創業30年を迎えたマイクロソフトでは、10年ほど前からエンタープライズ向けのコンサルティングサービスを立ち上げており、日本でも今期ITコンサルタントの採用に力をいれている。そのねらいと今後の展開について、コンサルティング本部の久保田 好彦氏と畑 義和氏にうかがった。
久保田さん:
ユビキタスネットワーク社会に向け、企業の事業拡張や新事業の立ち上げを背景に、政府・企業のIT投資増加等、国内IT市場は益々成長しています。
その中で弊社はサーバー製品を中心に更なる拡販・事業拡大を計画しております。その実現には弊社エンタープライズサービス事業の拡大が不可欠であり、MS JapanとしてITコンサルタントの大幅増員をしていく事となりました。
コンサルティング部門に4つのミッションがあります。 1つ目はAccelerated Adoption(製品・テクノロジーの早期導入の加速)、 2つ目はProductive Use(生産性向上への貢献)、
3つ目はProductive Improvement(製品の品質向上への貢献)そして4つ目がExceptional People(優れたエンジニアである)です。
まず1つ目のAccelerated Adoptionですが、マイクロソフトが新製品を発売あるいは新しいテクノロジーを世に出した際に、
お客様にいち早くその製品・テクノロジーを採用していただき、よいシステムを構築していくことです。 2つ目は現在お客様が利用されている製品においても
今利用いただいている利用形態よりもいっそう生産性をあげていただくことです。
3つ目は我々フィールドにいるコンサルタントから現在の製品あるいは次世代の製品のためのフィードバックを行い、
今後よりよい製品にしていくための活動になります。 最後にMSの中でも優れたエンジニアであり続けるといことです。
新製品の採用においてはマイクロソフトだけでシステムのインプリまでできるわけではありませんので、多くのパートナー様とともにシステム全体を構築していくことになります。
ただし、その構築の際、特に新しい製品の場合ですが、パートナーが単独でできない部分もありますので、時には我々が自らSI(システム・インテグレーション)の一部を担っていくケースも必要かと思っています。
そのためには現行規模ではまかないきれない部分について、人員拡充が必要条件となってきており、今回の大量採用の一因となりました。

畑さん:
ITコンサルタントの仕事は、サービスラインというデリバリーするコンサルティング内容で分類されます。サービスラインは(1)Application Development(システム開発)(2)インフラストラクチャーのデザイン(3)戦略系の3つに大きく分類されており、募集する職種も3つに分かれています。
システム開発を例にお話します。プロジェクトの上流フェーズでは、お客様の予算や、スケジュールなどを、パートナー様やお客様と相談しながら企画立案していきます。新しいシステムにより何ができるようになるかなどの要件を定義していきます。主にシステム的な要件の定義のコンサルティングが中心になりますが、
ここでは要件の実現可能性や網羅性などが重要なポイントになります。お客様と作業をして、最終的なアウトプットをレビューすることもコンサルティングのスコープに入ります。設計フェーズでは、同じようなステップをより細かく行っていき、最終的にはシステムが安定稼動するところまで担当します。後半フェーズにおいてはマイクロソフト製品にどっぷり浸かりながら仕事をしていくことになります。
同じような流れで、インフラのデザインのコンサルティングも進んでいきます。たとえば、老朽化したネットワークやクライアント・サーバを新しいものに入れ替える場合には、製品・テクノロジーの将来動向を見据えたものになっているか、
管理レベルは向上するのか、また古いアプリケーションが問題なく動作するのか等、お客様の課題をクリアしていかなければなりません。戦略系は、企業が事業・IT戦略を進める中で、将来に向けてどのようなシステムをどのように企画・設計・構築していくべきかというグランドデザインをし、
かつその筋道を示す仕事で、より広範なスキルが求められる仕事になります。今後は戦略系に関わる仕事が増えていくものと予想しております。

畑さん:
マイクロソフトというソフトウェアベンダーのコンサルタントとしてプロジェクトに参画しますので、当然ながら弊社の製品・テクノロジーに関しては最高の知識・経験が要求されます。お客様からもそのような観点で期待されていますので、ある意味プレッシャーを感じながら仕事をすることかと思います。実際、何らかの問題が起こると、組織としても勿論対応しますが、マイクロソフトのコンサルタントが現場にいたのに・・・ということになりますので。そこが通常のITコンサルタントとの違いでしょうか?
久保田さん:
弊社のコンサルティングは、世間の人がまだ知らない段階から製品・テクノロジー知識を身につけ、お客様に提案していく、難易度が高い仕事だと思っています。 自社の製品とは言えまだ誰も利用していないような製品や新技術を扱うわけですからあらゆる局面で、チャレンジすべきことが多いのですが、これはやり遂げた時の達成感にもつながります。
私自身は10数年、別の会社でSIをやっていましたが、もう少し現場でテクニカルな仕事を継続したいと思い、転職しました。マイクロソフトの仕事の進め方で良い点は、企業の総合力と個人の力の両方をバランス良く使いながらハイレベルの仕事ができることではないでしょうか。
畑さん:
マイクロソフトは幅広い製品・テクノロジーのラインナップを持っていることや業界標準をリードしていることもあり、過去に経験したことのないシステムやサービスの開発に参画できるケースがあります。グローバルに展開している大手自動車メーカーの、あるシステム開発にも参加しましたが、必ずしもテクノロジーの話だけでなく、将来の戦略等も議論できた事があり、ダイナミックさを感じました。仕事に深さと広さがあるのも魅力でしょうか。

畑さん:
面接で、これまでこういうことをやってきたので、次は今までと異なる全く新しいことに取り組みたいという方がいますが、そういう方よりも、自分のコア技術を持っていて、その延長線で仕事を考えられる人の方が魅力を感じます。それは、自分の強みをきちんと理解した上で、その強みをベースに別の製品あるいはテクノロジーを身につけていくことができるからです。また、本人の思考特性も大切です。 どのように考えどのように行動するかといったことはテクノロジーとことなり後で身につけるといったことはなかなか困難だからです。 テクノロジーの理解は後でついてきます。 コンサルタントとして業務をこなすのですが、質問にしっかり答えられるといったことをはじめ、お客様とのコミュニケーションをきちんと取れるといったことも、大切です。
久保田さん:
20代や30代の若い方に伝えたいのは、早いうちから「何でも屋」になるべきではないのではないでしょうかということです。自分のバックボーンとなるようなテクノロジーや製品についての専門性を極める努力も必要ではないでしょうか。その先に仕事の幅を広げる機会があると思います。
特に20代半ばから30代の人材に対し、門戸を広げたいと思っていますが、実際には現時点で強みを持っている人、また、強みをしっかり説明できる人は多くはないようです。そうなると、熱意を見ます。こういう技術を極めていきたいという思いのようなものです。
畑さん:
人物的な魅力がある人や、仕事への熱意や情熱を上手に表現できる事は面接で大事な要素かと思います。逆に、向上心や前向きな姿勢がなく、仕事に燃え尽きた感じが出ていたり、書類上は経験も知識もあるのに、自分をきちんと表現できない人は難しいですね。
久保田さん:
お客様と対面で仕事をするので、好感をもたれないといけません。これも重要なファクターです。長く付き合うことで良さをわかっていただけるケースもあり、一概には言えませんが、面接では好感をもてることも大切と考えます。
久保田さん:
今までの知識・経験をより生かして活躍できる場です。そこには大きなチャレンジがあります。我々と一緒になって乗り越えていただける方にぜひ来て欲しいです。
畑さん:
まったく新しい環境を提供できると思います。そこで自分自身を高めていきたいと考えている人にはぜひ来てもらいたいです。
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