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セミナーレポート

『外資系プロフェッショナル』公開セミナー開催レポート
外資系で活躍するプロフェッショナルに求められる条件とは・・

 外資系企業で活躍する各分野プロフェッショナルに求められる「条件」「人を動かす力」「プロフェッショナルとは」をコンセプトに、ISSコンサルティングが主催する『外資系プロフェッショナルセミナー』が、2007年9月15日(土)六本木ヒルズタワー アカデミーヒルズ49階「オーディトリアム」で開催された。セミナーには、有名外資系企業4社のエグゼクティブを招き、ディスカッションベースであるべき“プロフェッショナル”の姿を深った

プログラムは2部構成。第1部の基調講演では、『外資系トップの仕事力」と題し、ジョンソン株式会社 代表取締役社長 鷲津雅広氏による、経営者に求められる「条件」「経営哲学」「プロフェッショナル」をテーマとした対談形式の講演が展開された。続く第2部では、外資系企業の各分野トップ(マーケティング、IT、経理財務)3名のプロフェッショナルを招き、『外資系で活躍するプロフェッショナルに求められる力』をテーマに、パネルディスカッションが繰り広げられた。

参加者の多くは、グローバル企業での活躍を目指す20代から30代のビジネスパーソン。第一線で活躍するエグゼクティブの生の声を聞けるとあって、参加者の表情は真剣で、開始直後から熱心にメモをとる姿が数多く見られた。第1部、第2部それぞれに用意された登壇者とのQ&Aでは、鋭い質問が相次ぎ、更なるステップアップや自己成長を目指す参加者の強い意欲が感じられた。

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第一部 基調講演

[登壇者]
 ジョンソン株式会社 代表取締役社長  鷲津 雅広氏
[ファシリテーター]
 マーサー・ジャパン株式会社 取締役 組織・人事改革コンサルティング 桑畑 英紀氏

外資系企業経営者の哲学、判断基準、成功の秘訣を披露

セミナー第1部主題は、『外資系トップの仕事力』〜経営プロフェッショナルはいかに自分を磨いたか〜。
 ファシリテーターの質問に鷲津氏が応じるという対談形式で、講演が進められた。冒頭では、鷲津氏が思いを入れる新製品についての戦略、開発のエピソードなどが披露され、和やかな雰囲気の中で講演がスタートした。

 講演のテーマは大きく「キャリア」「経営」「プロフェッショナル」の3つ。自身のキャリアについて鷲津氏は、「なぜかいつも難しいところにアサインされ、苦労が普通の状態でした」、「失敗を失敗とは思わないで前向きに取り組んできた」と、ポジティブな性格で乗り切ってきた様子を語った。キャリアの中で影響を受けた人物の一人で、ビジネススクール時代の講師に言われた“ロール・ザ・ダイス”、「60%の成功確立があればサイコロを振れ。そうすれば後悔しない」という言葉が、現在でも経営判断の基準になっていると話す。

 企業経営とは? という問いには、「社員が楽しく仕事をできる場にすること」「やるべきことはきっちりとやり遂げる」の2点を挙げた。後者について、そのためにやるべきことを可能な限り具体的にして、それを達成するためのプロセスを明確にすることの大切さを説いた。同時に、正解を教えてくれる人より、プロセスを考えさせてくれる人の教えが後になってずっと身に沁みてくるという。また、心がけている事として、「部下に良い質問をすること」を上げ、一方、経営者として頼もしく感じる社員とは、「積極的に提案をしてくる社員」とした。

 次はプロフェッショナルになるための資質。特に外資で成功する条件に挙げたのが、本国の人間に負けないこと。そして、異文化の人との切磋琢磨だという。 また、セミナー参加者にも「プロフェッショナルの条件とは」を事前アンケートし、その結果について。トップから見た意見を聞いた。アンケート結果は、1.結果を出す(33%)、2.向上心、自己研鑽(30%)、3.専門性/強い信念(18%)の順。そのうち、向上心、自己研鑽について鷲津氏は、私生活でも目標設定をすることの大切さを語り、「日頃から具体的な目標を意識することで生活のすべてが充実してくる」と強調した。最後のインタラクティブQ&Aで挙がった、英語を身に付ける方法については、オン・ザ・ジョブがベストだとして、日常の業務でも英語で仕事をする現場に入ることが最も近道と語り、対談を締めくくった。

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第二部

[パネリスト]
 マスターフーズリミテッド マーケティング統括本部長    小出 寛子氏
 日本ミシュランタイヤ株式会社 財務・経理 執行役員    浅賀 章隆氏
 マイクロソフト株式会社 執行役 常務 公共インダストリー統括本部長    大井川 和彦氏
[ファシリテーター]
 ISSコンサルティング 関口 真由美

人を動かす力とプロフェッショナルの条件

 第2部は、『外資系で活躍するプロフェッショナルに求められる力』と題したパネルディスカッション。グローバル企業で活躍する、マーケティング、経理財務、ITの各分野トップ3名が登場。各職のプロフェッショナルに求められる「条件」や「人を動かす力」について、各々のキャリア、ポジショニングを通してディスカッションを展開した。

 各人のキャリアを交えた自己紹介に続いては、「人を動かす力」について。3人のディスカッションの中で共通コンセンサスとなったのが、“人はそれぞれ立場、考え方、能力、適正などが異なるため、接し方に一律の方法はない”という点。こうした違いは組織単位でも共通することだという。そうした中で、メンバー全員を一つの目標に向けて進ませるには、「ビジョンをシンプルかつ明確にし、決してぶれない事」「結果に対する明確な基準と公平性」「多くの人を巻き込む」「最終的には人対人である以上、コミュニケーション不足は致命的」「自分がまだジュニアだったころを振返り、相手(部下)の視点でコミュニケーションすることが大切」 との意見が挙がった。また、外資系企業ならではの特有のポイントとして、自分の仕事について相手(本国)からいち早く信頼を得るには、「とにかく些細なことでも良いので実績を積み上げること」という。「本社は目が届かない日本で何をやっているのか不安。そんな中で大きな成果を得るには、small winの積み重ねが最終的な目的達成の近道になる」とした。

 次の「プロフェッショナルの条件」については、各人が思う3つの条件を挙げてもらいディスカッションを行った。共通意見となったのが、仕事への“信念と情熱”。とかくドライと思われがちの外資だが、本当に困難に直面した時の最後の拠り所は、意外にも仕事への強い熱意、そして信念という人間的な面に尽きる。それを備えた人が最後には真の力を発揮でき、困難を乗り越えステップアップした時、次が見えてくる。そして自ら限界を作らないこと、と言う熱い議論となった。また、エキスパートやビジネスリーダーとプロフェッショナルは異なるという意見もでた。 単なる専門家に留まらず、その専門で自立でき、且つビジネス全体に対するバランス感覚を備えることを重要、とした。また、外資では結果が重視され、スピードも問われる。そのため、タフネスさやポジティブシンキングが大切である、と言うことであった。

 インタラクティブQ&Aでは、「プロセスより結果というが、失敗した場合は?」という質問に対し、「まず、決して周りのせいにしないこと。その上で、失敗から何を学ぶか、次にどう活かすかが重要」だとした。それぞれ、第一線で活躍する豊富な経験からの重みのある言葉が強く印象に残った1時間半となった。

セミナーアンケート集計データ
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参加者の声

第1部 記念パネルへの感想コメント
●立場的に自分と離れていても、実際に経営している方の話は落としこめる部分も多く参考になりました。
●人を動かす力、特に「良い質問」をし、応えさせ、自主性をださせるという点が参考になりました。
●「トップとして」の話は「上司として」の話として自分でも実行できることもあると思いました。
●目標設定を行い、いかに周囲を一つの方向にまとめていくか、ということの大切さを感じました。
第2部 パネルディスカッションへの記念コメント
●パネリスト三人の畑が違い異なる視点から見られたので、相違点と共通点が理解しやすかったです。
●パネリストが三様違う畑なのに、共通した意見を持っている点が興味深かった。それがプロ性なのかなと思います。
●スキルよりもそれを支えるマインド、高いモチベーションを保つことが成果につながると感じました。
●本社の人間、部下などと仕事をやっていく上で、コミュニケーションがいかに大事か改めて思い知らされました。
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