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外資系スペシャルインタビュー

ウィプロスペシャルインタビュー

ウィプロスペシャルインタビュー
オフショア開発のパイオニアとしてグローバルにITソリューションを提供し、急成長を続けるウィプロ・テクノロジーズは、日本での売り上げが最大手のインド企業である。そのビジネスの特徴、仕事の魅力を、シニア・マネージャーの松田一彦氏に伺う。

【2007/3/8 公開】

ウィプロ社の概要とビジネスの特徴について教えてください。

 ウィプロ・テクノロジーズはインドのバンガロールに本社を置く、システム・インテグレーション(SI)を中心にしたグローバル・ITサービス企業です。世界中のクライアントが求めるITサービスを最適な場所(現在は主にインド)で集中的に行う「オフショア開発」をグローバルに展開しており、社員は世界に57,000人を超えます。そう言うと大企業のように思われますが、98年に設立した日本オフィスの社員数は約130人で、ベンチャー企業のような雰囲気や文化を持っています。
 日本オフィスの仕事を簡単に言えば、外資系企業を含む日本のクライアントから受注したプロジェクトをマネージメントし、インドにいる優秀なITエンジニアを有効活用してITサービスを提供することです。クライアントは製造、金融機関、小売、流通、輸送、エネルギーといった業界が中心で、7割程度が外資系企業で全体の9割がプライマリ(一次受け)のビジネスです。日本語と英語の両方を使いながら、仕事(メール、会議、ドキュメント、資料作成)をしています。
インド企業というとソフトウエアの開発だけと思われがちですが、上流工程である現状分析、要件定義はもちろんのこと、アセスメントやコンサルティングも日本で実施します。また携帯電話やカーナビへ組み込むソフトウエアの開発、半導体の設計なども行っており、特に組み込み系のビジネスは近年急速に伸びており、日本では当社が不動の地位を占めています。

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インドに本社があることの強みは何でしょうか?

 本社はインドですがビジネスはグローバルに行っているので、欧米のグローバル企業とそう違うわけではありません。ただやはり、インドにはIT系の優秀な人材がたくさんいるので、優秀な人材を大量にかつ低コストで採用できることのメリットは大きいですね。また人材資産を最重要視しています。欧米の SI企業はR&Dやマーケティングに多く投資しているようですが、当社はこの方針に沿って人材育成に、より多大な投資をしています。プログラミングからマネージメントに至るまで多種多様な研修プログラムを用意しており、スタンフォード大学と提携した質の高いプロジェクトマネージメント講座など、日本オフィスでも選抜されたプロジェクトマネージャが毎年、定期的に受講完了しています。
研修センターも大学のように充実した施設で、世界中から選抜された人材が中身の濃いトレーニングを受けています。私が先ほど受講した、ウィプロ・リーダ・プログラムは、会長を含むマネージメントからの講義のみならず、フィジカルゲームからヨガ、心理学からロッククライミングなどを通して、プロジェクトやビジネスと結び付けたトレーニングで、実践的かつ、中身の濃い1週間の研修プログラムでした。欧米で働くインド人以外にも、フランス人、フィンランド人、中国人など世界中からの受講生と一緒にトレーニングをした思い出は今でも忘れられません。

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松田さんはなぜウィプロ社に入られたのですか?

 NRI(野村総合研究所)で10年ほど、金融機関向けのITコンサルティングやSIをやってきて、3年程前にウィプロに移りました。転職理由のひとつは、SIの日本市場についてはだいたい理解できたので、欧米のITや業界トレンドを掴みたいと思ったこと。もうひとつは、けっして得意ではないのですが、英語を使ってSIのビジネスをやりたかった事です。その両方を実現できる会社がウィプロでした。しかし、当時はインド企業を転職先に考えていなかったので、エージェントから紹介されたときは迷いました。でも、話を聞いてみたら自分のやりたいことができそうで、グローバル企業で、世界中で活躍する人たちと一緒に仕事をすることに、大きな魅力を感じました。
 実際、インドのエンジニア、特にマネージャやシニア以上の人たちは、かなり優秀だと感じており、一緒に仕事をしていてとても刺激を受けます。仕事中はほとんど英語でやりとりしますから慣れるまでは大変で、なんとか自信を持てるようになるまで1年以上かかりましたが、それでも仕事は面白いし、充実感も大きいです。

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具体的にはどのような仕事をなさっていますか?

 いまは金融機関担当のシニア・マネージャーとして、金融機関のマーケティング、プリセールス、アライアンスから受注したプロジェクトのマネージメントまでを行っています。日本側で主にハンドリングする複数のプロジェクトをプロジェクトマネージャと連携しながら管理します。そこではクライアントが求める要件の分析や定義、技術設計から開発、テストまでの全てのソフトウェアサイクルで、インドのチームと連携し、提供サービスのスケジュール、品質の全てに責任を負います。また、プリセールスの一環として営業マネージャと一緒にクライアントを訪問・ヒアリングをして、コンサルティング営業や提案活動をしたり、製品ベンダーとのアライアンスやプレス発表、マーケティングの企画なども行います。また最近では、ウィプロが最重要視する人材獲得についても採用マネージャと連携し、採用活動を積極的に行っています。

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ウィプロ社に入られて、日本企業との違いを強く感じられたことはありますか?

 インドのITサービス企業はみなそうですが、品質とプロセス管理に強いこだわりを持っています。そのため社内プロセスのシステム化に力を入れており、プロジェクト・マネジメント・ツールにより可能な限り人に依存しない仕組みづくりに熱心です。これにより平均以上のアウトプットは必ず出せるようになっている。それがクライアントの信頼に繋がっています。また、ナレッジ・マネジメントがかなり進んでいて、グローバルのデータベースである社内ポータルサイトを検索すれば、世界中のプロジェクト概要や提案書が参照でき、これは我々の大変重要な資産であると考えています。コンサルティング営業やクライアントへの提案書を作成する際にはとても重宝しますね。

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インドの人たちのワークスタイルはどのようなものですか?

 プロジェクトのメンバーに入るような人たちはみな、欧米はもとより、中東やアジアなどのいろいろな国で仕事をしてきていますから、グローバルな仕事の仕方を身につけています。英語が通用する所であれば、どこでも仕事ができる人たちです。アメリカのビジネスカルチャーの影響で、個人主義・実力主義の考えが強くありますが、もともとは日本人と同じように勤勉で、チームワークや仲間意識を大切にします。自分の仕事が終わってもほかの人が残業していたりすると、帰らずに手伝おうとします。ただ、時間に対する考え方が大らかですから、時間にうるさい日本人からは少々ルーズに見えるかもしれませんね。

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ウィプロ社が求めている人材について教えてください。

 いま求めているのはプロジェクトマネージャとビジネスアナリスト、プロジェクト・エンジニアで、特に日本でのビジネスを拡大している現在は、プロジェクトマネージャが不足しています。理想を言えば、プロジェクトマネージメントを行えるバイリンガルで、なおかつフレキシブルにビジネスを行える人材に来てほしいのですが、プロジェクトマネージメントの経験があれば、英語力はやる気さえあれば考慮します。というのは、入ってからでも習得できますから(笑)。ビジネスアナリストは証券会社や保険会社の業務経験があるか同等の知識を持つ人、プロジェクト・エンジニアは英語がある程度できて何かスペシャリティを持っている人に来てほしいですね。

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現在、活躍されている方々はウィプロ社に何を求めて入社されたのでしょうか?

 日本の大手SI企業や外資系コンサルティングファームから移ってきた人は、私がそうだったように英語でSIをしたい、実際に英語を使ってビジネスをしたいという人が多いですね。将来アメリカに移住する夢を持っていて、ビジネス英語力を鍛えるために入ったという人もいます。技術志向の強い人たちの中には、インドの優れたプロジェクトマネージメント、IT技術を吸収したいという理由で入ってくる人たちもいます。2次請け、3次請けの仕事をしていた人が、プライマリーで仕事をしたい、上流工程の仕事をしたいと転職してくるケースも多くあります。

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最後に、応募者へのメッセージをお願いします。

 プロジェクトマネージメントでも、技術や業務スキルでも何でもいいのですが、何かひとつ自分が得意とするものを持っていて、なおかつ英語を使ってグローバルなSIやビジネスをしたいという意欲のある人には、ぜひ来ていただきたいです。ウィプロ・ジャパンはまだベンチャー企業のようなものですから、可能性は無限にあります。日本での企業規模やブランドネームに惑わされずに、実質優先で自分のキャリアアップを考える人には、働きがいのある会社です。

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