INTERVIEW
企業インタビュー

 企業インタビュー
コーン・フェリー・ヘイグループ株式会社 山口 周

その他 選ばれるコンサルティングファーム Vol.1

コーン・フェリー・ヘイグループ株式会社

ディレクター

山口 周

慶應義塾大学卒業後、ボストン・コンサルティング・グループ、A.T. カーニー等、戦略系コンサルティング会社を経た後、人事・組織開発を専門とするヘイグループに参画。現在は「日本企業の再活性化」をテーマに、事業戦略策定、人材活性化、イノベーション促進等のコンサルティングを手がける。グローバル時代にふさわしいイノベーションを起こす組織を如何にして作るか。それぞれの企業に合わせた提案を行っている。

公開日:2014年7月22日
(インタビュー実施時の御所属・役職名にて
記載させて頂いております)

ヘイは「働く人」「人が働く企業」の双方をハッピーにする会社

ヘイグループとはどのようなコンサルティング会社ですか?

cf_029_02ヘイグループは行動心理学の研究所を母体として創業した、「人と組織に特化したコンサルティング会社」です。緻密に検証された行動心理学をベースに独自の理論や手法を開発する非常にアカデミックな組織であると同時に、理念の根底には「人を大切にする社会を創る」という考え方があり、この考え方を軸にビジネス展開しています。ヘイは「働く人」「人が働く企業」の双方をハッピーにし、誰もが大切にされる社会を実現するために活動しています。

ヘイの理念を表すエピソードがあります。企業が高いパフォーマンスを実現するための分析・評価ツール「コンピテンシー」ですが、実はこのコンピテンシーを開発した背景には弊社の創業者の一人であるハーバード大学のディビッド・マクレランド教授の崇高な目的がありました。1960年代、アメリカの採用市場では、学歴やハイレベルな知識、言語力などを持つ人々に多くの機会が与えられ、優遇されるといった傾向があり、いわば高度な教育を受けた人が有利な社会でした。子どもがハイレベルな教育を受けるためにはお金が必要です。教育の差とはつまり貧富の差に他なりません。マクレランド教授は生まれ育った家庭環境や経済的状況で掴めるチャンスに格差があるのはおかしいと気づいたのです。「この世に生を受けた瞬間から貧富の差によって人生が決まってしまう」そんな状況を変えたい。与えられる機会は育った環境によって制限されてはいけない、知識や学歴のようにお金の有無に影響されるのではなく、その人自身が持っている資質を活かすことができ、平等にチャンスが与えられる社会を創るべきだ、と唱え、それを実現するために分析・評価ツール「コンピテンシー」を発表したのです。

独自のモチベーション理論を活用して、適材適所を実現

ヘイグループでは具体的にどのようなコンサルティングを行っているのでしょうか?

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多くのクライアントが抱える課題の一例として、「適材適所の人事」があります。人の能力はなかなか目に見えないため、配置前に適・不適を計るのは難しく、その企業の戦略を実行するのに必要とされる人材要件と、実際に配置された人材がミスマッチを起しパフォーマンスがあがらないという現象が起きるのです。

これを解決するためのノウハウをヘイは持っており、それを活用することでより高い確率で人材と業務をマッチングすることが可能になります。適材適所の人事を実現するには「戦略が求める人材要件を明確にすること」と「各人の特性を知ること」が必要です。つまり、戦略にとって必要な人材とは「どのようなパーソナリティをもった人材」であるかを理解し、「そのパーソナリティを持つ人材」は誰なのか明確にした上で、戦略に必要な人材を適切なポジションにマッチングさせるのです。

ヘイでは長年の実証研究によって、人間は誰もが次の3つのモチベーション(動機)を持っていることが理論化されています。

  1. パワー(権力)動機 Power Motif
  2. 達成動機 Achievement Motif
  3. 親和動機 Affiliation Motif

「パワー(権力)動機」の強い人は、他人に認められることをモチベーションにする傾向があります。「達成動機」の強い人は自分の力で成果を達成することに喜びを感じる傾向があり、「親和動機」の強い人は他人と仲良くすることでモチベーションが高くなる傾向があります。この3つの動機の優先順位や強弱によって、人間のパフォーマンスは変化します。例えば、達成動機が強くてパワー動機が弱い人の場合ですと、達成動機が強いので、自分で目標となる数字を設定することで業績は上がるが、その業績を評価してマネージャーを任せても、パワー動機が低いため組織としてのパフォーマンスは上がらない傾向がある、といった具合です。

実際のコンサルティングでは、企業が戦略に応じて求める人材はこれら3つの動機をどのように持つ人材かをまずリサーチして「求めるパーソナリティ」を明確にします。そして、社員の方々に対して3つの動機の強弱を知るための診断テストを行い各々がどのようなパーソナリティを持っているのかを明確にします。その上で、戦略と社員の方々をマッチングします。

このようにお伝えするとシンプルで簡単なことのようですが、実は非常にアカデミックな知識が必要となります。ヘイグループの社員も1週間の厳しい研修を受講してからでなければ、クライアントにヘイグループのサービスについて説明することすら許してもらえません。ヘイグループの分析ツールは強力であるからこそ、使い方が大切です。正しい使い方をすれば非常に大きなビジネスインパクトを起こしますが、誤った解釈は人も組織も不幸にしかねません。その為社内では非常に厳格なルールで、ノウハウの管理を行っています。仮にクライアント様からのリクエストであっても、ルールに沿っていなければ提供することはありません。

「モチベーション」という人間の深層心理に迫ることで、他にどのようなメリットがあるのでしょうか?

個人にとっては自分のモチベーションの強弱を知ることで、自分の陥りやすいパターンに気づくことができます。自分をより深いレベルで理解するため、セルフマネジメントの質が高くなる。より良い人生を歩んで行くことができます。

例えば、私の場合ですが診断テストを受けるまでは、人懐っこく誰とでも仲良くなることが得意だったので、自分は「親和動機が一番強いだろう」と思っていました。ところがフタをあけてみると、親和動機は100%のうちのたった2%しかありませんでした。パワー動機や達成動機のほうがはるかに高かったのです。親和動機が高い人は、他人に対して強くモノを言ったり厳しいフィードバックをしたりすることが苦手な場合が多いのですが、2%しか親和動機がない、という結果を見て自身の行動を振り返ったときに、私は真正面から正拳突きのような歯に衣着せない物言いをする傾向があることに気がつきました。この傾向を自覚したことで、相手に合わせて言い方や伝え方にブレーキをかけられるようになり、相手とのコミュニケーションがとりやすくなったのです。

他の例を挙げると、達成動機が非常に強い人は高いパフォーマンスで結果を出します。しかし、その動機の強さゆえにコンプライアンス違反を行ってしまう危険性もあります。「達成すること」に執着するあまりルールをねじ曲げてしまう。または業績の低下を許せず、あらゆる手段を使い、グレーゾーンに落ちていく。そんなリスキーなことに陥りがちな一面もあります。もし、事前に自分にそういった落とし穴があることを知っていれば、自分をコントロールできます。その価値は大きいですよね。

会社にとっては、予見性を獲得できることがメリットです。社員がストレス下に置かれた時、どのような「行動」が出現するか、あらかじめ予見し、それに備えることができるのです。ストレスが無いとき、人は「モチベーション」より「バリュー(価値観)」を優先して行動します。例えば、「周囲と仲良くすべきだ」というバリューを持つ人は、他者との友好的な関係を大切にします。しかし、そういった人でも大きなストレス下に置かれた途端に今までの温和な性格から苛烈な性格に豹変することがあります。経営トップに近くなるほどストレスが大きくかかるので、バリューよりもその人のモチベーションタイプが優先されて態度に現れる傾向があります。例えばパワー動機が親和動機より強い人の場合は、パワー動機の行動が優先され、人間関係を破綻させることになる場合もあります。しかし、それが予め見通せていれば、会社にとっても当人にとってもストレスに備えることができるようになるのです。

人、仕事、会社。3つのだんごをつなぐ串になろう

ヘイグループで働く「働きがい」はどこにありますか?

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企業で働く側にとっての「働く喜び」と、「経営の成功」を両立させる、そのソリューションを提供できることですね。私はヘイの仕事は「だんご理論」だと説明しています。「人」「仕事」「会社」、この3つを1つに繋ぐのです。例えば、「会社」の戦略に必要な仕事でも、「人」にとってはその仕事が不得手である場合、もしくは「人」は喜んで「仕事」に励んでいても、「会社」にとってその「仕事」は不要な仕事である場合もあります。どちらものケースも、人も会社も幸せになることができません。こういったときにヘイはだんごをつなぐ串の役割を果たします。両者にアプローチして、双方をハッピーにするような提案をすることでその会社に貢献していく。それが一番の働きがいです。

また、ヘイの場合、分野に関係なく様々な案件に取り組む戦略コンサルティングファームとは違い、「人と組織」にフォーカスしていますから、人や組織についての案件ばかりが集まってきます。ですから人事や組織に関して過去から現在に至るまでグローバルで蓄積されてきた、膨大な量のアカデミックな知見があり、巨人の肩に乗った状態で案件を見渡すことができるのです。みずから取りに行く姿勢さえあれば、いくらでも学ぶことができ、この分野を深堀し、研鑽を積むことが出来ることが大きな魅力ではないでしょうか。

そして人事・組織コンサルティグの企業だからこそ、自分たちの職場は最先端の実験場と捉え、「こういう働き方はどうだろう」と提案し、実際に実験することも可能です。会社に来ずにどこまで成果を出せるか、実験で週2日だけ出社することを提案したスタッフもいたほどです。

戦略コンサルティングファームとの違いはどのようなところにあるとお考えでしょうか。

戦略コンサルティングファームと我々のような専門領域に特化したブティック型コンサルティングファームとでは戦い方が異なります。PCに例えると、戦略ファームは高性能プロセッサ勝負ですが、ブティック型ファームは大容量ハードディスクドライブ勝負です。戦略ファームはフレームワークを用いた分析力や論理的思考力などの問題解決能力であらゆる分野の様々な案件を解決し、ブティック型ファームは専門分野に特化した「膨大な知見や経験」でその領域の案件を解決していくのです。

私は戦略ファームで8年ほど働いていた経験があるのですが、多種多様な案件と対峙することで論理的思考力を非常に鍛えられましたし、自分自身でも相当成長できたと実感しています。そのことが今の仕事をする上でも糧になっていますね。その後、ヘイグループに転職しました。戦略ファームで様々な案件を経験するうちに、「戦略」だけでは組織は変わらない、根本である「人」が変われば組織も変わるのではないかと考えるようになったのです。どれだけ良い戦略を練ることが出来ても、実行する人にモチベーションがなくてはうまく行きません。しかし可もなく不可もない戦略であっても、組織全体のモチベーションが高ければパフォーマンスは上がります。私は「人と組織」についての専門性を身につけ、根本の部分から企業に貢献していきたいと考え、「人と組織」にフォーカスし、「人と組織」を変えていくことができるヘイグループで働くことを選びました。人間についての知見や、人事・組織に関する専門性を身に着けたい、そういった部分でクライアントに貢献していきたいという意志を持っている方にはヘイは非常に良い会社だと思います。

最後にヘイグループで活躍できる方はどんな方かお聞かせください。

もちろん、人や組織を深堀していきたいという意志を持っている方ですが、加えるならば、空気や行間が読める人ですね。その場に流れる空気を読んで、感じられる人です。組織や人はナマモノです。目の前で起こっていることを読み取れなければいいインパクトを出せません。クライアント企業に訪問した際、社内の「なんとなくみんな本音を言えていないようだ」とか「エネルギーがないな」といったような空気から重要な情報を察知し、分析できることがコンサルティングにとって非常に重要なのです。組織・人事コンサルティングといっても、その対象はあくまで1人1人の人間です。1人の社員がその会社で何を考え、何を感じて働いているのか。それを理解し、共感し、課題を解決できることがヘイのコンサルタントです。そして人に対するモラルをきっちりともてる人です。人の人生を変える可能性もあるという自覚と責任の重さをちゃんと持ち仕事に挑める方と一緒に働きたいですね。人も会社もハッピーにしたいと思う方を是非お待ちしています。

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