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業界のリーディングカンパニー合同セミナー
『デジタルヘルスケアの経営戦略』セミナーレポート

業界のリーディングカンパニー合同セミナー デジタルヘルスケアの経営戦略

デジタル変革期におけるリーディングカンパニーの経営戦略セミナー第2回テーマは“AI・IoT×ヘルスケア”。注目を集める医療・ヘルスケア領域で、デジタルテクノロジーを活かした変革に挑む企業2社、日本IBMとGEヘルスケア・ジャパンが登壇。各社のキーマン2名をゲストに、デジタルヘルスケア戦略の今と未来についてのトークセッションを行いました。

PRESENTATION
プレゼンテーション

PANEL DISCUSSION
パネルディスカッション

PANEL DISCUSSIONパネルディスカッション

ISSコンサルティング 代表取締役社長 関口真由美がファシリテーターとなり、パネルディスカッションを展開しました。

自分の受診履歴データを
見ることができない状況は問題だ

関口:一般的には、病院はデジタル化の面で後れているイメージがあると思うのですが、お二人の実感はいかがですか?

金子氏:私が一緒に取り組んでいる先生に限っていえば、デジタル分野の勉強に非常に熱心ですし、「これからは、医療はITを活用しなければやっていけない」という想いが強い方々ばかりです。

毛受氏:日本全国の医療機関、小さなクリニックまで入れれば、私は医療のデジタル化は間違いなく遅れていると思います。現時点では、私たちは自分の受診履歴データを見ることができません。病院間のカルテ情報のやりとりがないからです。そのため、新しくかかる医師は私の禁忌の薬を把握できないわけです。この状況は早く変えていかなくてはと感じます。

金子氏:確かに毛受さんのおっしゃる通りです。ただ、その点もさまざまなところで議論が進んでいますから、近いうちに新しい時代は必ずくると思います。

関口:AIに対する医師の方々の感想はどのような感じなのでしょうか

金子氏:さきほどご紹介した宮野先生は、「AIは最初使い物にならなかったが、勉強させるうちに赤ちゃんから医師になっていった」とおっしゃっていました。最初は時間がかかりましたが、現在は3カ月あれば、先生方が「これなら十分使える」というレベルの医師AIをつくれるようになっています。

関口:GE製品の故障余地はどのくらい進んでいるのでしょうか?

毛受氏:たとえば、CTならX線を発する管球、MRIならマグネットの内圧など、機器ごとにポイントとなる箇所がわかっています。そこを重点的にケアすることで、かなりの部分の故障余地が実現できています。

医療の世界から医師がいなくなる
未来は考えにくい

関口:AIが発達したら、近い将来、医師の皆さんは必要なくなるのでしょうか?

金子氏:そんなことはありません。少なくとも、Watsonは手術ができません。もちろん、ある領域のある業務がAIに移り変わっていくことはあるでしょう。しかし、医療には医師が欠かせません。金融業界などは自動化がどんどん進んでいると聞きますが、医療の世界から医師がいなくなるという未来は考えにくいと思います。

それより重要なのは、AIで患者さんの悩みを解決することです。たとえば、血液がんを専門にする先生は、日本にたった10名ほどしかいません。しかし一方で、白血病などの血液がんの患者さんは非常に多い。多くの患者さんが、専門家の治療を受けられない現実があるのです。そこで、血液がん専門のWatsonが日本全国の医師をサポートする仕組みをつくれば、その問題を解決することができます。今後、まず増えていくのはこうしたAIソリューションだと思います。

関口:最後に、両社はどのような人材を求めていますか?

金子氏:私たちのチームにはさまざまなキャリアのメンバーが集まっています。今後も、多様な仲間に集まってほしいと思っており、スキルや能力の面で特に人材を限定したいとは思っていません。ただ、「IBMで実現したいこと」はぜひ考えてきていただきたいです。ここは何でもできる実験場です。だからこそ、新しいアイデアを持ってきていただきたいのです。

毛受氏:決断力、実行力、チャレンジスピリットなどは当然ですが、これからは全体を調整できるスキルが必要になりそうです。たとえば、地域医療連携では、さまざまな病院だけでなく、他企業とのタイアップなどをする状況も出てくるでしょう。多様なステークホルダーと対話しながら、大きく複雑なプロジェクトをまとめていける方が、きっと活躍できると思います。

参加者の皆様から
いただいたコメント

  • 医療に関わるAIについて非常に興味深かった。
  • 地域連携から営業の行動特性のお話まで幅広く、聞いたことのない話も多く、大変勉強にありました。
  • デジタルヘルスケアという、社会問題に関わる分野の今後のビジネスについて、異なる企業2社の話が聞けて、大変勉強になりました。
  • デジタルヘルスケアの最先端を学ぶことができ、刺激を受けました。医療業界についてあまり知識がなかったのですが、ビックデータの活用部分が自身の業務とリンクするところがあり、大変興味をもって聞きました。革新的な考え、PDCAをまわしてカイゼンしていく上で参考になる事例があり、自身の業務に活かしていきたいと思います。
  • Watsonの難病や高度医療に寄与している事例がとても参考になった。ここまで社会的インパクトを出す事例を沢山お聞きし、胸が熱くなりました。
  • 「社会に対して何ができるのか」とお話されていたのが印象的でした。私も社会に貢献できるようになりたいと思いました。
  • 現在のAIと医療機関での活用について把握することが出来ました。今後疾患の解明がAIを活用することで進み、新しいイノベーションが起こるのではと期待を抱き、非常に楽しみに感じました。
  • 経営目線と現場目線では、課題や課題の質に違いが出てくることに気付くきっかけをいただきました。各々へのアプローチの仕方や優先順位つけ方の基準についてなど、もっとお話を聞いてみたかったです。
  • 戦略よりもニーズ。ニーズに反応していくという言葉がとても心に残りました。
  • 求める人物像のお話のところで、AIが今まで人間が担ってきた仕事を担っていくからこそ、「人対人のコミュニケーション力が重要になってくる」というお話の部分が非常に興味深かったです。

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