアップなど、自社内でのキャリアアップもあるでしょう。
そうした複数の選択肢を踏まえながら、改めてご自身のご経験を振り返り、また将来の希望を照らし合わせることによって、今後のキャリアパスを描いて頂ければと思っております。
公開日:2012年03月19日
エンジニア(自動車業界)キャリアマップ
エンジニア系職種からGMを目指す
①開発エンジニア
設計、もしくは、実験実務に携わる
【製品知識・開発スキルを身につける期間】
②開発リーダー
担当製品(部位)の開発責任を担い、社内外折衝業務、開発実務に携わる
【折衝業務、プロジェクト推進、マネージメントスキルを身につける期間】
③プロジェクトマネージャー
担当プロジェクトの責任を担い、社内外折衝業務、
各開発部門のとりまとめに携わる
【マネージメントスキルの向上、ビジネススキルを身につける期間】
④-aプログラムマネージャー(アカウントマネジメント)
担当顧客の責任者として開発、品質、物流、営業の取りまとめに携わる
【PL責任を担いビジネスユニットの責任者となるべく準備期間】
④-b開発マネージャー/ディレクター
開発部門の責任者として全プロジェクト、部門予算取りまとめに携わる
【ビジネスユニットの責任者となるべく準備期間】
⑤ゼネラルマネージャー
ビジネスユニットの責任を担う
エンジニアからビジネス系職種を経てGMを目指す
①開発エンジニア
設計、もしくは、実験実務に携わる
【製品知識・開発スキルを身につける期間】
②アプリケーションエンジニア
顧客との技術窓口として技術折衝、営業技術支援に携わる
【折衝業務、ビジネススキルを身につける期間】
③キーアカウントマネージャー
担当顧客の責任者として営業、開発部門、生産部門のコーディネートに携わる
【マネージメントスキル、PL管理スキルを身につける期間】
④グローバルキーアカウントマネージャー
担当顧客のグローバルビジネスの責任者として
キーアカウントマネージャーの取りまとめ、PL責任に携わる
【セールス部門責任者としての準備期間】
⑤セールスディレクター
セールス部門の責任者として全ての顧客向けビジネスの取りまとめ、PL責任に携わる
【ビジネスユニット、カントリーヘッドとしての準備期間】
⑥ゼネラルマネージャー
ビジネスユニットの責任を担う
※会社規模によってはカントリーヘッドとなる