製薬業界特集

製薬会社における採用トレンド

Medical Science Liaison (MSL)

最近の採用のトレンドとして、Medical Science Liaison (MSL)の採用が活発となっています。

日経ビジネス「2025年稼げる新職種特集−親子で考える仕事−」(2018年7月2日発売)に、メディカルサイエンスリエゾンも掲載されるなど、注目を集めています。

その理由として考えられる理由としてはいくつかあります。
1つには製薬メーカーはここ3-4年で様々な改革を行っており、そのひとつに医療従事者との接待の廃止をしたことがあります。
2つ目には医療現場において、訪問規制の拡大などのため、以前のような営業スタイルがなくなりつつあることがあげられます。

本来の姿であるよりサイエンティフィックな情報提供を行うことへシフトしており、営業(MR)においても、研修の充実や領域特化型のMRの配置などでより高度で質の高い情報提供活動が求められるようになってきているのです。
その流れの中、企業の求人もMRの採用は縮小傾向となり、今後もますます重要性、企業からのニーズが増す役割と考えられるMSLの求人が増加しています。
MRとの大きな違いは、新薬の誕生から販売前の開発・承認申請段階の医薬品についての情報提供を扱えるかどうかというところにあり、MSLは新製品製造販売と上市後のすみやかな製品価値の最大化のために重要な役割となります。

そのMSLについて、どのような仕事なのか、どのようなキャリアの方がMSLとして今後活躍できるのか、どのような求人が出ているのかを少し見ていきます。

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1.MSLとは

MSLの役割としては、KOL(Key Opinion Leader:医療業界で多方面に影響力を持つ医師)に対してサイエンティフィックな立場からその薬剤のエビデンスをもとに最新の医学・薬学情報の提供を行い、また、病態そのものや新しい治療法、医薬品の適正使用に関して協議します。
KOLマネジメントをおこない、新薬の上市段階でスムーズに市場に新薬を導入するために、薬剤の専門家としてKOLと良好な関係構築を行うことが重要なのです。

担当エリアは、領域ごと、また、県単位等となります。通常の勤務は本社(支社)となり、KOLとのアポイントにより出張ベースで担当エリアへ出向きミーティングを行います。それ以外の時は、最新文献の収集、読解や資料作成等を行います。
さらに、開発部門と協働し、自社医薬品の臨床試験の支援、また、その論文化や学会発表など、エビデンス創出への支援も行うと同時に、アドバイザリー会議等の学術行事の企画・運営にも携わります。

2.MSLに求められる要素

MSLは、KOLに対して新たな知見を与えることが重要となるため、科学的な立場での学びが必須となり、サイエンティフィックな角度から医師とコミュニケーションを取れる力が求められます。部門のトップはMD(Medical Doctor)であることが多く、上司となるドクターと対等なディスカッションができることも重要です。

3.MSLに求められるバックグラウンド

基本的には、大学で理系を専攻した方がフィットします。これはサイエンティフィックな角度から医師に対して情報提供を行うことから、基礎知識がしっかりしている方を求めるためです。企業によっては大学院修了者を望むところもあります。
また、深い情報提供を行うため、特定の領域に特化した経験・研究・知見があることが求められます。
文献理解や、英語でのプレゼンテーションを求められることもあるため、英語力が求められています。
研究開発、臨床開発、CRA、学術のご経験をされ、成果を出されてきた方には、新しいジョブチャレンジとして、MSLというキャリアを積まれることをお勧めします。

4.MSLのキャリアパスと年収

MSLのキャリアを選択した場合、その先のキャリアはどのようになっているのでしょうか。1つ言えることは、領域のエキスパートとしてMSLのスキルを身につけたあとは他領域にチャレンジできる選択肢があるということです。
その他には、MSLを統括するMSLマネジャー、また、トレーニングをするMSLトレーナーなどがあります。しかし、MSLは比較的新しいポジションであること、各企業においても属する組織に違いがあること等から、まだMSLのキャリアのゴールはここ、というパスは明確にはなっていません。また、MSLになるまでのバックグラウンド(臨床開発・MA・MR・学術・・)によりその後のキャリアパスがまた違ってきます。
応募の際には企業ごとに、どのようなキャリアパスがあるのかを確認していくことが必要です。
年収は企業や経験などにより異なってきますが、弊社が扱っている求人をみると、平均では700万円から1100万円程度となっています。

5.転職事例

CASE
1

日系大手 CRO/CRA

年収

600万円

外資系大手製薬会社 MSL

年収

750万円

薬局にて調剤薬剤師を経験後、内資系大手CROにてCRAに従事されておりました。 臨床開発において医師に対してアカデミックなコミュニケーションを日々とる中で、自社製品を取り扱うことができる製薬会社にて、医師に対して主体的な製品のアプローチを実施したいとの思いが募るなか、メディカルサイエンスリエゾンを紹介したところ興味を持たれご応募されました。日々医師とのコミュニケーションを大切にし、また英語の習得に関しても努力されておられましたことも評価いただき、無事にご入社となりました。

CASE
2

外資系製薬メーカー メディカルアフェアーズ

年収

900万円

外資系製薬メーカー MSLマネジャー

年収

1,100万円

前職で学術、メディカルアフェアーズを経験していらっしゃる中、ご転職のご相談にいらっしゃった際に、経験領域でのKOLとの関係性も強みとして、上市を控えている製品を最大化する使命のあるMSLとして即戦力で貢献いただけると思いご提案。
薬剤師として、また、製薬メーカーで様々なキャリアを積まれているのはもちろんのこと、医薬品業界での多彩なご経験と貢献度についてもしっかりと傾聴し、先方へプラスアルファの強みとして併せてご推薦をさせて頂き、マネジャーポジションとしてご入社となりました。MSL組織でのトレーニングなども含み日々ご活躍をされています。

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6.主な製薬会社の求人例

いくつかの企業のMSLの募集内容を参考に挙げてみます。
MRの募集では文系出身者や異なる業界の出身者でも応募可能な条件でしたが、MSLの募集では専門的な知識や経験が求められていることが分かります。専門的知識やご経験をしている方でしたら、MSLとしてキャリアを広げ活躍することが可能です。

  1. 1外資系A社

    • 臨床開発もしくはメディカルアフェアーズで2-3年以上の経験
    • 製薬企業、CROでの経験
    • 薬剤師・看護士・獣医師などをお持ちで臨床経験・医学研究に携わった方
    • 医学・薬学・自然科学系の学位をお持ちの方
  2. 2外資系B社

    必須条件

    • 学術情報担当、臨床開発担当、あるいはMRまたは開発モニター等、臨床医等との学術情報提供
    • ディスカッションを必要とする業務経験(3年以上)

    望ましい条件

    • 理工医薬看護系学部の修士以上の学位
    • 基礎研究、学術情報担当、臨床開発担当等の経験
    • 大学病院担当MRの経験
    • 医療専門職資格(医師、薬剤師、看護師等)
  3. 3外資系C社

    必須条件

    • 理系大学卒

    望ましい条件

    • 理系修士課程以上修了
    • 自社領域関連製品の経験 (例: メディカル、マーケティング、もしくは臨床開発経験者、など)
    • 病態・治療に関する専門知識
    • コミュニケーションスキル、ネゴシエーションスキル
    • 英語コミュニケーションスキル
  4. 4外資系D社

    • 医学・薬学・生物系の分野で高度な専門性(博士号・修士号・薬剤師資格)を有するか、もしくはそれと同等の知識・経験
    • 未経験疾患領域にも短期間で適応できる高い学習能力
  5. 5外資系E社

    • 修士課程以上修了(医学、薬学、化学、生物、農学専攻)
    • 強みの専門領域を有する
    • メディカル経験者だけでなく、臨床開発、研究開発、CRAでKOLとのやり取りを経験している方
  • キャリア個別説明会
  • MSL求人特集

弊社には外資系製薬メーカー、また、CSOでのMSLの求人が多くございます。
現在、MSLでご活躍の方はもちろん、臨床開発、メディカルアフェアーズ、学術担当の方などで
MSLにチャレンジされたい方、ぜひ一度ご相談ください。

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