INTERVIEW
企業インタビュー

 企業インタビュー
アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 Furukawa

人事×経営 〜人事戦略を語る Vol.48

アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社

Senior Recruiter-Leadership AWS

Furukawa

貿易会社や大手IT機器メーカーの営業職を経て、人材紹介会社の立ち上げを経験。大手IT企業のインハウスリクルーター、外資系メーカーや外資系IT企業の採用部門を経て、2019年より現職。

公開日:2021年1月25日
(インタビュー実施時の御所属・役職名にて
記載させて頂いております)

地球上で最もお客様を大切にする企業であること

アマゾン ウェブ サービス ジャパンはどのような会社ですか?

hr_48_2アマゾン ウェブ サービス ジャパンは、世界で最も包括的で広く採用されているクラウドプラットフォームを提供するAWSの日本法人です。AWSは、もともとはアマゾンが自社で使っていたクラウドプラットフォームをベースに、2006年から外販を開始したサービスです。機能を強化しながら、ビジネスを順調に伸ばしてきました。現在も毎年、130~140%ほどビジネスを成長させています。その結果、AWSはクラウドコンピューティングの世界的リーダーとなりました。日本でも10年ほど前からビジネスを始め、多くのお客様の信頼を得てきました。

とはいえ、まだオンプレミス(自社サーバーまたはデータセンター)が中心で、私たちの世界シェアはまだたった5%程度に過ぎません。また、企業のシステム投資全体におけるクラウド投資の割合は、世界で30%ほど、日本では20%弱しかないと言われています。つまり、私たちがお客様のデジタルトランスフォーメーション(DX)に貢献できる余地がまだまだ膨大に残されているということです。私たちが目指しているのは、データを活用する企業や個人が、ユーティリティとして必ずAWSを導入している、という状態です。そのゴールに対して、私たちは成長途上どころか、まだスタートラインに立ったばかりだと認識しています。

AWSのビジネスの特徴を教えてください。

私たちは常に、「地球上で最もお客様を大切にする企業」であるように努めています。「お客様のために」を本当に徹底しており、お客様の期待に応えることを最も重視しています。事実、AWSのサービスの90%以上は、お客様の要望から生まれています。自社都合でサービスを開発したり、競合他社のサービスに追随したりはせず、どこまでもお客様の要望に向き合い、お客様のためにサービスを開発・運営するのが、AWSの大きな特徴です。なお、残りの10%は、お客様自身がまだ気づいていない課題を、私たちがお客様とともに掘り起こし、お客様に成り代わって作り上げたサービスです。ですから、AWSのサービスのほぼすべてが、お客様の要望と課題からできていると言って過言ではありません。

こうしたお客様第一主義を実現できるのは、会社全体に浸透しているカルチャーにあると思います。

なお、私たちは特定のインダストリーに集中することなく、全方位的にビジネスを展開しています。クラウドプラットフォームは、どのような業種の企業も同じように必要としているものだからです。ただ、パブリックセクターだけは例外で、グローバルも日本もコマーシャルセクターとは別体制を組んで注力しています。

いつもOLPの14項目に立ち返る会社

AWSのカルチャーを教えてください。

hr_48_3アマゾンには、世界で共通の「Our Leadership Principles」(OLP)という14項目からなる信条があります。全員がリーダーであるという考え方のもとで、社員一人ひとりが、すべての日々の活動において、常にこのOLPに従って行動するよう心がけています。AWSも、このOLPを極めて重視しています。これから詳しく説明しますが、ビジネスもカルチャーも、すべてがOLPに帰着する会社です。

OLPをごく簡単に説明すると、1つ目は「Customer Obsession」です。先ほど触れたとおり、私たちはお客様を起点に考え、行動することを最も大切にしています。他には、会社全体のために長期的視点で考えることを重視して(Ownership)、イノベーションとインベンションとシンプルな方法を追求しています(Invent and Simplify)。そして、正しい判断を行いながら、多様な考え方を追求しています(Are Right, A Lot)。常に学び、自分自身を向上させ続けます(Learn and Be Curious)。さらに、詳しくは後述しますが、私たちはすべての採用や昇進における、評価の基準を引き上げます(Hire and Develop the Best)。

hr_48_4常に高い水準を追求し(Insist on the Highest Standards)、大胆な方針と方向性を示すことによって成果を出します(Think Big)。スピードを大切にして(Bias for Action)、より少ないリソースでより多くのことを実現します(Frugality)。注意深く耳を傾け、率直に話し、相手に対し敬意をもって接して信頼関係を築きます(Earn Trust)。常にすべての業務に気を配り、詳細な点についても把握します(Dive Deep)。同意できない場合には、敬意をもって異議を唱えますが、一旦同意したら100%コミットします(Have Backbone; Disagree and Commit)。たとえ困難なことがあっても、立ち向かい、決して妥協しません(Deliver Results)。

私たちは、以上の14のOLPを本当に日々実行しています。たとえば、私たちの考えるOwnershipは職域や部署を超えます。会社全体のために必要だ、お客様のために必要だと思えば、自分の職務に直接関係がないことでも意見してよいのです。また、AWSのマネジャーはいつもDive Deepしており、部下の業務を実に細部まで把握しています。その上でBias for Actionに注意してスピーディーにThink Bigを実行し、大胆な方針と方向性を示すのです。ちなみに、Frugalityは予算が少ないということではなく、費用対効果を全力で高めていこうというメッセージです。 

具体的に、OLPはどのように使われているのでしょうか?

hr_48_5OLPは、AWSでは共通言語として浸透しており、日々の業務だけではなく、日常会話やジョークに至るまで様々なシーンで活用されています。私たちは、意思決定や企画立案の際も必ずOLPに立ち戻ります。私自身、入社までは懐疑的でしたが、時間を経るに従って、OLPをビジネスとカルチャーの軸にする理由が腑に落ちてきました。AWSが大企業病になるのを防ぎ、迅速な意思決定スピードを維持しているのは、OLPがすみずみまで浸透しているからだと感じます。Amazon全体のDay1カルチャー(常にスタートアップのような気持ちを持ち続け、Day2[停滞・衰退]にならないように努めること)にも繋がっていると思います。

AWSでは、サービス開発でも昇進でも、何かしら新しく行動を起こすときには、役職に関係なく全ての人が必ず「ナラティブ(語り・物語)」というものを記述します。ナラティブには、行動の目的・背景、いつ・誰が・どのように実行するのかといった細部まで記載し、事前に情報を共有した上で議論をします。上層部のどのような意見や問いに対しても、ロジカルに説明できるよう準備をしておく必要があり、事前準備は大変です。しかし、結果的に誰しもがOLPに基づいた観点でオープンに良質な議論ができる仕組みになっています。

また、こうしたナラティブを使った意思決定は、失敗のときに個人のせいになりにくい仕組みでもあります。私たちは失敗したときに、決して「次は頑張ろう」で終わらせたりしません。その失敗にどんなメカニズムが隠れているのかを探り、メカニズムがわかったら、失敗が起きない仕組みを作ろうとするのです。失敗を減らす上でも、OLPは有効です。

ネクストノーマル時代の到来、何か変化はありますか?

ビジネス面では、特に日本の大手企業様からご相談いただく機会が増えました。リモートワークの普及などに伴って、日本の大企業もさまざまな意味で変わろうとしているのだと感じます。実際、DXに注力し、デジタル対応の組織体制を整えたりする企業が増えています。DXは単なる業務のデジタル化ではありません。コスト削減や業務の効率化で得られたリソースを新たなイノベーションや新しい価値の創造に活かしてゆくということです。つまりはこれまでの社内文化を変えてゆくことにも繋がります。ですから私たちは企業のトップマネジメント層にDXに対する理解を深めて頂く取組みなどを実施しています。そのために、CxOレベルに提案ができるような人材の採用を強化しています。

一方で、働き方の面は、実はそれほど変わっていません。Amazonが最も重要視していることの一つは社員の安全です。ですから昨年3月以降業務内容的に可能であれば全社でWork from homeを推奨しています。そのため、対面でのコミュニケーションが不足しがちなのですが、オンライン飲み会・ヨガ教室・ワーキングペアレントの会などの「オンライン分科会」を数多く開催し、社員同士の交流を図っています。

会社全体のレベルを底上げしてくれる人材を求めている

どのような採用を行っているのですか?

hr_48_6私たちの採用で最も特徴的なのは、OLPの1つにも入っている「Hire and Develop the Best」です。つまり、採用基準を下げず、AWS全体を引き上げ、お客様に喜ばれるイノベーションを起こせる会社にしようとしているのです。

具体的には、社内に「バーレイザー」という社内資格を持った社員がおり、採用の際には、人事やハイアリング・マネジャーだけでなく、バーレイザーが必ず採用面接や会議に入って、客観的な視点で採用すべきかどうかを評価しています。私たちはこれを「バーレイジング」と呼んでおり、極めて重視しています。

バーレイザーになるには、必要なトレーニングを受けて社内で認定される必要があります。人によっては、トレーニングに半年ほどかかります。しかしそれでも、自ら手を挙げてバーレイザーになろうとする社員が絶えません。多くの社員が「Learn and Be Curious」を実行している証の1つです。

どのような方を求めていますか?

職種にかかわらず、イノベーションやインベンション、クリエーションを主体的に起こせる方を求めています。ただし、やはりOLPへのフィット、すなわちカルチャーフィットはよく見るようにしています。OLPにフィットする方であれば、AWSは働きやすい職場になります。同じ価値観を共有する仲間と一緒に働いて、お客様が本当に必要としているものをご提供することは本当に楽しいことです。

AWSに興味のある方は、ぜひ私たちリクルーターと対話の機会を一度設けてください。さらに具体的なこと、詳しいことをお話しします。率直な疑問もぜひ投げかけてください。

アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社

アマゾンウェブサービス (AWS) は、世界で最も包括的で広く採用されているクラウドプラットフォームです。世界中のデータセンターから 165 以上のフル機能のサービスを提供しています。急成長しているスタートアップ、最大手の企業、主要政府機関を含む何百万ものお客様が、AWS を信頼して、インフラストラクチャの増強、俊敏性の向上、コスト削減を実現しています。

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