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外資系スペシャルインタビュー

日本ベリサインスペシャルインタビュー

日本ベリサインスペシャルインタビュー
〈久保 秀樹氏 略歴〉
1988年慶應義塾大学経済学部卒業。第一勧業銀行(現みずほ銀行)にて支店のリテール営業を経験した後、慶應義塾大学ビジネススクールでMBAを取得。ゴールドマン・サックス証券会社投資銀行部門、ボストン・コンサルティング・グループを経て、事業再生ビジネスに携わる。2005年日本ベリサイン経営企画室長として入社。

【2007/3/22 公開】

日本ベリサインの事業内容を教えてください。

 グローバルに事業活動を展開しているベリサイン・グループは、1995年にアメリカで誕生して以来一貫して、インターネット上で情報のやりとりを安心に、安全に、ストレスなく行うためのさまざまなインフラを提供してきました。親会社であるベリサインインクは業務範囲を拡大し、今日ではコミュニケーション領域でキャリア向けの売上が過半を占めています。一方、96年に設立された日本ベリサインは、総合セキュリティベンダーを志向し、「認証」「暗号化」「データ交換」をキーワードに成長を遂げてきました。具体的にはサイトの信頼性を客観的に証明するウェブサーバ向けの電子証明書の発行、暗号化通信による情報の保護、個人用電子証明書の発行を行なっています。認証サービス以外では、企業等のネットセキュリティシステムの監視・運用を行なうMSS(マネージド・セキュリティ・サービス)やそれに関わるコンサルティングの提供、また、最近話題となっている、世界標準のRFID(無線ICタグ)の番号体系に基づく、サプライチェーンの構築支援サービスがなどあります。

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10年で大きく成長したわけですが、その主たる要因は何でしょうか。

 なんといってもインターネットの普及ですね。ベリサインはインターネットの黎明期から安全でスムーズな利用のためのインフラ開発に携わってきた為、その普及拡大に合わせて成長することができました。インターネットの便利さは一度使ったら誰もが実感しますが、情報をやりとりする相手を信用できなければ怖くて使えない。また、ネットを介して入手した情報が正しいかどうかもわからない。そこに第三者機関として情報発信者を認証することの意義があり、ベリサインがその役割を果たしてきたわけです。
 その他の要因を日本に限って言えば、現社長の橋本を中心に営業、マーケティングのチーム力が大幅に強化されたことが、成長に大きく貢献したと思います。立ち上げ期はネットにおける認証の重要性や価値を日本企業が十分に理解していなかったため、思いのほか苦労しました。サイバーワールドでの認証の必要性とビジネスに及ぼす影響の大きさを説いて回り、顧客の認識を一変させ、新しい世界を創ってきたと自負しています。

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今後の経営企画室の役割をどのようにお考えですか。

 これまでは何人かの突出したリーダーが会社を引っ張るかたちで成長してきましたが、それが可能な規模は従業員数で100人ぐらい、売上高では100億円ぐらいまでだと思います。そこを超えるようになると、組織の要所要所にコアとなる人材を配置し、かつ、全体的な人材レベルの引き上げを行い、組織の力で成長していかなくてはなりません。そのための人材の育成・確保や組織強化が、ここ1〜2年の課題になっています。社員の意識を変え、社内インフラにも投資し、仕事のやり方を変え、各人が活き活きと働ける環境を作っていきたい。その結果、マーケットの信頼を獲得し、期待に応えられる会社になる。難易度の高い仕事ですが、そのための設計図、計画表を作って全社を巻き込んで実行していくことが経営企画室の任務だと考えています。

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将来的には日本ベリサインの事業内容も変わっていくのですか?

 スピルバーグ監督の『マイノリティレポート』という近未来映画で、トム・クルーズが街を歩いていると、彼が必要とする情報が壁から次々と送られてくるシーンが出てきますが、それはネットワークがインテリジェンスを持った新しい社会なのですね。あの世界を実現するには裏側で、個人の情報が信頼できる誰かに委ねられ、それらがリアルタイムで結び付けられることが必要になります。我々が、キーワードとして掲げている「認証」「暗号化」「データ交換」が益々重要度を増していくと思います。

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日本ベリサインで活躍できるのは、どういう人材でしょうか?

 こうなりたいという自分の将来像や、やりたいことを明確に持って、自らの意志で仕事を動かしていけるような人です。自分が好きなことをやっているときは、時間を忘れて没頭できますよね。それと同じで、やりたい仕事をしている人、自分の成長につながると思って仕事をしている人は、とても楽しそうに働く。そういう人が組織に多くいれば、組織も活気にあふれます。幸い、いまのベリサインには、自分のやりたい仕事を追求できる環境があります。社長も常々、リスクは会社が取るから好きなことをやれと社員に言っていますから、意欲を持っている人は働きやすいし、活躍できます。
 それに、やりたい仕事をしている人間は自らの意志で走っていきますから、とても勢いがある。その方向が違っていたり、やり方がおかしかったりしたとしても、組織として目指すものは同じなので、社内チェック機能がきちんと働き、軌道修正ができます。本人はそれを成長の糧にして伸びていく。そのうえ、そういう人たちは自分の仕事を完遂するために、周りをうまく使いますよ。時には社長を使って社内にメッセージを送り、自分たちがやりやすいように組織を動かす。その情熱に、周りが自然と巻き込まれていくのです。

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日本ベリサインで働くことの魅力はどこにあるとお考えですか。

 インターネットという、まだ成長過程にあってどんどん変化している世界のなかで、セキュリティや認証というインフラにかかわっていくわけですから、自分たちが新しい世界を創る緊張感と楽しさ、面白さを実感できます。また、インターネットと一緒に成長していくダイナミズムがありますし、そのなかで自分のやりたいことを追求できる仕事環境がある。リスクは会社が取ってあげるから、やりたいことをどんどんやりなさいという会社は、そうそうないと思いますよ。

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特に、これから強化していこうと考えている部門はありますか。

 営業部門の強化を考えており、ソリューション営業のできる人材を求めています。といっても即戦力人材だけでなく、育てることを前提にして若い社員を増やしたいと考えています。いきなりソリューション営業ができなくても、顧客ときちんと会話ができて、その中から顧客のニーズを探り当てられるようなセンスのある人であればいいと思います。その場でニーズにあった提案ができなくても、「これをこういう風にしたいようです」といったきっかけを得て社に持ち帰ることができれば、組織として顧客にソリューションを提案することができますから。ただ、顧客を訪問するに際しても、会話の内容をあらかじめ自分の頭で考え、必要な情報や資料を準備していくような主体性、積極性は持っていてほしいですね。

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最後に、転職希望者へのメッセージをお願いします。

 ベリサイン自体が、インターネットという新しい環境のなかで自らの役割、ポジションを見つけて成長してきたように、自分の役割、すべきことを自分で見つけていける人はぜひ来てほしいです。優れた技術を持っているとか、資格があるとかではなく、ベリサインの事業分野に興味があり、そこで自分がやってみたいことがある、挑戦したいことがあるという人には、ベリサインのリソースを使ってやりたいことを実現していってもらいたい。それが会社の成長にもつながると思っています。

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