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グローバルキャリアセミナー
『ビジネスをドライブするFinance』セミナーレポート

2016年5月26日に、ユニリーバ・ジャパンFinance Director須江氏を講師としてお迎えし、グローバルキャリアセミナーを開催しました。「ビジネスをドライブするFinanceとは?」「グローバルで活躍するキャリアはどのように構築するのか?」をテーマに講演。公開インタビュー、質疑応答の後、懇親会を行いました。Financeチームの数名のメンバーも出席され、参加者が個別に「Finance」や「グローバルキャリア」について更に深くお話を聞くことが出来る貴重な機会となりました。

◆ プレゼンテーション「ビジネスをドライブするFinanceとは?」
ユニリーバでは、ファイナンスが経営企画や戦略まで担う

簡単に自己紹介をしますと、私はトヨタ自動車を経て、2010年1月にユニリーバに入社。3年間、日本で経験を積んだ後、2013年からロンドンのグローバル本社に赴き、ファイナンスの立場からグローバルの各カテゴリーの戦略と業績を管理しました。そして、2016年に日本に戻ってきました。

ユニリーバには、経営企画や戦略の部署がありません。その代わりに、経営企画や戦略もファイナンスが担っています。他社と異なる大きな特徴です。各国に在籍するファイナンスを「マーケットファイナンス」と呼びます。そこには、財務・経理を行う「ファイナンス」だけでなく、マーケティング・営業・サプライチェーンをファイナンスの視点からサポートする「ビジネスパートナー」や、長期的かつ全社的視点から投資や利益率などの戦略を考える「パフォーマンスマネジメント」といった職種があります。私は、最初の3年間はファイナンスとビジネスパートナーを経験し、ロンドンから帰ってきてからはパフォーマンスマネジメントを担当しています。

また、グローバルの経理部門には、マーケットファイナンスの他に、税務・年金・M&A・IR・監査などの専門家が集まる「ファイナンスエキスパート」、カテゴリー別に分かれてサプライチェーンとともに動く「グローバルファイナンス」があります。私が良い例ですが、ユニリーバでは、希望すればこうしたグローバルな組織で働けるチャンスがあります。

私がファイナンスを行う上で重要だと考えるのは、次の3点です。

  • @攻めと守り、オポチュニティとリスクのバランスを常に取ること。特に社内が盛り上がっているときこそ、ファイナンスが冷静にリスクを見る必要があります。
  • A過去情報の分析から見えたインサイト、現在の数字からわかる情報を積極的に発信して、各部署をサポートすること。将来のシナリオをいくつか持って、対応策を事前に練ること。
  • B消費者、経営、バリューチェーンに含まれるステークホルダーの視点から考え、議論やチャレンジを行うこと。こうしたことを大切にすれば、ファイナンス視点で十分にビジネスをドライブしていけると考えています。

◆ 公開インタビュー「グローバルで活躍するキャリアはどのように構築するのか?」
実は、海外でも「根回し」が多い

なぜトヨタ自動車へ入社されたのですか?

さまざまな国で働きたかったので製造業を選びました。そのなかで、面接の印象が最も強く、社員の方々が皆熱かったのがトヨタ自動車でした。入社後は7年間、経理担当として子会社管理、IR、技術部門管理などを経験しました。

自費で行ったMBAはいかがでしたか?

入社5年目にフィラデルフィアのウォートン・スクールに自費で通ったのは、経理を担当するうちに、経営全般に対する興味が高まったからです。一度、英語圏で教育を受けたかったことも大きな理由でした。最初の1年間はついていくのがやっとで、日曜の夜はいつも憂鬱でしたが、元を取りたいという気持ちで最後まで頑張りました。MBAに通って最も変わったのはリスクに対する考え方です。リスクを取らないと前に進めないし、リターンも返ってこないことを痛感しました。

なぜユニリーバを転職先に選んだのですか?

新卒就職と一緒で、さまざまな国で働ける会社、目に見える消費財を扱っている会社という軸で探しました。なかでも、「人々の生活を良くしたい」「人の役に立ちたい」という創業当初からのビジョンが隅々まで浸透しているユニリーバで働きたいと思いました。

入社して大変だったことは?

やはり独自のシステム、独自の業務の進め方があって、入社当初は苦労しました。特に、最初の決算が修羅場で、ロンドン本社の人にフォローしてもらいながら、何とか終わらせたのを覚えています。

ロンドン本社で働いた感想は?

日本で展開していない商品も多くて新鮮でしたし、さまざまな国のチームが仕事相手で、学ぶことが多くありました。特に面白かったのは、実は海外でも「根回し」が多いということです。会議をスムーズに進めているメンバーたちが、裏でキーパーソンを個別で説得していたり、事前に別の場を用意したりしていたのです。根回しは決して日本特有ではない、人とのつながりを大切にしながら、丁寧に仕事をすることが重要なのは万国共通だと気づきました。他には、グローバルの人的ネットワークを築けたことも大きな成果です。

◆ Q&A
グローバルに日本のファンを増やすことが大事

他部署から「経理は現場を知らない」などとよく言われます。どうしたらよいでしょうか?

営業の方とランチや居酒屋で現場の話を聞いたり、マーケティングの方に「今度の競合商品をどう思いますか?」などと質問をぶつけたりして、知ろうとする意欲を見せることが一番大切だと思います。信頼関係が築ければ、意志の疎通が円滑になってきます。

ユニリーバでは、グローバルで働く希望は簡単に通るのでしょうか?

かなりフレキシブルに、さまざまな仕事に就ける仕組みになっています。とはいえ、もちろん異動のタイミングがいつやってくるかはわかりません。私ができるのは、いつでもチャンスをつかめるよう、日々好奇心を大切にして、目の前の業務に全力で向かうこと。そうすれば、いずれはチャンスが回ってくる会社です。

グローバルが型にはめようとしてくるのですが、どうしたら対応したらよいでしょうか?

グローバル本社に、日本のファンを増やすことが大切だと思います。私の場合は、グローバルやリージョンの担当者が出張で日本を訪れたら、日本の状況をどんどん紹介して回る、日本の方針を粘り強く説明して理解してもらうといったことを行っています。一番手っ取り早いのは人の交流で、グローバル本社にメンバーを派遣して、認識を変えていってもらうことが最も効果的だと思います。

ビジネスパートナーの方々は、マーケティングとどのようにシナジーを生み出すのでしょうか?

新製品を出すときは、必ず「ビジネスケース」をつくります。1年ごとにどのくらいの売上やシェアを想定しているか、そのためにどの程度の投資が必要かといったストーリーを描くのです。そのストーリーできちんとリターンが出るのか、ビジネスとして成立するかを、ファイナンス視点でサポートするのがビジネスパートナーの役目。重要な仕事で、十分にシナジーを創り出しています。

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