INTERVIEW
企業インタビュー

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Wismettacグループ 馬場 竜介

人事×経営 〜人事戦略を語る Vol.51

Wismettacグループ

執行役員 CHRO

馬場 竜介

慶應義塾大学卒。日本オラクル、コロムビアミュージックエンタテインメント(現:日本コロムビア)、PwC Japanグループおよび米国法人にて、さまざまな人事領域のリーダー職を務めた後、2019年4月より現職。2017年2月米国人材マネジメント協会(SHRM)認定シニアプロフェッショナル(SHRM-SCP)資格取得。日本人材マネジメント協会(JSHRM)執行役員。

公開日:2022年2月7日
(インタビュー実施時の御所属・役職名にて
記載させて頂いております)

学生時代の団体生活で組織人としての基礎を学んだ

Wismettacグループに入社するまでのご経歴を教えてください。

hr51_02高校・大学では、体育会ヨット部に所属し、その活動に本気で取り組んでいました。大学時代は年間200日ほど合宿生活をしていて、そこで役割分担の仕方や助け合い精神など、組織人としての基礎を学びました。

大学卒業後の就職先に日本オラクルを選んだのは、周りから「就職先候補の中で、オラクルの話をしているときが一番楽しそうだ」と言われたからです。当時は90年代後半。これから伸びるのはITか宇宙か環境だと考えていたことも大きな理由ですね。当時はまだITコンサルタントやERPといった言葉が広がり始めたばかりでしたが、思い切ってオラクルに飛び込みました。そうしたら、希望と全く異なる人事部の配属になったのです。当時はショックでしたが、今では感謝しています。当時の人事部長から、攻めの人事、相手の気持ちを動かす人事を教わったことが今でも生きています。

オラクルで9年ほど実績を積み、人事全般を見渡せるようになった頃、コロムビアミュージックエンタテインメント(現:日本コロムビア)に移りました。人事のプロフェッショナルとして成長していくうえで、他社の人事も経験してみたかったからです。当時のコロムビアは事業再生中で、オラクルとは違った経験を得ることができました。そこでも学ぶことが多かったのですが、事業再生中は人材の観点からは短期的施策を展開することが多く、もう少し中長期視点で人事戦略の策定・実行を行っていきたいという想いが強くなり、べリングポイント(2009年にPwCに統合)に転職しました。

PwCでは日本法人・アメリカ法人と合わせて11年ほど在籍し、本当にいろんなチャレンジをさせてもらいました。アメリカや西ヨーロッパだけでなく、世界のいたるところ、たとえばイスラエルやポーランドなどのメンバーとも、必要があればすぐに連絡を取って最新の人事トレンドに関して情報交換や具体的な相談ができる環境は、いまだに魅力的だと思います。ただ、ちょうどいいタイミングでWismettacグループが組織の更なるグローバル化を進めていくべく、人事・組織開発機能の強化を検討しており、ご縁をいただいて2019年に入社しました。

日系だがグローバルでもある「ちょうどいい会社」

Wismettacグループはどのような会社ですか?

hr51_03一言で言えば、さまざまな面で「ちょうどいい会社」ですね。まず組織規模ですが、グループで約1800名、日本は約400名の組織で、大きくも小さくもありません。意思決定を行いやすく、行動しやすい会社です。かといって、チームの仲間が足りない、ということもありません。1912年に神戸で創業した日系企業ですが、現在は世界約50拠点でビジネスを展開しており、海外拠点の社員数の方が多いグローバル企業です。2017年に東証一部に上場して以来、グローバル展開に一層拍車が掛かっていますが、一方でいまだに日系企業の風土も根強く、日系と外資系の間という意味でもバランスが取れています。当社では世界を米州、欧州、中国、東南アジア、日本の5つのリージョンに分けて、それぞれの現地のリージョンCEOの下でオペレーションを展開していますが、本社機能(HQ)としての日本と各リージョンの関係については、どちらが強いということではなく、お互いを尊重し協業しています。リーダーシップチームには様々な国籍の多様なリーダーが参加しており、「ちょうどいいグローバル感」の中でビジネス展開ができていると感じています。また、新卒採用を継続的に行っていますが、要所で中途採用にも力を入れる会社で、どちらも大切にする社風があります。中途入社でも気持ちよく働ける会社であることは、私自身がよく実感しています。

ビジネスについてお話しすると、私たちの創業理念は、『世界の食を日本へ、日本の食を世界へ』です。『世界の食を日本へ』のビジネス(農水産商社事業)は、日本で初めて米国産オレンジ・レモンを商業輸入したことに始まっており、特にレモンは今も大きなシェアを占めています。そのほかにも、生鮮青果、冷凍加工青果、水産物などを幅広く日本に輸入・販売しています。

『日本の食を世界へ』のビジネス(アジア食グローバル事業)は、もともとは海外の日本人移民の一世の方々に故郷の日本食をお届けするために、1910年代に始めました。そのときに作ったプライベートブランドの「Shirakiku®」は海外における日本食の代名詞となっています。こちらのビジネスは今、日本食の広まりとともに世界全体で順調に伸びています。

Wismettacグループの強みはどこにありますか?

一言でまとめると、「長年築いてきたノウハウとネットワーク」が私たちの最大の強みです。というのも、農水産商社事業もアジア食グローバル事業も、参入障壁が高いのです。

農水産商社事業でいえば、まず私たちには農産物の生産者の皆さんとのネットワークがあり、質の良い農作物を継続的に購入することができます。また、販売先の食品メーカー・外食・中食・量販店などの皆さんとも信頼関係があり、販売ルートをしっかりと確保しています。こうしたつながりは簡単にはつくれません。アジア食グローバル事業も同様で、多くの食品メーカーそして現地の量販店やレストランといった取引先の皆さんとの信頼関係を長年にわたって築いてきました。また、国によって賞味期限表記やアレルギー表記などが違い、法律も異なり、しかもどんどん変わっていくのが現状です。さらに宗教なども絡んできます。こうしたノウハウや対応力を持ち、7000品目もの食品・食材を扱う会社は希少なのです。どちらも一朝一夕で実現できることではありません。

それから、世界各国の食のトレンドやニーズを知っていることが、大きな強みになっています。たとえば、中国では中華食と日本食の組み合わせが進んでいるのですが、では今何と何を組み合わせると売れそうなのか。アメリカでは、これからどんな日本食がヒットしそうなのか。私たちには、築き上げてきた取引先や販売先のネットワークから、トレンドやニーズの情報を取得し、こうしたアイデアを生み出す力があります。これがビジネスをさらに大きくする原動力になっています。

利益10億円の新規ビジネスを100個生み出す

なぜ今人材を募集しているのですか?

hr51_05簡単に言うと、今私たちが、会長の洲崎良朗(代表取締役会長兼社長 CEO)のもとで、「新規事業開発」、および「既存ビジネスの改革・強化」を強力に推進しているからです。新規事業については、まだ始めたばかりの事業が多く、ほとんどは詳しくお話しできないのですが、私たちが目指している姿は、端的に表現すると、「利益10億円の新規ビジネスを100個生み出す」ことです。大構想ですが、決して不可能ではないと思っています。現在、中核ビジネスの「食」に、「医/ヘルスケア」「新しいライフスタイル」「Eco」「Food Informatics」の4つをそれぞれ掛け合わせた領域にフォーカスして、新事業創出に挑んでいます。

今お話しできる新事業の例を一つだけ紹介すると、私たちは2021年の年末に、胃切除後の後遺症に悩む方や、消化に不安のある方向けの食事を取り揃えた新ブランド「食卓の名医™」を立ち上げました。「凍結含浸法」という新技術を使って、食材のかたちを保ったまま、スプーンでつぶせるほど食材をやわらかく加工した食事を提供するサービスです。現在は「食卓の名医ECサイト(shokutakunomeii.com)」を立ち上げ、お弁当や行事食などの販売を始めています。

このような新規ビジネス立ち上げの仲間になっていただける方、既存ビジネスの改革・強化をともに進めていただける方を求めています。特に、新規事業開発のノウハウを持っている方、ECやDXやITソリューションに強い方、ヘルスケア・新しいライフスタイル・Eco・Food Informaticsのいずれかに関連する専門知識をお持ちの方には、積極的にお会いしたいと思っています。現在立ち上がっている新規事業プロジェクトでは、多くの中途入社者がそれぞれの専門性を活かして活躍しています。たとえば食卓の名医では、ECスペシャリストや管理栄養士の方などがプロジェクトの中核となって新サービスの開発を行いました。

Wismettacグループではどのような方が活躍できますか?

hr51_02特に大事にしていただきたいのは、「流動的な環境で前に進む力」「既存文化の尊重」「倫理観」の3つです。

新規事業開発、既存ビジネスの改革・強化に決められたルートはありません。新たな制約が見えてきて、急に事業方針を変えることになったり、新たな人材を採用したりすることも珍しくありません。新規事業開発には、必ず「紆余曲折」があります。こうした曖昧な環境のなかで、経営陣や多様なステークホルダーとコンセンサスを作りながら、アジリティを大事にして前に進むことにやりがいを感じる方は、きっとWismettacグループで活躍できます。

また、新規事業を積極的に進めていきますが、私たちは既存事業も大切にしています。既存事業を止めるつもりは一切ありませんし、新規事業を展開するにあたって、既存事業を資産として活用していく発想も大切です。こうした観点から、「既存文化の尊重」も大事にしていただきたいこと、として挙げさせていただきました。それから、多くの人が身体の中に取り込む「食品」を扱う会社ですから、高い倫理観は必須になります。

以上を踏まえた上で、「新しい価値を生み出す気概」を持って取り組んでいただける方を探しています。先にお伝えしたとおり、Wismettacグループはちょうどいい企業規模で、行動を起こしやすい風土があります。既存ビジネスの基盤がしっかりしており、財務基盤も健全です。新規事業を開発しやすい環境が整っているのです。ぜひ私たちと共にこの場を活用し、日本と世界に新たな価値をもたらしましょう。お待ちしています。

Wismettacグループ

Wismettacグループ(旧社名:西本貿易株式会社)は、1912年、食品輸出入会社として神戸で創業して以来、今日まで一貫して 『世界の食を日本へ、日本の食を世界へ』の創業理念の実現を追求してきました。『世界の食を日本へ』の事業は、日本で初めて米国産オレンジ・レモンを商業輸入した事に始まり、米国サンキスト社の総輸入元として、またさまざまな青果物の輸入元最大手の一角として成長し、さらに近年では水産物や種々のデリカアイテムの輸入販売事業をその取扱い品目に加え、グループの基幹事業の一翼を担っています。

もう一方の『日本の食を世界に』の事業は、海外の日本人移民の一世の方々に故郷の日本食をお届けしたいということがきっかけとなり、1910年代から一世紀にわたり行ってきました。当初は日系人のお客さま中心であった日本食事業は、今日では北米を筆頭に多くの国・地域で日常食の一部とまで考えられるほどの普及を見せ、その消費の拡大に伴い、飛躍的に成長しています。

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