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エンジニア転職特集 外資系への転職成功者座談会
外資系へのエンジニア転職に役立つ、よくあるご質問と回答集
転職成功者 N氏(30歳) 日系建築設備会社で、現場監督、研究職を5年間経験した後、外資系の自動車部品メーカーに転職。新製品開発プロジェクト関連の仕事に従事。現在、入社6カ月。
ISSコンサルタント 長澤勉(37歳) 自動車メーカーで設計開発、外資系CADソフトウエアベンダーでテクニカルコンサルティ ングを経験後、ISSコンサルティングに入社。
 
【2006/11/16 公開】

長澤  まず、転職前のキャリアについて教えてください。

N氏 大学の機械科で流体力学を専攻していたので、そのまま重工業、自動車などの機械系に就職するのがスムーズな流れだったのですが、守備範囲が広すぎて何をやらされるかわからないので、建築設備会社に就職しました。最初に配属されたのが工事現場の現場監督で、以降ずっと現場の仕事が続いたんです。入社前の想像とは異なり、現場監督の仕事では、ほとんど大学で学んできたことを生かせないので、3年目に転職しようと考えたことがありました。そのときは設計事務所を転職先に考えていましたね。でも、かねてより希望を出していた技術研究所への異動が認められたので、もう少しここで頑張ってみようと思い直して。それで研究所で2年ほど、流体関連の業務を中心に、建築設備の研究開発を行っていました。

長澤  異動の希望がかなったのに、そこから転職なさったのはなぜですか?

N氏
大きく2つの理由があって、1つは流体解析を専門的に仕事としてやっていきたい、本腰を入れて深く追求したいという気持ちが強くなってきたからです。それを建築設備会社の研究所でやるのは難しかった。もうひとつは、業界の体質に疑問を持つようになったからです。建設業は体質的に古い部分を持っているので、自分が数年後にどうなっているかということを想像しやすいんですよ。上下関係が厳然としてありますから、どれだけ頑張っても先輩を抜くことはできない。それでは何のために頑張るのかわからなくなるので、実力本位で評価される外資系で自分を試してみたいと思いました。それに、就職してから少しずつ英語の勉強を続けていたので、せっかくならそれも生かしたいと。

長澤  畑違いの自動車部品メーカーに行かれましたが、それはどうしてですか?

N氏 実は、学生のときも建築に行くか自動車に行くか迷っていて、守備範囲の広い自動車業界より、入ってから何をするかが明確な建築業界へ入ったという経緯がありました。だから今度は自動車しかないなと…。自動車は流体解析を研究するのに適した業界ですし、マイナーチェンジが非常に多いから仕事環境が変化に富んでいる。常に新しいアイデアや工夫が求められる環境で仕事をするのは、面白いかなと思いました。

長澤  転職にあたって不安はありませんでしたか?

N氏 もともと楽天的な性格ですから(笑)。自分のスキルで通用するかどうか、そもそも採用してもらえるのかどうかが不安でしたけど、まあなんとかなるだろうと(笑)。

長澤  いまはどういうお仕事に就いておられますか?

N氏 入社してすぐ新製品の開発グループに加わることになって、そこで流体解析をしています。開発の初期段階のフェーズから携わり、現在はまだ実機がないため、解析による評価を主に行っています。今後は実機との整合性確認など行って行く予定で、かなり楽しくやらせてもらっています。

長澤  入ってみて、こんなはずじゃなかったと思うようなことはありましたか?

N氏 仕事の性格上仕方のないことですが、私の場合は顧客が 社内の人間になるんです。他の事業所から流体解析の依 頼を受けて、それをやるというかたちですから。しかし、ものづ くりに携わる者として、外部の顧客、つまり自動車メーカーの 方だったり、あるいはエンドユーザーの方たちと関わりたいと いう気持ちがありますね。そういう人々の期待に応えたいとい うか。
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長澤  プロジェクトマネジャーとして関わるというのは、どうでしょうか?

N氏 そうですね。いまは無理ですけれど、将来的には可能かもしれません。

長澤  外資系の会社だなと実感されるのは、どういうことからでしょうか?

N氏 週に1回は海外の本社と電話会議を行って開発の進捗状況を報告するんですが、そういうときですね。私も、自分が担当した解析の結果を英語で報告します。最初はドキドキしましたけど(笑)、英語でやりとりしながら仕事をしているんだなって、わりと満足しているんです。前の会社では英語で話す機会はゼロでしたから。 あと、これは業界の性格もあると思いますが、定時退社とか有休の消化には、けっこううるさいですね。休まないと理由を聞かれますから。以前とはまるで正反対ですよ(笑)。

長澤  会社の魅力についてはどうですか?

N氏 社内転職というのが頻繁に行われているので、意欲と能力さえあればいろいろな仕事を経験できるんです。ですから、自分のキャリアプランについても可能性が広がるというか、選択肢をいろいろ考えられる。それが大きな魅力ですね。

長澤  社内転職には資格要件があるのですか?

N氏 入社して3年経過すれば誰でも可能です。自分が移りたい部署の面接を受け、採用されれば異動できます。

長澤  では、流体のスペシャリストとして何年かやった後、設計や実験などの業務に進むことも
        できるわけですね。いまは何か考えておられますか?

N氏 まだ入って6カ月ですから、具体的にこうしようというのはありません。ただ、開発対象として、いまはディーゼルを専門にやっているので、ガソリンのシステムをやってみたいとは思っています。

長澤  いま振り返って、転職してよかったと思われますか?

N氏 そうですね。まだ判断がつきにくいところもありますが、前の仕事、会社と比べると、いまのほうが楽しいですから。それに海外本社の人も含めて、自分より明らかに上の器量を持った人たちと接する機会が多くなったので、仕事以外でもたくさんのことを学べます。これは自分の人間的成長にとって大きなプラスだと思います。

長澤  転職活動は大変でしたか?

N氏 エージェントを利用したからかもしれませんが、想像していたよりも楽でしたね(笑)。10社ぐらい受けてやっと決まるぐらいかなと思っていたのが、結果的には2社目で決まりましたから。

長澤  面接は厳しかったですか?

N氏 わりと、すんなりといきました。自分としては、持っているスキルをアピールしなければいけないと思っていたんですけれど、採る側は大卒新人と同じように、人間性や成長性を重視していたようです。流体力学に関する突っ込んだ質問はほとんどなく、学生時代は何を研究していたかとか、なぜ自動車業界を希望するのかといった質問が中心でした。年齢についても30歳前で、違う業界に移るにはギリギリの年齢かなと思っていましたが、そんなこともなかったようです。

長澤  これから外資系に転職しようと考えている方たちに、アドバイスをお願いします。

N氏 外資系だからといって特に難しく考える必要はない、ということですね。なぜその会社で働きたいのか、なぜその仕事をしたいのかということを、自分の中にしっかり持っていれば大丈夫です。あとは、エージェントを使って転職活動することをお勧めします。私の場合、担当してくださった方と最初に面接したときに「大丈夫ですよ」って励まされて、すごく安心できましたね。それに、応募する会社に関して、ホームページに載っていない情報まで教えてもらえたのがありがたかった。 最終面接に行く前にも、だいたいこんな内容ですよって、細かく教えてくれました。そういう情報は、1人で動いていてはなかなか取れませんからね。いまとなれば、面接での年俸交渉のノウハウとか、もっといろいろ聞いておけばよかったと思いますが(笑)。
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