INTERVIEW
企業インタビュー

 企業インタビュー
日本ケロッグ株式会社 長岡 慶一

その他 外資系企業のマーケティングDir.に聞く

日本ケロッグ株式会社

マーケティング部統括部長

長岡 慶一

外資系企業のマーケティングDir.にお聞きしました。

公開日:2006年8月5日
(インタビュー実施時の御所属・役職名にて
記載させて頂いております)

薬学部から商社、そして新規事業へ

これまでのご経歴をまず伺いたいのですが・・・

はい。東京大学薬学部に在学していました四年生の時、製薬会社に面接にいきましたがピンとこなかった(笑)ので、商社に絞って就職活動しました。 商社は何となく“大きな仕事”が出来そうだったので(笑)、何社かの面接を受け、結局「三菱商事」に入社しました。

三菱商事でのお仕事は何でしたか?

cg_004_01化学品部門に約10年おりました。主として、海外においての日系企業の事業戦略立案とその施行などの仕事に携わり、いろいろな勉強をすることが出来ました。 この時代に様々なビジネス上の事態や局面を体験できた事がのちの仕事に大変役立っていると感じます。簡単に言うと「たいていのことでは驚かない」ようになりました。(笑)

マーケティングとの出会い

なぜ商社からの転職を考えられたのですか?

cg_004_02当時私の年代ではまだ、三菱商事を辞める人は珍しかったと思います。 商社はあくまでメーカーをはじめとする関連企業の中間にいてアド・ヴァリューする役割です。私はもっと現場において製品に関わったり、市場の動きを感じることができる仕事がしたいと思うようになっていました。 ちょうどそんな時、コーニングという会社からの誘いを頂いたんです。 コーニングはガラスや光ファイバーを製造するメーカーで、当時、新規事業としてプラスティック製の使い捨て実験器具類を開発していました。 いつでも「新しいこと」をやりたいと考えていたので、比較的すんなりこの転職を決断しました。「新規」という言葉に弱いんです。(笑) 新規事業ということで、入社した部門の人員は少なく、なんでもやりました。期末は倉庫に行って在庫を数えたり(笑) 大変ながらも、これまでの商社での経験も生かせたし、「自分の会社が作った製品を扱っている」といった実感がありました。 顧客は大学や企業の研究室といったところで、いわゆるプロフェッショナル・マーケティングでしたが、大変貴重な体験でした。ここには約18ヶ月間在籍しました。

マーケティングの仕事はその頃から始まったわけですね?

はい。次に、コカコーラに入社しました。これは私にとってはじめて消費者と直接、向き合う仕事です。同社には3年強在籍しました。 最初はリサーチマネージャーというポジションで、一歩離れたところからブランド・マーケティングを見ることができ論理性、客観性を磨くことが出来ました。 間もなく、缶コーヒーのGEORGIAのブランドマネージャーを担当しましたが、毎日が大変刺激的でした。その後シニアブランドマネージャーとなり、果汁飲料全体をみるようになりました。 在籍期間を通して、一緒に仕事をする仲間にも恵まれ、とても充実した体験が出来たと思います。特に自分達が企画した商品が市場に出て行く時の喜びはとても大きなものでした。

ゼネラルマネジメントへの興味

その後、ビジネス・スクールへ進まれるんですね?

ここまでのキャリアの中でいろいろ経験しましたが、実は比較的早い時期から長期的なキャリア・ビジョンとしてマーケティングに固執せず、企業のジェネラル・マネージメントに興味を持っていました。 そう考えると自分には足りないものとして財務・会計等のスキルを身に付ける必要性を感じ、それで手っ取り早く(笑)学校へ戻ることにしました。 当時30歳代半でしたので最短で詰め込み(笑)ができるビジネススクールを探したところ、ロンドン・ビジネススクールに 1年のカリキュラムでミッドキャリアのマネージャーをターゲットにしたスローンという講座がありましたので、ここに行くことにしました。

ビジネス・スクールで大変だった点、有意義だった点は?

cg_004_03そうですね。なによりネイティブ・スピーカーの中では言葉がハンデになります。なにしろ読むものが膨大ですから。 一方、ヨーロッパの学校一般に言えることかも知れませんが、この学校はいろいろな国から様々な文化的背景を持った人々が集まっているので、 授業からはもちろん、そうした学友から多くのことを学びました。

現在はビジネス・スクールの体験をどう考えていらっしゃいますか?

短期的リターンは望めません。しかし、長期的に見れば物事を体系的にとらえる思考の訓練となったり、 多様性を重視(いろいろな人が、いろいろな意見を交換することがより良い結果につながる)する精神を養ったり、ネットワーク作りにも結びついていくと思います。

マーケティングという仕事

次に帰国されてマスターフーズに入られる訳ですね?それはどういう理由ですか?

マスターフーズは社内にヒエラルキー(階級制度)がなく大変風通しが良い点、また、意思決定が早い点が挙げられます。 実際、ローカル・マーケットのマネージャーが本社のトップと直接話す機会が多くありましたし、また、私みたいに「ずけずけ」物を言い、「せっかち」な人間(笑)には大変働きやすい会社でした。

そして今回はさらにケロッグへと移られた訳ですが、その理由は?

ケロッグはこれからまだまだ日本で伸びる会社だと強く感じたからです。また、世界的なブランドと強い財務改質をもった会社であり、社風は地に足がついています。 インテグリティー(誠実)と他者に対するリスペクト(敬意)を社是に掲げる会社で、そもそも病院食からスタートしたそうですが、真面目に栄養や食の文化を考えている姿勢にも大変感銘を受けました。 さらに日本に製造拠点があるのもこれまで私が経験してきた会社との大きな相違点です。

現在のお仕事内容を教えて下さい。

現在はマーケティングの統括です。製品、価格、プロモーション、コミュニケーションをいかに組合わせ、売上、及び、利益を最大にするか?に日々頭を悩ませています。とは言っても、それが楽しいわけですが・・・(笑) ケロッグは子供ブランドに大変強いのですが大人ブランドに今後まだまだ成長機会があります。 また、カテゴリーリーダーとしてカテゴリー自体の拡大にもこれから力を入れていきたいと考えています。

マーケティングという仕事全般についてのご意見を伺わせて下さい。

cg_004_04マーケティングは、ビジネスの成長機会を捕らえ、進むべき方向性を提案して行く仕事だと思います。ですから何か「新しい事」をやりたいと思う人には向いていると思います。 また、マーケティングはロジック(理論)とクリエイティヴィティー(創造性)のコンビネーションだと思います。製品を直接販売するのは営業ですが、マーケティングはアイディアや概念を売る仕事です。つまり、「見えないもの」を売る訳です。 それに加え様々なファンクションを持ったグループと対面する職種です。R&D,製造、営業、ファイナンス等々。ですからクリエイティヴィティーだけが優れていてもなかなか仕事は進みません。 むしろそれを裏付けるしっかりしたロジックが求められます。もともと新たな企画を打ち出す際には、多くの抵抗や障害がありますからそれを説得するためには論理性が求められる訳です。勿論、様々なファンクションの人達とチームで仕事をする訳ですから、チームプレーヤーであることも重要です。

Advice!

それでは最後にこれから転職しようと考えている方々へのアドバイスを頂けますか?

そうですね。まずは、日常の業務でも大事かなと思う、5つのポイントを強調したいと思います。
1. Challenge(挑戦)
つまり「違ったこと」に挑戦する精神が大切です。「もう、これでいい」と思ったら、そこで成長は止まります。
2. Be Different(自己の差別化)
”人と違う”つまり自己の差別化をはかる。同じ人は2人はいらないのだから、自分の特性、得意な部分やユニークな点をアピールすること。 ユニークなのは決して短所ではなく長所です。
3. Simple & Clear (簡潔で明快)
「シンプル」で「クリア」である事。物事を分かりにくくしない。語る事も行動も簡潔で明快、これが成功のための条件だと思います。
4. Rational/Logic (論理的)
論理的であること。なぜそうするのか?をいつも意識する事。 新たな企画を提示する時は当然、ロジックがしっかりしていなければならないと思います。
5. Fun (楽しむ)
どんなにタフな仕事でも楽しめれば苦にならない。どうせやるなら楽しく(笑)
最後に私はいつもDestination(目的地)を意識するようにしています。 目の前の仕事だけにとらわれたり、転職の時もJob Available Now!(今ならこんな仕事のオファーがある!)と考えて行動すると、いつのまにか考えていた軌道とは外れ、違った道を歩む事になりかねません。 いつも自分なりの「目的地」(destination)を見つめ転職が、その方向に向かっているかどうかを常に見つめなおすことが大切だと思うんです。

今日はとても有益なお話をありがとうございました。

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