INTERVIEW
企業インタビュー

 企業インタビュー
株式会社 QVC ジャパン 

その他 QVCジャパン座談会

株式会社 QVC ジャパン

テレビ セールス&放送 部門 ディレクター 安倍氏
マーケティング&PR部門 マーケティングディレクター 山崎氏
情報システム部門 ディレクター 松本氏
人事総務部門 リクルーティング ディレクター 鈴木氏

24時間365日生放送のショッピング専門チャンネルであり、ネット通販も手掛けるマルチメディア小売企業のQVCは1986年にアメリカのペンシルバニア州で生まれました。Quality(品質)、Value(価値)、Convenience(利便性)を徹底してお客様にお届けしようという理念が、そのまま社名となっています。
QVCジャパンは2000年に米QVC, Inc.(60%)と三井物産株式会社(40%)の出資により設立、以後12年間に亘り右肩上がりに成長し、2012年度には1000億円規模の売り上げを達成しています。
今回の座談会では、QVCジャパンで活躍するマーケティング、情報システム、テレビ、人事のディレクターの方々にお集まりいただき、みなさんが感じるQVCの魅力、そしてQVCが設立以来成長し続けている要因、そして今後のQVCの成長に必要なものとは何か、をお話いただきました。

公開日:2013年6月17日
(インタビュー実施時の御所属・役職名にて
記載させて頂いております)

プロフィール

安倍 学 氏
QVC ジャパン テレビ セールス&放送 部門 ディレクター
外語専門学校卒業後、自動車販売会社の営業として既存顧客のサポートと新規顧客の開拓に従事。
その後、アパレル会社の営業企画などを経て2001年にQVCジャパンに入社。テレビセールス&放送部門のアシスタントとしてスタジオフロア業務などに関わる。その後、アシスタントプロデューサー、プロデューサーとして番組制作に携わる。
2013年4月より現職。

山崎 香織 氏
QVCジャパン マーケティング&PR部門 マーケティングディレクター
大学卒業後、トヨタ自動車入社。ヨーロッパ部にて新規市場開拓、営業企画、商品マーケティング等を担当。その後、日産自動車入社。グローバルマーケティング & セールス戦略企画所属。2006年日産欧州本社、2009年経済産業省へ出向。
2012年, HEC Paris School of ManagementにてExecutive MBA取得。2013年2月より現職。

松本 琢磨 氏
QVCジャパン 情報システム部門 ディレクター
高校卒業後、IT業界で運用管理とアウトソースのコールセンター構築業務に従事し、2002年にQVCへPBXエンジニアとして入社。その後、個人情報保護法制定やSOXの要件によりITセキュリティに重きを置き、10年に及びシステムインフラ構築及び運用管理チームの牽引を行う。
2013年4月からは、ECやCRMなどの開発チームを担当することとなり、よりビジネスサイドの見方を強め、経験の幅を広げている。

鈴木 雅則 氏
QVCジャパン 人事総務部門 リクルーティング ディレクター
(米)コーネル大学 人材マネジメント・組織行動学修士。
GEとグーグルで採用やリーダーシップ開発業務などに携わる。グーグルでは、日本における新卒採用の立ち上げ及びアジア太平洋地域のリーダーシッププログラムの企画・実施を担当する。2011年、人事コンサルタントとして独立し、主に日本企業に対してリーダーシップ研修や人事コンサルティングを実施する。2013年3月より現職。

qvc_02鈴木氏 自己紹介を兼ねて入社の経緯、いまの仕事内容などについてお話しください。松本さんからお願いします。

松本氏 情報システム部門でディレクターをしています。入社は2002年です。前職はIT企業のエンジニアで、QVCにもITエンジニアとして入りました。当時は社員も300人ぐらいでしたが、その後5、6年で会社が急激に大きくなって、その変化を体感しながら働いてきました。いまの仕事は、インターネットサービスやビッグデータ及びCRMを扱うチームを担当しシステム開発に取り組んでいます。

山崎氏 マーケティングの山崎です。2013年2月に入社しました。長い間自動車メーカーで海外市場向けの販売を拡大する仕事をしていましたが、2009年からは経済産業省に出向し、クール・ジャパン・プロジェクトの立ち上げに携わりました。その過程でいろいろな業界の方々と知り合い、より生活に密着したライフスタイル商材を扱う仕事をしたいと思うようになり、2年間の海外留学を経てQVCに入りました。QVCに入社した最大の理由は、マルチメディアを活用したダイレクトマーケティングという点に、ポテンシャルの高さを感じたからです。また、商品を見る目が世界で一番厳しいといわれる日本のお客様を相手にしている点にも魅力を感じ、挑戦してみようと考えたのです。
マーケティング担当としての私のミッションは、顧客理解の促進、新規顧客の獲得と既存顧客のリテンション向上のためのマーケティングプログラムの開発、そしてテレビを主体にしたマルチプラットフォーム化の促進の3つです。

qvc_03安倍氏 テレビの安倍です。2001年4月の入社ですから、QVCジャパン立ち上げの直後の入社ですね。入社前はアパレル会社に勤め、その前は個人向けの自動車販売に携わっていました。もともとテレビの仕事に興味はありましたが、実際に携わったのはQVCに入社してからです。最初はアシスタントディレクターとして番組制作を学びました。プロデューサーの時は生番組のディレクションを行いました。現在は番組制作の中心となるプリプロダクションの管理を行っています。

鈴木氏 ありがとうございました。人事・採用担当の鈴木です。私も、入社してまだ2カ月です。前は外資のIT企業で人材開発の仕事、とくにリーダーシップ研修の企画・運営をやっていました。2011年3月の東日本大震災で思うところがあり、人材コンサルタントとして独立したのですが、組織でのチームプレーの面白さを再認識してQVCに入りました。人の採用と育成が自分の専門領域ですので、ここでも採用を中心にやらせてもらっています。採用ブランドを高め、優秀な人材を大勢集めて、会社を次のステージに持っていきたいですね。

自由度が高く、プランとアクションが直結しているからスピードが出る

鈴木氏 さて、QVCの認知度はまだ低いですが、ポテンシャルはものすごくあると考えています。みなさんはQVCのカルチャーや会社としての魅力について、どう感じていますか?

安倍氏 社員が考えたアイデアを実現させやすいという魅力がありますね。フットワークが軽く、新しいアイデアに対する行動が非常に早い。たとえば、「こうすればお客様が喜ぶんじゃないか」というイベントのアイデアが出たことがあるんですけれど、3日後の週末にはそれが実行されていました。自由度が高く、プランとアクションが直結しているからスピードが出るんでしょうね。

山崎氏 スピード感については私も同感です。決裁も早いですし、思いつきでやっているの?と思うほど(笑)。同時に、スピード重視で行くなかで、どういう振り返りをして改善していくか、どう次に繋げるのかというPDCAをきちんとまわしていくことが、今後の成長への課題かなとも感じます。

qvc_05松本氏 この会社はインハウス主義で、自分たちで何でも開発するという魅力もありますね。もちろん、その開発力があることも魅力の一つです。だから新しいことにも積極的に取り組める。安倍さんが言うように、社員が考えたアイデアを実現させやすいんです。

鈴木氏 松本さんと安倍さんは、もう10年以上QVCに在籍していますが、会社のカルチャー的な側面で、どこが変わり、どこが変わっていないと思いますか?

安倍氏 松本さんがインハウス主義と言われましたが、「なければつくればいい」という発想を持ち続けているところは、昔から変わりませんね。テレビのほうでも、番組で使う細かなものもすべて自分たちでつくってきました。商品をどう見せて、どう売っていくかというフォーマットも徹夜で考えましたし。そういう自前主義はいまも同じですね。ただ、仕事のやり方は確かに変わりました。私たちテレビ部は番組を通してお客様に商品をどうオファーするかということに特化して考えますが、松本さんのところではそのシステム的なリスクを考えるでしょうし、山崎さんのところではマーケティングの観点から商品と売り方を考える。それぞれが違った視点で考えながら、1つの目標に向かっていけるのは組織がしっかりしてきたからで、そこは大きく変わった部分だと思います。

松本氏 立ち上げ初期からスピード感というか勢いのある会社ですよね。ただ、同じスピードを出すにしても会社の体制、やり方は少しずつ変わってきていると思います。昔は、特定の部署や人に負荷が集中したり、いろんなところに無理が及んだりしていた。その後、会社の成長と共に、企業としてのあるべき姿を求め、ビジョンや文化をつくる努力を全社的に続けてきて、変わりましたよね。

イノベーティブでフットワークの軽い人が活躍できる

鈴木氏 そういう環境の中で実力を発揮して活躍できるのはどういう人なのか。山崎さんはどう思われますか。

qvc_04山崎氏 まだ入社して3カ月なので、その間に会った人たちの印象からという限定付きで言えば、イノベーティブな人でしょうか。自分で発想して、自分で物事を動かしていける人ですね。

安倍氏 そうですね。プロジェクトのオーナーになって動かせる人が活躍している。あと、考え方が自由な人というか、自由度が高くてフットワークの軽い人が活躍できるんじゃないかな。誰とでもすぐに打ち解けて飲みに行っちゃうような人(笑)。

鈴木氏 みんなとうまくコミュニケーションをとり、つながって物事を動かしていけるような人じゃないと、難しいのかもしれませんね。それには柔軟な考え方ができることが必要になりますね。

松本氏 仕事のスタイルに適応できる人というか、ビジネスにスピードがあるがゆえに、横との連携をうまくとりながら仕事を進めなくてはいけない。それがイノベーティブでフットワークの軽い人が活躍できる背景にあるのではないかと思いますね。いまはサービスの複雑さがどんどん増しているので、スピードと横連携のバランスが課題になっているようにも思います。

鈴木氏 いろいろ特性の異なる部署が一つ屋根の下にいるわけだから、しっかり連携を取らなくては会社としてビジネスが回らない。そこに難しさもあるし、面白さもあると思いますね。

安倍氏 リテールとしての番組制作はテレビだけでは成り立たない部分がすごくあって、そこが面白いのだけれど、いろいろなことをもっと広く捉えなくてはいけないと思います。テレビで作ったクリエイティブをeコマースに提供したり、PRのほうで作ったクリエイティブをテレビで利用したりということが日常的に行われるので、視野を広く持って考えなくてはいけません。あと、テレビの世界は男社会みたいなところがありますが、QVCは圧倒的に女性のお客様が多いので、女性の視点、感性が番組制作には必要です。ですから女性のプロデューサー、デザイナーが多く活躍しています。

山崎氏 それはマーケティングも同じで、結婚してお子さんのいる方も多く働いていますよ。

鈴木氏 男性から見ていても、女性が働きやすい職場だなとは思いますね。それから環境面で付け加えると、この幕張の新社屋(QVCスクエア)は、開放感があってとてもいいなと私は思いますね。これも会社の魅力の1つじゃないでしょうか。

鈴木氏 QVCは設立当初から右肩上がりの成長を続けてきたわけですが、その要因は何だと思われますか。

安倍氏 物理的には視聴可能世帯数の増加が挙げられますが、視聴者にリテールとエンタテインメントを組み合わせたショッピングスタイルが受け入れられたこと、番組のナビゲーターがエンドユーザーの目線で商品を紹介していることなどが定着の理由だと思います。その意味では、お客様を引き付けるナビゲーターの「人の魅力」が成功要因かもしれない。いい意味で素人っぽいというか、バタバタしてしまうところなんかも生番組の面白味になっています。
番組を作る側としては、自分たちが楽しくなれる番組にしようという意識でやっているんです。作り手が面白くなければ、見る側も楽しめないと思うので。顧客視線でというか、見ている人がどう思うかを常に意識している。いわゆる「よくあるテレビショッピング」では見ることのできない面白さを出していこうとしています。

qvc_07鈴木氏 テレビは衰退しつつあると思われていますが、その特性や面白さをうまく使いながらお客様の心をしっかりつかんでリピーターにしている。一社員として見ても、すごく面白い会社だなと思います。ウィンドウショッピングの楽しさをテレビで伝えたい、という会社の意図が明確に形になっているんですよね。

山崎氏 ブランドのタグラインに「ショッピングを超えてゆく。」というメッセージを使っていますが、従来の「お買いもの」を超えた新しい価値、ライフスタイルをお客様に提供していることが、成長要因だろうと私は考えています。QVCの番組を見て気に入った商品を買うという行動が、お客さまにとっては、これまでになかった楽しい経験になっているんじゃないかと思いますね。

松本氏 ITの側面から言うと、新しいサービスに対応して新しいシステムを提供し続けていることですかね。コールセンターを始めてすぐに音声自動応答サービスを入れましたし、2003年からはeコマースを始め、スマートフォンへの対応も早かった。そうやってサービスの品質をシステム的にも高めてお客様の利便性を上げてきたことが、利用の拡大につながったと思います。そういう俊敏な対応ができたのも、インハウスでやってきたからですよね。結構珍しいことだと思うんですが、システムをやっている人間の中にも売上や数字を意識する人がけっこういる。これもインハウスでやってきて、自分たちが開発したものがどう売上に影響してくるのか興味を持っているからだと思います。QVCアプリの開発チームなんかは毎月、アプリだけの売上予測を立ててゲームをしていますよ(笑)。

安倍氏 それはテレビの技術スタッフも同じですね。1時間ごとの売上をすごく意識しています。通常、テレビ部門の技術者がそこまで気にすることはまずありません。IT、テレビ含め、QVCの全社員がそういう意識を持って仕事をしていることが、成長の原動力になっているんじゃないかな。

成長を牽引してきた自由闊達な文化を失わないようにすることが大切

qvc_08鈴木氏 今後さらにQVCが成長していくために、いま会社に必要なこと、自分たちがしなければいけないことは何だと思われますか。

安倍氏 テレビは昔からある部署なので、番組の作り方の基本はしっかりしているんですが、それが制約になったりもしている。番組制作にもイノベーションが必要で、マルチプラットフォーム化を踏まえたうえで、お客様とのインタラクティブ性を備えた番組を作ることが次の課題だろうと考えています。たとえば、視聴面でのお客様の要望にリアルタイムで応えられるフレキシビリティを持つことなどですね。

松本氏 eコマースの利用者として若年層の増加が顕著ですが、売上の面ではミドル層、シニア層には遠く及ばない。反対に、ミドル、シニアのお客様のeコマース利用度は低い。そのギャップをどうしていくかという問題が1つありますね。それと、ブランディングにかかわることですが、QVCが紹介する商品だから、という付加価値をどこまで高められるか。競合他社やその他のeコマースサイトと同じものを扱っていると、最後は価格競争になる。それを避けるための差別化をどう図っていくか、システム面の改善も含めて考えなくてはいけないと思います。QVCと他のeコマースサイトの違いは、うちはあくまでテレビありき、動画ありきなんです。それを強みとしてどう磨き上げるか、ということでしょうね。口で言うほど簡単なことではないんですが(笑)。

山崎氏 自分の身の回りのことに置き換えて言うと、人が欲しい(笑)。まだ部署として小さいので、もっとマーケターを増やしたいですね。お客様のことをもっと深く知るためのマーケティング活動を強化したいし、マルチプラットフォーム化を推進するにしても、マンパワーがいま以上に必要になりますから。

鈴木氏 人事の観点からは、これから会社としての仕組みを整えていくときに、これまで成長を牽引してきた自由闊達な文化を失わないようにすることが大切だと思っています。組織がグローバルに広がり、人が増えて人事が多様化していくことは必然としても、その中で「QVCバリュー」といえるものをいかに持ち続けるか。自由な発想、自律的な動き、軽いフットワークとスピードといった特徴は、いつまでも失ってはいけないと思います。

安倍氏 1500人規模の会社になったことで、昔はできていたのにいまはできないということが増えたように感じます。致し方のない部分もあるのでしょうが、組織がしっかりしたぶん、いろいろなことがシステマティックになって、融通が利かなくなっている。ルールや決め事は必要ですが、それと自由度の高さ、フットワークの軽さといったものの両立をしっかり考えなくては硬直化してしまうんじゃないか。その意味で、過渡期を迎えたいまこそ原点に返り、会社設立時の思い、夢を見つめ直す必要があるのかなと思います。

qvc_09鈴木氏 これまでの成長は、安倍さんや松本さんのような人たちが自然に育ってくるような土壌があったから成し遂げられてきたと思います。会社が大きくなって、これからの成長ステージを考えるとき、人の評価の問題も含めて、そうした土壌の代わりになる人材育成の環境をどう提供していくのかが大きな課題ですね。

鈴木氏 それでは最後に転職を考えているみなさんへメッセージをお願いします。

松本氏 自分たちのやっている仕事それぞれがお客様のため、会社のため、自分たちのためとポジティブに感じながら働ける、楽しい会社だと思います。その変化を感じて楽しめる人には大ハマリする会社だと思います。

山崎氏 常に新しいことに挑戦し続けたくてたまらない人、仕事を楽しみたい人と是非一緒に働きたいと思っています。QVCはまだまだ成長するポテンシャルがありますし、新しいことにどんどんチャレンジでき、スピード感を持って仕事ができる面白さがあります。

安倍氏 変化を楽しめる方に来ていただくと、一緒に仕事をしていて楽しいと思いますね。毎日同じことをルーティンでやっていくというよりは、また明日違うものを自分で作っていくということを感じられる会社なので、一緒に明日を創っていく仲間と一緒に働けるといいですね。

鈴木氏 自分の価値観や、やりたいことがしっかりわかっていて、他の人の価値観を理解して周りを巻き込んで物事を成し遂げられる、リーダーシップがある人に入ってきて欲しいと思っています。ポジティブな変化を起こせる環境がリソース的にもカルチャー的にもあるので、周りを巻き込んで、なかなかできない大きなインパクトを世の中に与えられることが出来るチャンスがQVCにはあると思っています。みなさん、今日はありがとうございました。

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株式会社 QVC ジャパン

プロフィール 安倍 学 氏 QVC ジャパン テレビ セールス&放送 部門 ディレクター 外語専門学校卒業後、自動車販売会社の営業として既存顧客のサポートと新規顧客の開拓に従事。 その後、アパレル会社の営業企画などを経て...

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