INTERVIEW
企業インタビュー

 企業インタビュー
日本ロレアル株式会社 髙嶋 愛美

ビジネスをドライブする「HRビジネスパートナー」 Vol.03

日本ロレアル株式会社

人事本部

シニアマネージャー

髙嶋 愛美

上智大学卒業後、2002年に日本ロレアル入社。人事部で採用・導入研修などを担当した後、一度コーポレートコミュニケーションのスペシャリストとなる。その後人事部に戻り、2008年からHRBPを務めている。コーポレート担当を務めた後、2013年からリュクス事業本部担当のHRBPとなり、2016年より現職。

公開日:2018年5月9日
(インタビュー実施時の御所属・役職名にて
記載させて頂いております)

日本ロレアルのHRBPは、
ビジネスと個人のWin-Winをつくる仕事

採用した社員の活躍を見るのが嬉しい

日本ロレアルに入社して現職に就くまでを教えてください。

hrbp04_02大学ではフランス文学を学び、3年生の秋から4年生の夏までフランス・アンジェへ留学しました。帰国してすぐに就職活動に取り組んだのですが、すでに採用が終わっているところも多く、なおかつ自分のやりたいことも明確になっていなかったので、最初は苦労しました。さまざまな会社を回った後、私はようやく初心に立ち返り、「フランス文化に関係する場所で働こう」と決めました。日本ロレアルに出会ったのはそんなときです。面接を受けてみると、どの面接官の方も、私の回答をさらに深掘りするような質問をして、私の良さを引き出そうとしてくださいました。この会社なら、自分を無理なく表現しながら成長していけるのではないか。そう感じて入社を決めました。

1年目、私はいきなり新卒採用のすべてを任されました。周囲とコミュニケーションを取りながら、広告メディアやそこに載せるメッセージ、部門ごとの採用人数、選考で見るポイントなどを決めていきました。入社1年目から、ビジネスマネジャーたちと真剣なやり取りができたこと、また、パリに出張して、ロレアル本社が開催したリクルーティングコンベンションに出席できたことは、本当に良い経験でした。そこでロレアルカルチャーの強みや採用上の優位性を深く知ったことで、新卒採用に役立てることができました。

次の年、私たちは「ペピニエ」という幹部候補生育成のための導入研修の仕組みを取り入れました。ペピニエとはフランス語で「苗木」という意味で、苗床の小さな植物に水と光を与え、大きく育てていこうというコンセプトのトレーニングプログラムです。入社から9カ月間、ビューティー業界で知るべき基礎知識を現場で得てもらうと同時に、自立心を養い、人的ネットワークを培って、2年目から一人前のメンバーとして活躍してもらいます。2年目は、このペピニエや入社後のキャリアパスなどをより積極的にアピールし、1年目より多くの内定者を出すことができました。このときの新入社員たちが、いまや各部署のマネ―ジャーとして活躍しています。彼らの活躍を間近で見られることは、人事を続けてきてよかった、嬉しいと思うことの1つです。

その後、私は2006年から2年間、人事を離れてコーポレートコミュニケーションに移り、主にインターナルコミュニケーションを担当しました。人事以外の場所でもっと深くビジネスを知りたいという想いが、異動の動機でした。私のミッションは、従業員の皆さんの会社へのロイヤリティを高めていくことでした。というのも、当時のロレアルはブランドの力があまりにも強く、ロレアルではなくて、各ブランドに所属していると思っているメンバーが大多数だったからです。ブランド間の繋がりや人事交流などもほとんどなかったため、会社単位でタウンホールミーティングやファミリーデーを設けたり、クラブ活動を奨励したり、社内報をつくったりとさまざまなことを企てました。その結果、ロレアルを愛するアンバサダーをたくさん増やすことができたと自負しています。

その後、2008年から人事部に戻り、それ以来、私は主にHRビジネスパートナーを担当してきました。

100人いれば100通りのキャリアがある、多様性の高い会社

日本ロレアルとはどのような会社ですか?

hrbp04_03ロレアルのユニークネスは、「ポエット・アンド・ペザント(Poet & Peasant)」という社是に表れています。ポエットとは詩人、ペザントとは農夫のことで、「詩人のように感性豊かであると同時に、農夫のように実直かつ勤勉であれ」という意味の言葉です。つまり、詩人的な右脳と、農夫的な左脳のバランスを大事にしている会社なのです。たとえば、経営層が数字やデータに表れないような言葉にならない情緒的なものを汲み取ろうとする姿勢を持っていたり、誰もがビジネスプランにちょっとした遊び心を加えたり、個々のアイデアを尊重し創っていくことを楽しんでいたりするところが、ロレアルらしいと感じます。また、型にはめず、若手にも積極的に裁量権を与えていくのも、ロレアルの特徴です。

それから、特にキャリア入社組が驚くのが、「エクセレンスの追求」と誰もが高い「フレキシビリティ」「アジリティ」を持つことです。ロレアルでは、革新的であるために短いリードタイムでゴールを設定することがあるのですが、同時に細部まで注意を払い、ぎりぎりまでより良いものを目指して議論を重ねていきます。また、複数のチームで合意形成を行う風土があり、そうした過程の誰かの発言で物事が大きく動いていくこともあります。そのため、「エクセレンスの追求」に共感し、フレキシブルかつ迅速に対応できる方が、より革新的なチャレンジをしていくことができます。

現在日本ロレアルの経営陣は、代表取締役社長のジェローム・ブリュアをはじめとして、フランス人が半数になっています。そのため、本社の方針を日本で展開すると同時に、日本のマーケット・意向を的確に本社に伝えることができ、日本でビジネスを上手く進めることができています。また、マネージャー層全体では日本人従業員の割合が圧倒的に多く、権限委譲がどんどん進んでいる状況でもあり、ダイバーシティな環境があります。

日本ロレアルのHRビジネスパートナーはどのような仕事ですか?

hrbp04_04簡単に言えば、HRビジネスパートナーは「個人の育成」「組織の発展」「ビジネスの成長」を同時並行で人事面からサポートするのがミッションです。具体的には、従業員のエンゲージメント向上・離職率の減少などを目指して活動しています。

具体的にお話しすると、私はいま、高級化粧品ブランドを中心とした「リュクス事業本部」を担当しています。リュクスは現在7ブランドを扱っており、主に百貨店美容部員のカウンセリングサービスを介して商品を提供していますが、最近はEC・セルフ・ブティックといったオムニチャネルにも対応し、各チャネルで売上を伸ばしています。ここで私は、(1)約1500名の美容部員、(2)約250名の日本法人オフィススタッフ、(3)約50名のシュウ ウエムラ インターナショナルのスタッフのサポートとして、次のようなことをしています。

(1)「約1500名の美容部員」の離職率の減少は、これまで取り組んできた人事制度変革が実ってきています。現在は、報酬制度の改革など、彼女たちのパフォーマンスが高まる環境づくりにウェイトを置いたビジネスサポートを推進しています。 

(2)「約250名の日本法人オフィス」に対しては、ディスカッションや意識調査を行った上で、「業務効率改善」「キャリアディベロップメント強化」「顧客中心主義の強化」を進めています。「業務効率改善」とは、組織フレームをより明確にして、権限をより委譲しやすくする取り組みで、オムニチャネル化やブランドの複雑化にも、よりスムーズに対応できる組織をつくろうとしています。

「キャリアディベロップメント強化」の面で言えば、「研修へのノミネーション」をトップダウンから自己申告制へと変え、自分が受けたい研修を受けやすい仕組みへと変えました。また、ラグジュアリーのセンシビリティを高める研修など新たな研修を用意しています。さらに、「キャリアパスの見える化・多様化」にも力を入れています。ロレアルには「100人いれば100通りのキャリア」があるのですが、現状はそれが社内に伝わりきっていません。ブランド内でのキャリアパスやブランド間異動の道筋、さまざまなキャリアパスのケースを伝え、その上で、さまざまな可能性、さまざまな人生に対応できる仕組みづくりを進めています。

「顧客中心主義の強化」ということでは、7ブランドそれぞれのポジショニングに基づいて、消費者のライフスタイルに合わせた製品やサービスを展開するのはもちろん、美容部員の接客スタイルも変え、マーケティング、コミュニケーション、リテールなど全体を通してお客様の満足度が高まるような仕掛けを進めています。また、従業員全員にいつも顧客満足度を意識してもらうよう、ネットプロモータースコアをKPIの柱の1つに据えるといった変革も行っています。

(3)「約50名のシュウ ウエムラ インターナショナル」については、これまで以上にクリエイティビティとインスピレーションの豊かな集団をつくることが私のミッションです。シュウ ウエムラは、日本から世界中にブランドの価値や製品を発信していくという意味で、極めてユニークなブランドです。日本法人の中でも特にポエットとペザントのバランスが問われる部署で、私としては、組織フレームや人材育成システムなどを提供することで、彼らの能力を最大限に発揮してもらい、ブランド価値の向上に貢献したいと考えています。

HRBPの楽しさや醍醐味は何ですか?

hrbp04_05私がHRBPをしていて最も嬉しいのは、目の前にいる従業員の皆さんの身近な悩みをサポートできることです。個々人の違いを尊重するロレアルにおいて、「次のキャリアステップが見えない」「会社の方針がわからない」といった悩みを抱えている人もいます。その人の強みや希望によって最適なキャリアパスを共に描いたり、経営陣の言葉をそのときの状況やロレアルカルチャーに基づいて解釈したりすることで、それらの悩みを解決でき、モチベーションを高めてもらえることが、私にとって大きなやりがいであり、大きな楽しみです。

また私は、「ビジネスと個人のWin-Win」をいつも心がけています。組織やビジネスの発展に繋がる後任者選定、個人の成長意欲やキャリア形成を考えた上での異動やプロモーション、このWin-Winを実現するのがHRビジネスパートナーの醍醐味の1つだと思います。そのために、私は日頃から従業員の皆さんとよく話すようにしています。彼らの想いがわからなければ、Win-Winは決して実現できないからです。

さらに付け加えるなら、特にいまはリュクス事業本部のマネージメントメンバーとして、会社のために社員のために「何を行うか」からすべてを自分たちでリードすることができる。この裁量権の大きさにやりがいを感じます。

エクセレンスの追求と迅速さの両立を目指したい方を求めています

どのような方を求めていますか?

hrbp04_06私たちが最も必要としているのは、起業家精神を持って「エクセレンスを追求」し、かつ迅速に前へ進んでいける方です。ロレアルなら、どの職種でも自分の仕事にとことんこだわり、オープンに意見を交わしていくことができます。その上で、目的をチームで達成するための協働姿勢をお持ちの方は、間違いなく活躍できるでしょう。また、先ほどお話ししたとおり、ひとりひとりの裁量が大きく、想定以上の変化に富んだことができる会社ですから、動きながら考えるフレキシビリティやアジリティの高い方が向いています。

なお、今後はデジタルにもどんどん注力していきますから、Eコマース、ソーシャルメディアなどの分野を担うデジタル人材も積極的に求めています。コスメのスピード感をもってブランドの世界観作りにチャレンジしたい方は大歓迎です。

ワーク・ライフ・バランスに関してはいかがでしょうか?

私自身、これまでに2度産休を取っており、現在も子育ての真っ最中ですが、むしろともに育児をする主人のほうが大変ではないかと思うほど、ロレアルの人事制度はフレキシブルです。たとえば、現在は週1日の在宅勤務制度を実験的に始めており、私もときおり自宅で働いています。また、全社的にフレックス勤務制度が当たり前になっていますから、早く帰るのが後ろめたいといったことも特にありません。少なくとも、子育てに理解がない会社ではないことは私が保証します。また、子育てだけでなく、介護、私生活の充実等、いろんな個々人の事情に対応できるよう、働き方改革を加速させていきます。

日本ロレアル株式会社

私たちは、「すべての人生に、美しく生きる力を。世界を日本へ。日本を世界へ。」という企業理念のもと、事業を推進しています。ロレアルグループにおいて日本ロレアルは、戦略的な市場として位置づけられ、日本のみならず、アジア、グローバル市場のためのイノベーション拠点という役割を担い、アジア初のリサーチ&イノベーションセンターや、アジア唯一のラグジュアリブランドを製造する工場を有しています。革新的な製品と高品質なサービスで、お客様の美に対するさまざまなニーズや願いにお応えし、美を通じて心豊かに自信を持って生きる力を提供しています。

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